◎大阪市、委託業者が個人情報を記載した介護保険関係書類2件を誤送付
大阪市は3月8日、大阪市認定事務センターにおいて、介護保険の要介護・要支援認定にかかる主治医意見書作成依頼関係書類(以下、関係書類)の誤送付が2件あったと発表した。発表によると、市健康福祉局は、要介護・要支援認定並びに障害程度区分認定事務を行う大阪市認定事務センター業務を、日本ビジネスデータープロセシングセンター社に委託している。同社は3月2日、関係書類を依頼先Aに送付した。3月5日に依頼先Aから別の依頼先(BおよびC)あての2件分が誤って同封されている旨の電話があり、誤送付が判明した。翌6日に依頼先Aを訪問して誤送付した関係書類を回収。本来依頼すべき依頼先Bと依頼先Cへ関係書類を持参し、あらためて依頼した。氏名や住所、生年月日、介護保険被保険者番号が流出した被保険者A氏、B氏に対しては、3月6日と8日に謝罪と事情説明を行い了承を得た。同社はこれまで、関係書類送付の際は、氏名等のダブルチェックを徹底していたが、チェック前の書類がチェック完了済み分に紛れ込み、そのまま発送してしまったことが原因だという。市は受託業者に対し、ダブルチェックの徹底はもとより、作業環境の再点検や事務手順の見直しなどをあらためて指導し再発防止に努める。
・大阪市認定事務センターにおける介護保険主治医意見書作成依頼関係書類の誤送付について(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kenkofukushi/0000159840.html
◎トラベレックスジャパン、委託先が9523件の決済データを誤送信
各国の国際空港・主要都市で外貨両替店を運営するトラベレックス(英国本社:ロンドン)の東京本社であるトラベレックスジャパン(東京都港区)は3月8日、同社発行のキャッシュパスポートに関する決済データを、業務委託先であるマスターカードインターナショナル社(本社:米国、以下MC社)が、銀行3行に誤って送信したと発表した。当該銀行3行は、MC社のライセンスを受けている。誤送信されたデータはカード決済に関する情報(カード番号、取引金額、通貨コード、加盟店所在地)で、該当顧客の件数は9523件にのぼる。誤送信の発生月日は2011年10月7日から2012年1月6日で、原因はMC社によるオペレーションおよび人的エラーによるという。顧客の氏名、住所、生年月日、有効期限等は含まれていないため、第三者が顧客を特定することはできないとしている。また、データは暗号化の上、安全なネットワークで送信されており、現在のところ顧客情報の流出や不正使用等の事実は確認されていない。MC社は当該銀行3校に対して誤送信データの廃棄を依頼し、各行から廃棄の確認を受けた。同社は今後、委託先管理の強化、情報セキュリティの強化に取り組んでいくとしている。
・キャッシュパスポートに関するお客様情報の誤送信について[PDF](トラベレックスジャパン)
http://travelex.jp/kouhyou_pdf.pdf
◎日本学生支援機構、連帯保証人への書類誤送付で個人情報252件が漏えい
奨学金事業の日本学生支援機構(本部:横浜市緑区)は3月8日、連帯保証人に対する払込取扱票の誤送付で、252件の個人情報が漏えいしたと発表した。発表によると、3月1日に連帯保証人に払込取扱票を送付したが、同票を作成した時の手順の誤りで、別人の払込取扱票が混入してしまった。3月5日に、混入した封筒が届いた連帯保証人から、同機構奨学金返還相談センターに問合せの電話があり、誤送付が判明した。連帯保証人宛払込取扱票のうち、奨学金を複数の学校種等で2口以上貸与されていた人の複数枚の払込取扱票に、別人の払込取扱票が混入していた。誤送付数は252件で、記載されていた内容は連帯保証人の氏名と住所、返還者本人の氏名、奨学生番号、請求金額、払込期限等。同機構は、本来送付するべき連帯保証人および誤送付先の連帯保証人に、電話でお詫びをした。また、改めて正しい払込取扱票を返信用封筒とともに送付し、誤送付した払込取扱票の返送を依頼した。返還者本人にも詫び状を送付した。同機構は今後、個人情報の保護に関する職員教育を徹底し、再発防止に努めていく。
・連帯保証人に対する払込取扱票の誤送付について[PDF](日本学生支援機構)
http://www.jasso.go.jp/kojinjyouhou/documents/jouhou_20120308.pdf
◎静岡市、郵便物の誤封入で「営農計画書」記載の個人情報1件が漏えい
静岡市は3月7日、郵便物の誤封入により、「営農計画書」に記載された個人情報が漏えいしたと発表した。発表によると、2月29日午後1時50分、「営農計画書」の提出先の1つである静岡市農協大谷支店職員から連絡があり、誤送付が判明した。連絡は、静岡市の地域農業再生協議会(以下、同協議会)からA氏宅に郵送された営農計画書の封筒にB氏(他人)の営農計画書が同封されており、それをA氏から預かったという内容だ。同計画書には、B氏の住所、氏名、電話番号、農地地名・地番、面積、作物名が記載されていた。同協議会(事務局:静岡市農業振興課内)は2月24日、水田台帳に記載されている農業者に、2012年の作付予定の作物等を確認してもらうため「営農計画書」を発送していた。誤送付の判明後すぐ、市職員は大谷支店を訪問してB氏の営農計画書を回収し、A氏宅を訪問して経緯説明と謝罪をした。その後B氏宅を訪問して経緯説明と謝罪をし、了承を得た。今回の事故は、営農計画書を封入する際に十分な確認が行われなかったことが原因であることから、今後は封入前に複数職員で封筒と印刷物の枚数を確認するなどの対策を講じ、再発防止に努めるとしている。
・個人情報の漏えいについてのお詫び[PDF](静岡市)
http://www.city.shizuoka.jp/000124616.pdf
◎アフラック、顧客情報2555名分を含む電子ファイルを誤送信
生命保険業のアメリカンファミリー生命保険(アフラック/本社:東京都新宿区)は3月6日、同社社員が顧客情報2555名分が記録された電子ファイルを誤ったメールアドレスに送信したと発表した。発表によると、同社仙台総合支社の社員が2月27日、管轄する販売代理店に対し、同代理店が担当する顧客情報の一部が記録された電子ファイルをメール送信した。その際、誤ったメールアドレスに送信してしまい、直ちに誤送信先に連絡を取るべく対応しているが、現時点では連絡が取れていない。同社は今後も引き続き、誤送信先への連絡に努める。誤送信した顧客情報の内容は、契約者数2555名(証券単位2809件)の契約者・被保険者の氏名、生年月日、住所、電話番号、証券番号、保険種類、保険料、特約情報など。センシティブ情報、口座情報、クレジットカード番号は含まれていない。該当顧客については、すでにお詫びの書面を発送し、今回の事情と経緯を連絡している。同社は今後、社員教育の再徹底はもとより、社外へのデータ送信方法をより安全・確実なものに見直すなど、顧客情報の管理強化とその徹底を図ることで、再発防止に努めていく。
・お客様情報の流出について[PDF](アフラック)
http://www.aflac.co.jp/news_pdf/2012030602.pdf
◎ジャパンポーカーツアー運営事務局、メール誤送信でメルアド216件流出
ポーカーゲームサイト「PokerStars」を運営するポーカースターズ(Rational Poker School Limited/イギリス諸島マン島に登記)のジャパンポーカーツアー(JPT)運営事務局は3月5日、登録会員へのメール送信を誤り、メールアドレスが流出したと発表した。発表によると、3月5日午後4時頃、同事務局より「PokerStarsTransfer(アカウントへの入出金方法)」の利用案内メールを一斉送信した際、送信先に当該メール受信者すべてのメールアドレスが表示される事態が発生した。複数宛てにメールを一斉送信する際は、CMS(Content Management System)によるメールマガジン機能を利用することとなっていたが、今回はそれを使わず誤った送信法を用いたことが原因という。すぐにメール受信者の1人から指摘の電話があり、事態が明らかになった。閲覧可能となったメールアドレス216件のうち14件はアドレス不存在等の理由で運営事務局に戻っている。流出情報は、メールアドレスとハンドルネームのみで、これらの情報の不正使用等の事実は確認されていない。同事務局はメール受信者にメールで事実関係の報告とお詫びをし、当該メールの削除を依頼した。再発防止策としては、メール一斉送信の際には、上記のメールマガジン機能もしくは必ずBCC方式にて行うことを徹底すると同時に、送信前には責任者と作成者によるチェックを行うなど、局内研修を通じて教育を強化するとしている。
・メールアドレス誤送信のお詫びとお知らせ(JPT運営事務局)
http://japanpokertour.jp/?p=1303
◎NHK、郡山支局で放送受信料の帳票2枚を紛失
NHKは3月5日、郡山支局管内で放送受信料の帳票2枚を紛失する事故があったと発表した。発表によると、2月24日、福島県いわき市で、放送受信料の契約・収納業務を委託している個人事業者が、放送受信料の帳票2枚を紛失していることが判明した。紛失した帳票には、顧客の氏名、住所、電話番号が記載されている。警察へ紛失届を提出するとともに、紛失したと思われる周辺の調査を実施したが、発見に至っていない。該当顧客には直接会ってお詫びと説明をし、理解を得た。NHKは今後、指導を改めて徹底し、個人情報の取り扱いに注意していく。
・個人情報を含んだ帳票の紛失について(NHK)
http://www.nhk.or.jp/privacy/oshirase120305.html
・お知らせとお詫び(郡山支局)
http://www.nhk.or.jp/fukushima/info20120305.html
◎大阪市、母子訪問指導の助産師が訪問記録票など16件を盗難紛失
大阪市は3月5日、こども青少年局子育て支援部管理課において、母子訪問指導事業で作成された「訪問記録票」の盗難事故があったと発表した。当該事業は、市が大阪府助産師会に委託し、助産師が妊婦・乳児のいる家庭に訪問指導を行っている。発表によると、2月29日午後1時40分頃、訪問指導員(助産師)が、家庭訪問を実施後、東淀川区保健福祉センターへ向かう途中のスーパーマーケットに自転車を駐輪。訪問記録票と乳児体重計などが入ったカバンを自転車後部の荷台に入れ、カバーをかけて離れた。トイレから自転車に戻ったところ、荷台からカバンが紛失していることに気付き、周辺を探したが発見できず、同日午後3時頃、東淀川警察署へ盗難届を提出した。盗難されたカバンには、妊娠高血圧症候群等訪問記録票1件、母子訪問・乳児家庭全戸訪問記録票15件が入っていた。前者には、妊婦の氏名や住所、分娩予定日などが記載されている。後者には、乳児の氏名、生年月日、訪問時の状態や出生時の状況、乳児の母の氏名や住所、健康状態などが記載されている。市は該当者の自宅に電話連絡のうえ訪問し、経過を説明しお詫びをする。また今後、訪問記録票は訪問に必要な最小限のみの持ち出しを徹底する。母子訪問指導用マニュアルの個人情報に関する項目を再度見直し改善するとともに、研修等で訪問指導員全員に周知徹底し、再発防止に努める。
・母子訪問指導事業等における訪問記録票の盗難について(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kodomo/0000159449.html
◎長野県下伊那郡松川町、保育園職員が車上荒らしで園児名簿を盗難紛失
長野県下伊那郡松川町は3月1日、車上荒らしにより保育園の名簿が盗まれたと発表した。発表によると、2月28日、上片桐保育園の職員の自家用車が車上荒らしにあい、同保育園の保育手帳、全園児名簿(2011年4月現在)、職員緊急連絡網名簿等が盗まれた。全園児名簿には、園児78名の氏名と生年月日、保護者66名分の氏名、電話番号等が記載されている。職員は同日午後9時20分に盗難に気づき、警察へ通報した。町教育委員会は翌29日に保育園職員を集めて事故について報告し、個人情報保護の徹底を図るよう指示した。3月1日には情報セキュリティ委員会で今後の対応と再発防止について協議した。また、同保育園保護者へ緊急メールで報告するとともに、降園時に説明会を開き、教育委員会職員より状況説明と謝罪をした。今後は、個人情報の持ち出し等について原則禁止とするほか、町の個人情報保護条例の職員への徹底を図り、再発防止に向けて取り組む。
・車上荒らし被害による名簿の盗難について(お詫び)[PDF](長野県下伊那郡松川町)
http://www.matsukawa-town.jp/topics/2012meibofnsitu.pdf
◎順天堂大学医学部附属病院、患者45名の情報含むパソコンとUSBメモリー紛失
順天堂大学医学部附属順天堂医院(東京都文京区)と同練馬病院(東京都練馬区)は3月1日、練馬病院に勤務する医師が、順天堂医院を受診した患者45名の個人情報が入ったノートパソコンとUSBメモリーを紛失したと発表した。発表によると、医師は2月10日午前8時50分頃、電車内でこれらの入った鞄を紛失した。警察と鉄道会社に遺失物の届け出を行ったが、紛失物は見つかっていない。パソコンとUSBメモリーには、2004年5月から2007年4月に術前の放射線療法を受けた患者45名のカナ氏名、性別、ID番号、進行度等が保存されていた。同院では個人情報の院外持ち出し禁止と匿名化のルールを定めていたが、当該医師には周知徹底していなかったという。該当の患者には電話で謝罪と説明を行っている。情報流出の事実や紛失物の情報は確認されていない。順天堂医院と練馬病院では再発防止のため、院内使用のUSBメモリ、コンピューター、デジタルカメラの登録制、およびセキュリティ機能が付いた物のみの使用に関して周知徹底を図る。個人情報保護に関する講習会も定期的に開催するという。
・個人情報を含むノートパソコンおよびUSBメモリ紛失に関するご報告とお詫び(順天堂大学医学部附属順天堂医院)
http://www.juntendo.ac.jp/hospital/notice/news005.html
・個人情報を含むノートパソコンおよびUSBメモリ紛失に関するご報告とお詫び(順天堂大学医学部附属練馬病院)
http://www.juntendo-nerima.jp/news/news05/index.html
◎鹿児島相互信用金庫、顧客情報含む書類を26店舗で紛失、123名分
鹿児島相互信用金庫(本店:鹿児島県鹿児島市)は3月1日、26店舗で、顧客情報123名分を含む債権関係書類を紛失していたと発表した。発表によると、紛失は債権関係書類の本部集中化に伴う移行作業において判明。書類には、氏名、住所、生年月日、貸出内容等が記載されている。内部調査の結果、書類が不正に持ち出された形跡は認められず不要書類の整理等を行った際に誤って廃棄した可能性が高いという、この件に関する外部からの問い合わせや、情報の不正利用の事実は確認されていない。対象の顧客には、個別に訪問の上、謝罪した。同金庫は、顧客情報の管理体制を強化して再発防止に努めるとしている。
・お客様情報の紛失について(鹿児島相互信用金庫)
http://www.kasosin.com/news/news20120301.htm