◎金沢大学、学生2513名の個人情報がネット上で閲覧可能に
金沢大学(石川県金沢市)は12月26日、保健学類と保健学専攻の電子掲示板に掲載した各種通知等がインターネット上で閲覧可能な状態になっており、学生の個人情報が漏えいしたと発表した。同大学によると、閲覧可能となっていたのは、2007年2月から2011年9月までに在籍していた医学部保健学科、医薬保健学域保健学類、大学院医学系研究科保健学専
攻の学生に関する通知。呼び出し、レポート提出、再試と追試の案内、授業料免除の情報などで、氏名、学籍番号または名列番号が含まれている。氏名は1116名分で、氏名以外のものを含めると最大で2513名分の情報が漏えいしたという。電子掲示板は本来、対象の学生が各自IDを入力すると閲覧できるシステムだったが、設定不備により、ID認証なしでだれでも閲覧できる状態になっていた。同大学では9月5日に同掲示板の運用を停止。検索サイトにキャッシュの削除依頼をし、12月19日までにすべてのキャッシュが削除された。同大学は、再発防止の徹底を図るとしている。
・個人情報漏えいに関するお詫びとお知らせ[PDF](金沢大学)
http://mhs3.mp.kanazawa-u.ac.jp/others/data/H24/20111227.pdf
◎ウインローダー、メール誤送信で顧客のメルアド16件が流出
運送事業等のウインローダー(本社:東京都杉並区)は2011年12月26日、メール誤送信でメールアドレス16件が流出したと発表した。発表によると、同24日午後9時22分頃、同社コールセンターから16名の顧客へ一斉メールを配信した際、CC欄に16件のメールアドレスを記載した状態で配信した。送信された個人情報はメールアドレスのみで、それ以外の個人を特定する情報は流出していない。また16名の会員以外への流出もしていない。同社は、同日午後11時30分に発覚した時点で、16名の該当顧客に直接電話をし、8名に謝罪と経緯および今後の対策を説明し当該メールの削除を依頼した。電話がつながらなかった8名については、メールにて謝罪と経緯説明、今後の対策説明をし、当該メールの削除を依頼した。週明けの26日には日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)へ報告し、同社ホームページでも報告を行った。同社は今後、1件ずつメールを送信するルールを徹底し、再発防止に努めるとしている。
・メールアドレスの流出に関するお詫びとご報告[PDF](ウインローダー)
http://www.winroader.co.jp/pdf/111226.pdf
◎北千住パブリック法律事務所、MLから犯罪被害者や裁判員候補者の情報流出
北千住パブリック法律事務所(東京都足立区)は12月26日、同事務所の所属弁護士が作成し管理しているメーリングリスト(ML)のうちいくつかにおいて、設定ミスにより、だれでもメーリングリストに参加でき、情報にアクセスできる状態となっていたことが判明したと発表した。これにより、性犯罪被害にあった女性の氏名や携帯電話番号、裁判員候補者の名前が書かれたリストなどが第三者から閲覧できる状態となっていた。同法律事務所は、再発防止のため情報管理を徹底するとしている。
・お詫びとご報告[PDF](北千住パブリック法律事務所)
http://www.kp-law.jp/information/wp-content/uploads/2011/12/53c23317994a5352f33eb57c2a172dc6.pdf
◎大阪市淀川区、部分公開した公文書から3名分の個人情報漏えい
大阪市は12月26日、淀川区役所総務課において、11月25日に部分公開し、写しを交付した公文書上に、本来非公開とするはずの個人の氏名が記載されたままとなっていたと発表した。発表によると、漏えいしたのは、3名分の氏名(姓のみ)と地域団体での役職。情報公開請求を行った人からの指摘で漏えいが判明した。市では該当の3名に謝罪し、了解を得た。情報公開請求を行った人には、適正に処理された文書を送付するとともに、すでに交付された文書を回収するよう努めるという。市は、個人情報の取扱いについて点検と確認が不十分であったとし、今後は複数人で公開、非公開の確認作業を行うなどして再発防止に努めるとしている。
・淀川区役所総務課における個人情報流出について(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/yodogawa/page/0000150996.html
◎近畿大阪銀行、顧客情報を記載した両替機カード発行申込書169枚を紛失
近畿大阪銀行(本店:大阪市中央区)は12月26日、同行の天下茶屋支店(大阪府大阪市)、正雀支店(大阪府摂津市)で、顧客情報が記載された両替機カード発行申込書を紛失したと発表した。発表によると、当該申込書は、店頭の両替機を利用するために必要な「両替機カード」を発行するためのもので、紛失枚数は天下茶屋支店159枚、正雀支店10枚で、計169枚となる。記載内容は、顧客の氏名、住所、電話番号、取引店、預金科目、口座番号。内部調査の結果、社内で誤って廃棄した可能性が高く、外部に流失した可能性は低いという。これまでに本件に関係すると見られる不審な問合せ等はない。同社は今後、顧客の情報の厳格な管理について再徹底するとしている。
・天下茶屋支店および正雀支店でのお客さま情報の紛失について[PDF](近畿大阪銀行)
http://www.kinkiosakabank.co.jp/pdf/231226.pdf
◎大東ガス、関連会社従業員が顧客の工事図面情報を個人的目的で使用
都市ガス事業、住宅設備機器の設置・販売などを行う大東ガス(本社:埼玉県入間郡)は2011年12月26日、同社関連会社の従業員が顧客の工事図面情報を、業務以外の個人的な目的のために使用したことが判明したと発表した。同社が知り得た顧客の個人情報を個人的に使用すること個人情報保護法違反であるため、同社は当該顧客にお詫びをした。同社は、関連会社を含む社員の教育訓練の徹底等、再発防止に努めていくとしている。
・お客様情報の不適切な取扱いについて(大東ガス)
http://www.daitogas.co.jp/cgi-bin/news/news.cgi?action=show_detail&txtnumber=log&mynum=281
◎トヨタホーム近畿、メール誤送信で顧客の氏名とメルアド44名分が流出
住宅の企画・販売等を行うトヨタホーム近畿(本社:大阪市西区)は12月25日、メール誤送信で同社が保有する個人情報の一部が流出したと発表した。発表によると、6日に顧客への案内メール「スマートハウスモニター募集案内」を52名に送信した。その際、操作上のミスから全員の氏名とメールアドレスが表示された状態で送信された。52名の送信先のうち8名へのメールは不着だったため、流失したのは44名分の氏名とメールアドレスとなる。それ以外の個人情報は流出していない。同社は、該当顧客44名に対して経緯を報告のうえ、お詫びをした。また、国土交通省へ事故の発生を届け出た。現在のところ、二次被害は発生していない。同社は今後、複数のメールアドレスに一括送信する場合は、複数の社員によりBCCでの送信を確認することを徹底するとしている。
・メール誤送信によるお客様情報漏洩について[PDF](トヨタホーム近畿)
http://toyotahome-kinki.jp/pdf/owabi.pdf
◎大学入試センター、2012年1月実施のセンター試験関連資料を運送会社が紛失
独立行政法人大学入試センター(東京都目黒区)は12月23日、2012年1月に実施する大学入試センター試験に使用する千葉県内の一試験場分の試験関係資料が入った荷物を運送会社(日本通運社)が紛失したと発表した。発表によると、同センターから当該資料を9日に日本通運に引き渡した後、12日朝に所在不明となった。日本通運は15日に所在不明であることを同センターに伝え、その後あらゆる可能性について調査を実施したが、発見に至らず、22日に紛失の可能性を同センターに報告した。紛失した資料には、入学受験者名簿(受験番号、氏名、性別、生年月日、高校名、個人の電話番号、携帯の電話番号、高校の電話番号、登録教科等を記載)、受験者数等を記載した帳票及び受験状況調査用の帳票類等が含まれていた。代替資料により、試験当日の受験に影響はないという。同センターは該当する受験者に、お詫びと報告の文書を送付している。日本通運に対しては、引き続き荷物の発見に全力を尽くすよう指示した。また今後は業者に対する監督を徹底し、再発防止に万全を期すとしている。
・大学入試センター試験に係る大学への送付資料の紛失について(大学入試センター)
http://www.dnc.ac.jp/