セキュリティコラム

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◆閲覧中の「当選しました」「感染しました」に注意――インチキ広告キャンペーンのからくりと“新しい手口”(2019/02/28)

 悪質な広告が後を絶たない。ウェブサイトの閲覧中に突然「当選おめでとうございます」とか「ウイルスに感染しています」といったメッセージが表示されることがある。その正体は、閲覧していたウェブサイトの配信広告に紛れたインチキキャンペーンだ。

 

■当選詐欺

 ウェブサイトの閲覧中に「おめでとうございます」というメッセージが表示され、アンケートに答えると商品が貰えるなどと言われたら注意したい。当選に見せかけて有料サイトに登録させるインチキキャンペーンだ。指示のままに住所、氏名、メールアドレス、クレジットカード情報などを入力すると、有料サービスの「お試し期間」に登録したことになる。

●何も届かないまま課金されクレカ引き落としが始まる

 このお試し期間は、大手サービスや携帯ショップなどで行っているものと同じで、解約しなければ自動的に正会員に移行し、課金が始まる仕掛けだ。お試し期間の費用は、無料のものもあれば100円程度徴収するものもあるが、試用期間が数日と非常に短いのがインチキキャンペーンの特徴だ。勘違いして賞品が届くのを待っていると、何も届かないまま課金が始まり、やがて登録したクレジットカードから引き落とされることになる。

●解約手続きをする、またはカード会社や消費生活センターに相談を

 東京都は2月18日、<「スマートフォンが当選」って本当?~入力した個人情報が悪用されるかも!~>と題した消費者注意情報を掲載し、インチキキャンペーンの注意を呼びかけた。東京都消費生活総合センターからのアドバイスにもあるが、相手方のウェブサイトのサポートページや登録後に届くメールに、解約フォームへのリンクがあるので、分かる方は速やかに解約手続きを行おう。よく分からない場合には、クレジットカード会社や最寄りの消費生活センターに相談することをおすすめする。

 

▼当選詐欺:「スマートフォンが当たるチャンスを差し上げます」と誘うメッセージ

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<関連URL>
・「スマートフォンが当選」って本当?~入力した個人情報が悪用されるかも!~(東京都)
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/sodan/kinkyu/190213.html

 

■感染詐欺

 ユーザーを慌てさせる迷惑極まりない広告が「ウイルスに感染しています」などの物騒な偽警告だろう。真に受けて指示に従うと、アプリをインストールさせられ、課金が待っていることもある。

●ユーザーの端末に合わせた偽の警告を表示し、誘導

 このインチキキャンペーンでは、閲覧者の環境(Windows、Mac、iPhone、Android)に合わせた偽警告を表示し、それぞれの環境にあったアプリへと誘導する。WindowsやMacの場合は、それぞれのセキュリティソフトらしきもののダウンロードサイトに誘導することが多く、iPhoneやAndroidでは公式ストアの特定アプリへと誘導することが多い。

●セキュリティ会社が相次ぎ報告した“新しい手口”

 今月に入り、シマンテックとトレンドマイクロから相次ぎ、キャンペーンの新しい手口が報告された。インチキキャンペーンの中には、マルウェア(ウイルス)が次々に見つかる偽の画面を見せるタイプがあるが、シマンテックやトレンドマイクロの製品がスキャンしているように見せかけるものが確認されたという。

●「それ以上何もせずページを閉じる」が警告表示後の基本

 ウェブサイトの閲覧中に、ブラウザやセキュリティソフトが警告を表示することがある。フィッシングやマルウェア感染などの危険を知らせる警告だ。ウェブサイトの閲覧をブロックする点では偽警告とよく似ているが、スキャンが始まったり、アプリのインストールを促したりするようなことはない。警告が表示された場合には、それ以上何もせず、ページを閉じるのが基本だ。

▼感染詐欺:「ウイルスに感染しています!」と脅すメッセージ

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<関連URL>
・潜在的に迷惑なアプリケーションをインストールさせる新手の技術サポート詐欺(シマンテック)
https://www.symantec.com/connect/ja/node/3819531
・トレンドマイクロ製品を詐称する「偽警告」を確認(トレンドマイクロ)
https://blog.trendmicro.co.jp/archives/20334

TEXT:現代フォーラム/鈴木直美

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