◎ 久光製薬、キャンペーン応募者の個人情報1017件流出
久光製薬(東京本社:東京都千代田区)および、同社から商品サンプル発送業務を請け負っているアサツー ディ・ケイ(ADK、本社:東京都中央区)ならびに、同業務をADKから再委託されていた凸版印刷(本社:東京都台東区)は5月30日、久光製薬の「一秒でも早く!フェイタスお試し実感モニターキャンペーン!」に応募した顧客の個人情報1017件が外部に流出したことを発表した。発表によると、久光製薬が1月21日から2月29日まで募集をしていた同キャンペーンにおいて、ADKから商品サンプル発送業務を再委託されていた凸版印刷が、久光製薬とADKの許可なく、外部会社に商品サンプル宛名ラベルの貼付作業を行わせた。ADKでは、商品サンプルと宛名ラベル情報をすべて回収し、宛名ラベルの情報データについても削除または廃棄を徹底したとし、情報が第三者へ渡ったり不正使用される可能性はないとしている。外部会社に持ち出されていた情報は、キャンペーン応募者の氏名、郵便番号、住所。久光製薬ではこの件を主務官庁の厚生労働省に報告した。また、個人情報保護対策について、社内および、外部委託先についても強化を図るとしている。ADKと凸版印刷も、再発防止に努めるとしている。
・リリース[PDFファイル](久光製薬)
http://www.hisamitsu.co.jp/company/pdf/kouhou_080530.pdf
http://www.hisamitsu.co.jp/whatsnew/info/080530.pdf
・リリース[PDFファイル](アサツー ディ・ケイ)
http://www.adk.jp/news/pdf/080530.pdf
・リリース(凸版印刷)
http://www.toppan.co.jp/oshirase/oshirase080530.html
◎高鍋信用金庫、顧客3万3590件の個人情報を含む伝票綴りを紛失
高鍋信用金庫(宮崎県児湯郡)は5月30日、同庫の顧客3万3590件の個人情報を含む伝票綴りを紛失したと発表した。発表によると、同庫では個人情報に関わる一斉点検を実施した際、小林支店、飯野支店、旧真幸視点、上町支店において伝票綴りを紛失していることが判明した。その後調査を行ったが発見にはいたっておらず、旧西諸信用金庫との合併の事前整理の際に誤廃棄した可能性が高いという。紛失が判明したのは、小林支店の1997年6月16日から7月22日の約4100件、飯野支店の1997年7月29日から9月22日までの約4000件、旧真幸支店の1998年12月1日から2000年3月31日までの約2万5300件、上町支店の1997年11月19日分の約190件で、計3万3590件。伝票綴りには、顧客の氏名、住所、生年月日、電話番号、口座番号、取引金額などの個人情報が記載されていた。本件に関する問合わせや同金庫への不正要求などの問題は発生していない。今後は、営業店における個人情報の保管管理について再発防止策を講じていくとしている。
・リリース[PDFファイル](高鍋信用金庫)
http://www.takanabe-shinkin.jp/owabi530.pdf
◎NTT西日本の顧客情報2845件が、委託先の下請け会社社員のPCから流出
NTT西日本(本社:大阪市中央区)の顧客情報2845件が、設備工事を委託している西部電気工業(熊本市)の下請け会社社員の自宅パソコンから、Winnyネットワーク上に流出していたことが5月30日、判明した。両社の発表によると、流出したのは、九州内のNTT西日本の各支店から西部電気工業が受託した光ファイバーの敷設請負工事に関する作業用データ。このデータに、個人顧客2248件(熊本県1021件、大分県980件、長崎県244件、福岡県3件)、法人顧客597件(熊本県309件、大分県160件、長崎県125件、福岡県3件)、計2845件が含まれていた。顧客情報の内容は氏名、住所などで、大分県の個人顧客7件については口座番号も含まれていた。ネット掲示板には先月7日、当該データの流出を指摘する書き込みがあった。同日、西部電気工業に匿名で連絡があり、調査を開始して流出事実を確認したという。現時点では、情報の不正使用等の事実は確認されていない。両社は該当顧客に詫び状を送るなど個別に対応する。また、これまで業務情報の社外持ち出しや保有、ファイル交換ソフトの使用などを禁じてきたが、再度これらの指導徹底を図り、信頼回復に全力をあげるとしている。
・リリース[PDFファイル](NTT西日本)
http://www.ntt-west.co.jp/fukuoka/osirase/080530.pdf
・リリース[PDFファイル](西部電気工業)
http://www.seibu-denki.co.jp/infofile/news/121214758024898-1.pdf
◎足立区、ネットから読める公文書14件に個人情報誤記載
東京都足立区は5月30日、ネットから読める区の公文書14件に個人情報が誤記載されていたと発表した。発表によると、同区では区が作成した全公文書の事案件名と事案概要がネットから読めるようになっているが、5月28日、事案概要の中に個人情報を含む文書が発見された。発見後の調査で、全部で14件の公文書の事案概要に個人情報が含まれていることが判明した。区は、個人情報の記載があった該当者に謝罪をするとともに、全職員に公文書作成に際しての個人情報保護について注意喚起を行った。また、万全を期するため、公文書公開システムに保管されている公文書の全てについて、事案件名と事案概要に個人情報が含まれていないか各所管課で確認作業を行っているという。
・リリース(東京都足立区)
http://www.city.adachi.tokyo.jp/010/d00600002.html
◎山梨県、個人情報を含む内部文書データ流出で職員を処分
山梨県は5月29日、職員の私有パソコンから個人情報を含む業務情報がインターネット上に流出した問題で、流出させた男性職員とその上司を処分したと発表した。当該職員は今年3月まで「広瀬・琴川ダム管理事務所」の主任を務めていた。業務引継ぎのために自宅パソコンで作成した琴川ダム関連データが、Winny(ウィニー)を介して流出していたことが5月中旬に発覚。その後の調査で、流出データに含まれていた個人情報は、取引業者など47名分だったことが判明したという。男性職員は文書訓告処分、上司の同事務所長(当時)は厳重注意処分となっている。
・山梨県
http://www.pref.yamanashi.jp/
◎ 東海東京証券、紛失したカバンに顧客情報373名分
東海東京証券(本店:東京都中央区)は29日、社員がカバンを紛失し顧客情報373名分が流出した可能性があると発表した。同社によると、同社多治見支店の社員が先月25日、帰宅途中にカバンを紛失した。今月28日夜、同社研修センター入口付近で紛失したカバンが見つかり、その中に顧客373名分の氏名、住所、電話番号、性別、職業、年齢、顧客コード、預かり資産などが記載された書類が入っていたことが判明した。書類は全て発見されているが、顧客情報が漏えいした可能性があるとし、同社は同日、経緯を説明し謝罪。今後は教育や顧客情報管理を徹底し、再発防止に努めるとしている。
・リリース[PDFファイル](東海東京証券)
http://www.tokaitokyo.co.jp/main/company/press/pdf/tt20080529.pdf
◎ 新宿文化・国際交流財団、案内メール誤送信で対象者667名の氏名とアドレス流出
東京都新宿区は先月28日、区の外郭団体である財団法人新宿文化・国際交流財団が、案内メールを誤送信したため送信対象者667名の氏名とメールアドレスが流出したと発表した。発表によると、同財団は主催公演会場で「入場者アンケート」を実施し、これにメールアドレスを記入した人にイベント案内のメールを送信している。今回は送信時に宛て先をBCC欄に設定すべきところ、TO欄にも設定してしまったという。誤送信の対象は667名で、氏名と電子メールアドレス以外の情報は登録されていない。誤配信対象者には、財団からお詫びのメールを送り、当該メールの削除を依頼した。財団は再発防止のためチェック体制の強化に取り組んでおり、体制が確立するまでは、案内メール送信は見合わせる。
・リリース(東京都新宿区)
http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/whatsnew/pub/2008/0528-02.html
◎ 島根県、メルマガの運用ミスでアドレス37件流出
島根県は28日、メールマガジン「しまねの森林(もり)」の会員から送られてきたメールを誤って処理し、関係者のアドレス37件を含むメールをメールマガジンの会員343名に配信したと発表した。県によると今月26日、会員のひとりからメールマガジンのアドレスあてに、自分のメールアドレスが変わることを知らせるメールが送られてきた。当該メールは、会員が関係者あてに同報配信したもので、送付先のアドレスが列挙されていた。翌27日、職員が当該メールに対し、誤ってメールマガジンへの配信処理を行ってしまったため、37件のアドレス付きメールが、メールマガジンの会員343名に配信された。
県では、37件のメールアドレスあてに事情の説明と謝罪のメールを送るとともに、電話でも謝罪。メールマガジンの会員あてには、事情説明と削除依頼のメールを送った。今後は、操作マニュアルの徹底を図り再発防止に努めるとしており、誤操作防止に向けたシステムの改良も検討している。
・リリース[PDFファイル](島根県)
http://www3.pref.shimane.jp/houdou/files/FD2E6B8E-94FC-4F31-981F-9B4446BADD7B.pdf
◎fonfun、中国語、韓国語求人サイト上で119名分の個人情報が閲覧可能
モバイルコンテンツなどの開発会社fonfun(東京都渋谷区)は5月28日、同社が運営する中国人求人サイト「51Japan IT Work」と韓国語求人サイト「IT in Japan Job」において、119名分の個人情報がインターネットから閲覧可能な状態にあったと発表した。同社によると2月16日、当該サイトの登録情報がインターネットから閲覧可能であると顧客から指摘を受け確認したところ、事態が判明した。同社はシステムの開発会社であるワンジーテクノロジーズ社に連絡し、サーバーとプログラムの設定や問題を修正して、当該データをインターネットから閲覧不能にする処置を行った。翌2月18日、検索サイト運営会社に検索サイトのキャッシュに残った情報の削除依頼を実施し、5月27日にキャッシュの削除を確認、5月28日に該当する顧客に事態の通知と謝罪を送信した。閲覧可能だったのは、「51Japan IT Work」においては2007年5月31日から2008年2月16日の期間に電子ファイルを登録した顧客5名分、「IT in Japan Job」においては、2007年9月13日から2008年2月16日までの期間に電子ファイルを登録した顧客114名分の氏名、住所、電話番号などの個人情報。同社は第三者機関に当該サイトのセキュリティ診断を委託し、セキュリティチェックを実施した。また、開発業務を外注する際には同社が設定したセキュリティ指針を遵守させるよう指導、監督を行うとしている。
・リリース[PDFファイル](fonfun)
http://www.fonfun.co.jp/ir/pdf/080528.pdf
・リリース[PDFファイル](ワンジーテクノロジーズ)
http://www.natec.cn/upload/pdf/20080528170713.pdf
◎住宅金融支援機構、個人3名、法人1社の情報を記載した書類を誤送付
住宅金融業務を行う独立行政法人、住宅金融支援機構(本店:東京都文京区)は5月28日、顧客情報を記載した書類を、宛先を間違えて無関係な委託先機関に送った事例が2件あったと発表した。1件は、先月7日に誤送付した交付要求通知書で、個人1名の氏名、住所等が記載されていた。もう1件は同月9日に誤送付した融資予約変更通知書で、個人2名、法人1社の氏名、物件所在地、融資予定額他などが記載されていた。該当顧客には事情説明とお詫びをしているが、個人顧客1名は連絡がとれないため引き続き連絡に努めているという。同機構は、職員に対する注意喚起、組織全体でのルール再徹底など、情報管理の強化に努めるとしている。
・リリース(住宅金融支援機構)
http://www.jhf.go.jp/topics/h20/topics_20080528.html
◎ JR東日本、池袋駅で97名分の定期券発売機の発売記録紙を紛失
JR東日本東京支社は28日、池袋駅の定期券発売機で定期券を購入した顧客97名分の個人情報が記載された発売記録紙を紛失したと発表した。これまでのところ情報の不正使用などは確認されていない。同支社によると、紛失したのは同駅中央口みどりの窓口の外に設置した3台のうちの1台の3月15日発売分で、97名分のカナ氏名、性別、生年月日、定期券の種類・区間・金額のほか、一部には電話番号や下3桁を除くクレジットカード番号も含まれていた。同支社は、帳票の記録内容を調査・確認している過程で誤って廃棄した可能性が高いといい、今後は個人情報の厳正な取り扱いや関係者の意識向上のための指導を行い、再発防止に努めるとしている。
・リリース[PDFファイル](JR東日本)
http://www.jreast.co.jp/apology/pdf/20080528apology.pdf
◎ 埼玉りそな銀行、106支店で13万3,488件の顧客情報を紛失
埼玉りそな銀行(本店:さいたま市浦和区)は27日、106の支店・出張所で、のべ13万3,488件の顧客情報を紛失したと発表した。同行によると、紛失したのはATMの取引記録12万2,778件や預金印鑑届8,243件などで、顧客の氏名や住所、電話番号、口座番号、取引金額などが記録されている。昨年4月から今年5月にかけて行った保管状況の一斉点検で紛失が判明したもので、内部調査の結果、保管期限を経過した書類に混入するなどして誤って廃棄した可能性が高く、外部への流出はないという。預金印鑑届がなくなっていた顧客に関しては、あらためて作成する必要があるため、すでに手続きについての通知を行っており、問い合わせ用の専用窓口を設置。今後は、再発防止に向けて顧客情報管理の強化・徹底を図るとしている。
・リリース[PDFファイル](埼玉りそな銀行)
http://www.resona-gr.co.jp/holdings/news/newsrelease/pdf/200527_1a.pdf
◎ 会員情報書き換えポイント詐取、トヨタファイナンス元派遣社員の女を逮捕
愛知県警生活経済課と中署は27日、顧客のクレジットカードのポイントをだまし取ったとして、名古屋市北区のトヨタファイナンス元派遣社員の女(41歳)を電子計算機使用詐欺と不正アクセス禁止法違反などの疑いで逮捕した。調べによると、容疑者は今年1月、社内情報処理端末を通じて解約を申し出た大阪府の男性の会員情報を不正に取得するとともに、住所などを変更。男性になりすまし、ウェブサイトで男性の未使用のポイント1万2500円相当を商品に交換し騙し取った疑い。容疑者は2006年末から今年初めにかけて、同様の手口で91名からポイントを詐取し、約60万円相当を得ていたとみられる。今年3月1日、会員から同社に、明細書に身に覚えの無い住所の記載があるとの連絡があり発覚。同社の社内調査の結果、同容疑者が特定され、同月5日に中署に被害を届けていた。同社は、すでにID・パスワード管理の厳格化などの措置を講じており、今後はさらなる情報セキュリティの強化をはかるとしている。
・リリース[PDFファイル](トヨタファイナンス)
http://202.45.161.92/tfc_include/oshirase/2008pdf/oshirase_080527.pdf
◎ 三菱東京UFJ銀行、1,015名分の廃棄書類が運搬中に散乱~372名分回収できず
三菱東京UFJ銀行(本社:東京都千代田区)は26日、蒲田支店(東京都大田区)の顧客情報372名分を紛失したと発表した。同行によると、委託先運送会社が23日、蒲田支店から回収した廃棄書類を運搬中に、首都高速道路上で段ボール箱4個が落下。1,015名分の廃棄書類が路上に散乱した。うち643名分は同行で回収したが、残りは回収できなかった。紛失した廃棄書類には、2001年当時の旧東京銀行蒲田支店で金融債口座を持っていた顧客の氏名、口座番号、住所、電話番号、生年月日、金融債の取引情報などが含まれていた。同行は、該当すると思われる顧客に対して順次個別に連絡するほか、専用の窓口を設置して顧客からの問い合わせに応じている。
・リリース[PDFファイル](三菱東京UFJ銀行)
http://www.bk.mufg.jp/news/news2008/pdf/news0526.pdf
◎ 真宗大谷派、Winnyのウイルス感染で情報誌の送付先3,416名分の名簿流出
真宗大谷派(東本願寺、京都市下京区)は26日、同派の定期刊行物の送付先名簿がファイル共有ソフトWinny(ウィニー)を介してインターネット上に流出したと発表した。同派によると、流出したのは東京都文京区にある同派の研究交流施設「親鸞仏教センター」の定期刊行物「アンジャリ」の送付先3,416名分の住所や氏名、電話番号が記載された名簿。同センターの男性職員が今月17日夜、持ち出し禁止のファイルをUSBメモリに保存して持ち帰り、都内のネットカフェで作業を行った際に流出したという。19日夜、ネット掲示板に流出情報が書き込まれ、翌朝匿名のファックスや電話を受けて調査したところ、当該職員によるファイルの持ち出しと流出の事実が判明した。同派では、該当者に対し文書で謝罪を行うとともに、機関紙やホームページを通じて関係者にも謝罪。今後は再発防止に向けて、情報管理体制の強化などに取り組むとしている。
・リリース(真宗大谷派)
http://www.tomo-net.or.jp/info/news/080526.html
・リリース(親鸞仏教センター)
http://shinran-bc.tomo-net.or.jp/history/index.html