◎サイレックス・テクノロジー、顧客情報527件が閲覧可能に
プリントサーバー大手のサイレックス・テクノロジー(本社:京都府精華町)は11月27日、同社のホームページにおいて、ユーザー登録済みの顧客の一部、527件の情報が閲覧可能になっていたと発表した。同社によると、11月15日から同19日までの期間、閲覧している状況によって異なるものの、ユーザーの氏名、会社名、メールアドレス、ユーザーページログイン用のパスワード、登録製品名の最大5項目が閲覧可能となっていた。この期間に該当ファイルへ6件のアクセスがあったが、公表の時点で情報が不正に利用されたという報告は入ってないという。該当する顧客には、メールと郵送で連絡済み。同社は、システムの問題点はすでに修復されているとし、再発防止策を講じるとしている。
・ユーザー登録していただいている一部のお客様の情報流出に関するお詫びとお知らせ[PDF](サイレックス・テクノロジー)
http://www.silex.jp/doc/info091127.pdf
◎ドーガ、動画配信サービスで端末に他者の登録情報が表示される事故
インターネット関連事業のドーガ(本社:東京都渋谷区)は11月27日、動画配信サービス「DMMモバイル」において、他者の登録情報が端末に表示される個人情報流出事故が4件発生したと発表した。DMMモバイルは、DMM(デジタルメディアマート)の携帯電話向け動画配信サービスで、同社がDMMから運営を受託している。発表によると、DMMモバイルにアクセスしたFOMA端末の所有者を、別の特定の登録者の携帯電話と誤認識し、その登録者の登録情報を誤認識した端末に表示してしまう事故が発生した。発生確率は非常に低く、現在までに4名分の情報誤表示を確認しているという。誤表示が発生した期間は10月26日から11月17日まで。17日に事故が発覚し、対策を行った。流出した情報内容は、ユーザーID、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、注文内容。原因はプログラムの不具合で、同社は不具合の修正を行った。また、同社は今回の事態を深く反省し、顧客の信頼回復に全力で取り組むとしている。
・個人情報の流出に関するお詫びとお知らせ(ドーガ)
http://www.dooga.co.jp/news/2009/1127/1127
◎預金保険機構、関西の一金融機関の全預金者情報を含むCD1枚を紛失
預金保険機構(東京事務所:東京都千代田区)は11月27日、個人情報数十万件を含むコンパクトディスク(CD)1枚を紛失したと発表した。同機構は銀行や信用金庫など全国の民間金融機関について一定期間ごとに検査を実施している。今回紛失したCDにはその検査用に作成した預金者データが収録されており、関西地方の一金融機関の全預金者情報にあたる数十万件の個人情報が入っていたという。情報内容は預金者名(法人含む)、生年月日、電話番号、住所、預金残高など。発表によると、今月2日、検査担当者が同機構の検査企画課の管理担当者に当該CDを渡し、保管を依頼。17日に作業に必要なため管理担当者にCDの返却を求めたところ、保管していたはずの金庫内に見当たらなかった。内部調査の結果、保管前に不要データ等に紛れ、業者に廃棄処分された可能性が高いという。現在まで情報流出は確認されておらず、また個人情報はパスワードで保護されているため、CDが万一外部の人間の手に渡っても、情報が流出し悪用される可能性は低いとしている。同機構は26日に当該金融機関に事情を説明し、お詫びをしている。同機構は今後、コンプライアンス委員会を開催し、発生原因の究明と再発防止策の検討を行うとしている。
・預金保険機構が保有する個人情報の所在不明について(預金機構)
http://www.dic.go.jp/new/2009/2009.11.27.html
◎ 奈良県立橿原考古学研究所、586名分のメールアドレス漏えい
奈良県立橿原考古学研究所(奈良県橿原市)は11月27日、薩摩遺跡現地説明会の案内メールを送信した際、誤って宛先を「TO」に入力したため、586名分のメールアドレスが漏えいしたと発表した。担当職員が休んでいたため、別の職員がメール送信作業を行っていたという。同研究所では再発防止のため、この件を全職員に周知し、情報セキュリティに関する研修会を行うほか、メール配信専門の部門を設置するとしている。
・お詫び[PDF](奈良県立橿原考古学研究所)
http://www.kashikoken.jp/from-site/2009/satsuma/%EF%BD%88%EF%BD%90.pdf
◎相模鉄道、メール誤送信で会社説明会来訪者の個人情報42件が漏えい
相模鉄道(本社:横浜市西区)は11月26日、会社説明会来訪者の個人情報が漏えいしたと発表した。発表によると、11月21日、同社は日経ナビ就職イベント「Career Forumプレミアムスタート」において会社説明会を開催。ブースに来訪し「訪問カード」を提出した50名に対し、同日午後9時03分に来訪の御礼メールを送信した。その際、宛先をBCCとすべきところ、誤ってTOにて一斉送信したため、全員のアドレスが表示される状態で送信された。メール受信者から同日、情報漏えいの指摘を受けた。確認したところ、8件は送信不能で、漏えい件数は42件だった。同社は発覚日に該当者に対しメールと電話で謝罪。その後、お詫び文書の送付もしている。今後は個人情報保護方針を再確認し、再発防止に努めるとしている。
・会社説明会来訪者の個人情報漏洩について[PDF](相模鉄道)
http://www.sotetsu.co.jp/recruit/archives/PDF/091126_01.pdf
◎ ゆうちょ銀行、顧客情報9600名分記載の書類紛失
ゆうちょ銀行(本社:東京都千代田区)は11月26日、同行住吉店(大阪市住吉区)において、約9,600名分の顧客情報が記載された書類を紛失したと発表した。発表によると、紛失していたのは2003年1月から2007年9月までの取引に関する保管書類で、郵便振替払出金受領証4,000名分、払込取扱票約2,700名分など。顧客約9,600名の氏名、住所、口座の記号番号、取引金額、印影などが記録されていた。内部調査の結果、これらの書類を誤って廃棄した可能性が高く、外部に情報が漏えいする懸念は極めて低いという。この件に関する顧客からの照会や、不正な要求等は発生していない。同行は、顧客情報の管理を徹底して再発防止に努めるとしている。
・お客さま情報の紛失について(ゆうちょ銀行)
http://www.jp-bank.japanpost.jp/aboutus/press/2009/abt_prs_id000460.html
◎埼玉県、生徒40名の個人情報記載の詩集を出版した高校教諭を懲戒処分
埼玉県教育局は11月24日、生徒40名の個人情報に関わる記述を含んだ詩集を出版した県立上尾高校(埼玉県上尾市)の男性教諭(59歳)を、減給10分の1、1か月の懲戒処分とした。発表によると、教諭は、1961年度から1978年度までに在籍していた県立松山高校(埼玉県松山市)定時制課程の生徒18名と、2002年度から在籍している上尾高校定時制の生徒22名が授業で書いた詩を集めた詩集を今年6月に出版。生徒の家族構成や仕事などを本人の同意を得ないまま詳細に記載していた。詩集に作品と氏名を掲載することは生徒から同意を得ていたという。この詩集を献本された同僚が教頭に相談して事態が発覚した。
・教職員の懲戒処分について(埼玉県)
http://www.kyouiku.spec.ed.jp/contents/news_sorce/n09112403.html
◎県央南農業共済組合、車上荒しで加入者情報25名分を紛失
県央南農業共済組合(茨城県笠間市)は11月24日、車上荒しにより、農業共済加入者情報の紛失があったと発表した。発表によると、盗難があったのは10月9日で、車中にあった水稲共済加入者名簿15名分、建物共済申込書9名分、口座情報1名分の個人情報が紛失した。警察に被害届を提出し、全職員挙げて捜索をしているが、盗まれた個人情報の発見に至っていない。同組合は今後、個人情報に関する書類等の取扱い管理を徹底するよう、役職員一体となって強化を図り。再発防止に取り組んでいくとしている。
・農業共済加入者情報の紛失に対するお詫び(県央南農業共済組合)
http://nosai-kenominami.or.jp/information/09112401.html
◎ 横浜市南部児童相談所、個人情報が記載された手帳紛失
横浜市は11月20日、同市南部児童相談所(横浜市磯子区)の30代の男性職員が、個人情報の記された手帳を紛失したと発表した。発表によると、職員は11月19日、同所退出後に飲食店2軒で飲酒。翌20日の午前0時15分頃、帰宅のためJR京浜東北線に乗車し、午前1時15分頃にJR上野駅で下車して、改札を通過後、手帳が入ったバッグがないことに気づいた。乗車時にはバッグを持っていたという。職員は上野駅交番、上野警察、JR、職場の最寄り駅や交番に連絡、届出を行ったが、手帳はまだ見つかっていない。手帳はバインダー式で、児童3~5名に関わる近況と保護者の氏名、住所、電話番号が記載されていた。同相談所では、自宅へ個人情報を持ち帰らないよう徹底するほか、継続的な研修を実施して再発防止に努めるという。また、当該保護者へ説明と謝罪を行うとしている。
・児童相談所における個人情報等の紛失について[PDF](横浜市)
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/200911/images/phpnGMIYq.pdf
◎ JA岡山、顧客情報1458件含む書類紛失
岡山市農業協同組合(本所:岡山市北区)は11月20日、顧客情報1458件を含む書類を紛失したと発表した。同JAによると、紛失したのは、2007年度に発行した現金や通帳の受取書35冊と、同受取書の受払簿。個人顧客1304名、団体118先について、顧客の氏名、受取品の内訳、金額等が記載されている。紛失は、10月8日に加茂川支所(岡山県吉備中央町)で行われた税務調査で判明。同JAでは、保存年限が過ぎた書類を機密書類廃棄業者に依頼して廃棄処分する際に、誤ってこの書類が取り紛れたとみている。これまでに情報の外部流出や不正使用等の事実は確認されていない。同JAでは再発防止のため、顧客情報の保管管理等について、セキュリティ意識の高揚、持ち出しルールの強化、保管場所の確認、把握と整理整頓など厳重な管理を行うとしている。
・個人情報の紛失に関するお詫びとお知らせ(岡山市農業協同組合)
http://www.ja-okayama.or.jp/news/2009/11/20_146.html
◎ 大分銀行、顧客情報589件を含む書類紛失
大分銀行(本店:大分県大分市)は20日、顧客情報589件が記載された「顧客ファイル消去明細表」2冊を紛失していたと発表した。同行によると、4日、全店一斉に保存文書の点検を行った際に、南支店(同市)の2005年度と2006年度分の同書類が紛失していることが判明した。この書類は、解約等で取引を解消後、一定期間が過ぎた顧客の情報を記載したもので、氏名、住所、生年月日、電話番号、取引開始日と消去日などが記載されている。紛失分には589件の情報が記載されており、うち個人情報は474名分。同行では、この書類を誤廃棄した可能性が高いとみている。該当する顧客には文書を送付したり直接訪問して謝罪と説明を行う。また、再発防止のため、顧客情報の厳格な取り扱いを徹底し、情報管理体制の強化に努めるという。
・顧客ファイル消去明細表の紛失について(大分銀行)
http://www.oitabank.co.jp/kaisha/news/wn211120_f.html
◎文部科学省、職員のパソコンから業務情報流出
文部科学省の男性職員のパソコンから、同省の業務情報がWinnyのネットワーク上に流出していたことが分かった。ウイルス感染により流出したもの。複数の報道によると、流出したのは生涯学習関連の情報などで、他の職員の携帯電話番号も含まれている。ネット掲示板では11月21日から複数回、文科省生涯学習政策局関連の資料が、作成者名の入った私的文書とともに流出していると書き込まれていた。朝日新聞によると、同省では11月13日付でこの職員を厳重注意処分としている。
・文部科学省
http://www.mext.go.jp/