◎ 海上自衛隊、Winnyのウイルス感染で秘密文書や乗員名簿などが大量流出
海上自衛隊の艦船のコールサインや暗号リストなどの秘密情報や、佐世保基地に配備されている護衛艦「あさゆき」の隊員数十名分の名簿など、大量の海上自衛隊関連の秘密情報、個人情報がインターネット上に流出していることが明らかになった。「あさゆき」で通信業務に従事する海曹長の私有パソコンが流出元であることが23日、海上自衛隊の調査で判明した。海曹長は規則に反し、許可なく当該データをコピーして私有パソコンに保存。このパソコンがWinny(ウィニー)のウイルスに感染し、データ流出を引き起こした。流出情報は「秘密」にランクされるデータだという。防衛庁は事故調査委員会を設置し、事実関係の調査と再発防止策を検討している。
・防衛庁長官記者会見 平成18年2月24日(防衛庁・自衛隊)
http://www.jda.go.jp/j/kisha/index.html
◎ 名古屋市上下水道局、顧客情報を記載した帳票2件を紛失
名古屋市上下水道局は2月23日、同局職員が個人情報が記載された帳票を紛失したと発表した。2月21日午後1時すぎ、熱田営業所で貯水槽水道の状況を調査するため、技師と業務技師の計2名が現地へ赴いた。その際、調査内容を記録する「貯水槽水道調査票」と、顧客の水道に関する基本情報を記載した「受付調査票A」を1組として綴じたものを、調査対象6か所分携行していた。調査を終えて営業所へ戻った後、3組の紛失が判明した。ただちに調査箇所に戻り、付近を夕刻まで捜索して1組を発見したが、もう2組は発見できなかったという。紛失帳票には、顧客名、給水装置所有者名、装置住所、建物名、電話番号、料金請求先等が記載されていた。職員は当該顧客を戸別訪問し謝罪した。同局は今後、個人情報の持ち出しについて内部規定を遵守するよう、周知徹底をはかるとしている。
・リリース(名古屋市上下水道局)
http://www.water.city.nagoya.jp/?detail&id=312
◎宮崎地検、事務官のPCがウイルスに感染し、交通事件関連の個人情報流出
宮崎地方検察庁は2月21日、管内に勤務していた検察事務官が自宅で使っていた私有パソコンから、交通関係の事件にかかわる個人情報がインターネット上に流出していたことが判明したと発表した。スピード違反など交通事件の容疑者や参考人など8名の氏名や住所などがネット上で確認されている。同事務官が2000年4月に異動する際に作成した引継ぎ資料の一部で、規定に反し、私有パソコンに保存していた。当該パソコンにはファイル交換ソフトWinny(ウィニー)がインストールされており、ウイルス感染によって流出したと見られる。
・宮崎地検
http://www.kensatsu-kyoukai.gr.jp/ppo/ppo_miyazaki.html
◎ 四国電力、業務委託先が顧客30名分の定期調査シート紛失
四国電力(本店:香川県高松市)は21日、顧客の電気設備の定期調査業務を委託している四国電気保安協会が顧客30名分の定期調査シートを紛失したと発表した。紛失したのは高知県吾川郡いの町を対象とした一般用電気工作物定期調査シート4枚で、30名分の顧客氏名、電話番号、調査月日、点検結果などが記載されていた。同協会は17日に紛失に気づき、18日に同協会高知支部が高知警察署へ紛失届を提出した。同社は、当該顧客に個別に連絡し、お詫びと事情説明をするという。また、全従業員および委託先について、更なる個人情報の適正管理を図っていくとしている。
・リリース(四国電力)
http://www.yonden.co.jp/press/re0602/j0ypr007.htm
◎ 進学教室サピックス、小学部の児童232名分の名簿流出
進学教室サピックス小学部を運営するジーニアスエデュケーション(東京都中央区)は21日、同教室に通っていた児童232名分の名簿が流出していたことを確認したと発表した。流出が確認されたのは、同小学部の2002年9月およ2003年5月時点の自由が丘校の5年生α1からα4コース、および6年生α1からα4コースの名簿16枚、のべ292名分(重複分を含む)。情報内容は生徒番号、氏名、カタカナ氏名、性別、電話番号などで、21日に警察へ被害届を提出した。同社は情報流出経路などの究明に取り組むと共に、再発防止と信頼回復に万全の体制を整えていくとしている。
・リリース(SAPIX小学部)
http://www.sapientica.com/index.html
◎ ゴンゾロッソオンライン、登録ユーザー情報1,373名分が流出
オンラインゲームを運営するゴンゾロッソオンライン(東京都中央区)は20日、同社へ開発・運用業務を移行中のオンラインゲーム「Master of Epic」(以下MoE)に登録しているユーザー情報1,373名分が、同社のFTPサーバーを介して流出したと発表した。既存アカウントから移行途中の仮登録ユーザーの情報で、ゲームID、パスワード、ニックネーム、生年月日、メールアドレス、登録時のIPアドレス、携帯電話のメールアドレスなど。氏名やクレジットカード番号等の信用情報は含まれていないとしている。同社スタッフが当該データをFTPサーバーにアップロードしてMoE移行作業を実施した際、サーバー上に当該データを残して作業を終了してしまった。このFTPサーバーのアドレスが一般BBSに公開されてデータが流出したという。同社は20日午後1時過ぎにユーザーからのメールで事態を把握、ただちにFTPサーバーから当該データを削除した。同日中に当該ユーザーにID・パスワード変更依頼のメールを送信。またデータの2次流出を防ぐため、Webサイト管理会社への差止め依頼や警察への取締り依頼などを行った。同社は今後、発生原因を調査究明し、再発防止に万全の体制を設け、信頼回復に努めるとしている。
・リリース(ゴンゾロッソオンライン)
http://www.gonzorosso.jp/moe.html
◎ 杉本食肉産業、メルマガの誤配信で会員138名分のアドレス流出
中京地区を営業拠点に食肉の生産・加工・販売を行う杉本食肉産業(本店:名古屋市中区)は2月20日、同社発行のメールマガジンの誤配信により、会員138名分のアドレスが流出したと発表した。発生日時は2月10日18時24分で、会員のメールアドレスを表示した状態でメールマガジンを送信してしまったという。同社は配信した138名の会員にただちにお詫びの連絡をするとともに、メールマガジの削除を依頼。現在までのところ、今回の情報流出による具体的な被害は報告されていないという。同社は、今後は電子メール配信についてのルールの見直しを行い、再発防止に努めていくとしている。
・リリース(杉本食肉産業)
http://www.oniku-sugimoto.com/owabi.html
◎ 鹿児島市衛生公社、職員の個人PCがウイルス感染、個人情報164名分流出
鹿児島市衛生公社の職員情報を含む業務資料574件がインターネット上に流出していることが18日、わかった。流出した個人情報は、公社職員および市や県、外郭団体の職員などあわせて164名分で、情報内容は氏名、生年月日、異動日など。総務省から14日に公社に連絡があり、流出が判明した。昨年3月、公社職員が当該データを仕事のため自宅に持ち帰り、家族のパソコンに保存していた。このパソコンがWinnyのウイルスに感染したことが流出原因とみられている。データは持出し禁止とされていた。同公社は今後、職員教育を徹底し、再発防止に努めていくとしている。<br>
・鹿児島市<br>
http://www.city.kagoshima.lg.jp/wwwkago.nsf
◎ 岐阜大学、学生63名分の成績などを含むパソコン盗難
岐阜大学(岐阜県岐阜市)は17日、学生63名分の成績などを含むパソコンが盗難にあったと発表した。同大工学部非常勤講師の自宅で、15日から16日にかけて盗まれたもので、当該パソコンの中には、同講師が1999年度から2004年度の6年間に講義を担当していた工学部夜間主コースの受講学生63名の氏名、学籍番号、最終成績判定結果が含まれていた。当該パソコンは個人所有物で、同講師は盗難発覚直後に所轄警察署への通報および被害届けを提出。当該学生には同大より電話および文書で事情説明を行い、理解を求めていくという。また今後、個人情報の管理について周知徹底し、再発防止に努めるとしている。
・リリース(岐阜大学)
http://www.gifu-u.ac.jp/cgi-html/n00000384.html
◎ 高村商店、メールの誤送信で約160名のメールアドレスなど流出
信州みそ醸造元の高村商店(長野県千曲市)は17日、メールの誤送信で約160名のメールアドレスなどが流出したと発表した。15日に顧客の購入メールを転送した際、顧客をグループ化したメールアドレスを誤って選択して宛先欄に入れて送信したため、結果として1名の顧客の購入情報、氏名、住所、電話番号、メールアドレスと、約160名の顧客の氏名、メールアドレスが、登録された顧客全員に送信されてしまった。同社は、判明後ただちに該当顧客にメールの削除を依頼。また、購入情報が漏えいした顧客には電話で連絡をとり、事情説明と謝罪をしたという。同社は今回の件を真摯に受けとめて反省し、改めて個人情報の取扱いを徹底していくとしている。
・リリース(高村商店)
http://www.misogura.co.jp/owabi.html
◎ アップ、アルバイト社員の個人PCがウイルス感染、生徒23名の成績など流出
関西中心に進学塾を展開するアップ(兵庫県西宮市)は17日、アルバイト社員が個人で所有するパソコンがWinny(ウィニー)のウイルスに感染し、生徒23名の個人情報がインターネット上に流出したと発表した。個人情報の内容は、通塾している生徒11名分の氏名、学年、校舎名、指導内容の記録と所感等が記入された報告書、および別の生徒12名の氏名、学年、科目が記入された成績の記入表(うち5名分の成績記入)。同社の個人情報問合せ窓口宛てに10日、匿名メールで通報があり、発覚した。アルバイト社員は規定に反して個人情報を自宅に持ち帰っていた。同社は全社員に対して個人情報の社外持ち出し禁止を徹底し、再発防止に努めるとしている。
・リリース(アップ)
http://www.up-inc.co.jp/topics/20060217.htm<br><br>
◎ グーディッシュ、マンション販売物件に関する顧客情報含むカバン盗難
分譲マンションの開発と販売を行うグーディッシュ(本社:東京都新宿区)は2月16日、同社の営業社員が顧客情報を含むカバンを盗まれたと発表した。盗難があったのは2月3日21時頃、松戸市新松戸の路上で、同社員の営業用自転車から鞄が盗まれた。鞄の中には、同社の北小金のマンション販売物件周辺における顧客の個人情報関連データが入っていた。情報内容は、氏名と電話番号を中心に、一部勤務先や家族構成等が含まれているという。同日ただちに所轄警察署に被害届を提出したが、いまだ発見には至っていない。同社は、該当顧客に状況報告とお詫びをしており、今後は再発防止に向けて万全の対策を講じていくとしている。
・リリース[PDFファイル](グーディッシュ)
http://www.goodish.co.jp/news/20060220.pdf