◎高島屋、日本橋店で顧客78名の情報含むリスト紛失
百貨店の高島屋は11月30日、日本橋店(東京都中央区)のギフトサロンにおいて、顧客78名の情報が記載されたリストを紛失したと発表した。同社によると、紛失したのは、11月23日に顧客から預かった香典返しのためのリストで、25日に紛失が判明した。リストには、78名分の氏名、住所、電話番号などが記載されていた。経済産業省に報告済み。第三者に情報が流出した事実は確認されていない。リストに記載されている顧客は特定できており、個別に説明と謝罪を行うという。同社は、管理体制の強化に努め、再発防止を徹底するとしている。
・高島屋日本橋店「ギフトサロン」お客様リスト紛失について[PDF](高島屋)
http://www.takashimaya.co.jp/corp/info/topics/pdf/201211/121130.pdf
◎関西アーバン銀行、大正支店で顧客情報約6000件含む資料紛失
関西アーバン銀行は11月30日、同行大正支店(大阪市大正区)において、顧客情報約6000件が含まれる資料を紛失したと発表した。同行によると、紛失したのは、2003年3月1日から同年5月31日までの期間に同支店のATMで行われた振込の手続き内容を記録した明細表。振込をした顧客の氏名、取引金額、振込先の金融機関名、支店名、口座番号、口座種別や、カード振込の場合は引落口座の種別と番号、現金振込の場合は連絡先電話番号も含まれている。調査の結果、資料が保管期限を過ぎた書類等に混入し、廃棄した可能性が極めて高いという。顧客情報が不正に利用されたとの連絡や問い合わせ、不正請求など、顧客情報の外部流出を疑わせるような事象は発生していない。同行は、再発防止に向け、厳正な文書管理等、顧客情報の適正な管理に取り組んでいくとしている。
・お客さま情報の紛失について[PDF](関西アーバン銀行)
http://www.kansaiurban.co.jp/detail_pdf/20121130.pdf
◎宇宙航空研究開発機構、標的型攻撃で開発対象の情報漏えい
独立行政法人の宇宙航空研究開発機構(略称JAXA、本社:調布航空宇宙センター、東京都調布市)は11月30日、職員のパソコンがウイルスに感染し、情報が外部に漏えいした可能性があると発表した。発表によると、11月21日に筑波宇宙センターに勤務する職員のパソコン1台でウイルスを検知し、直ちにネットワークから切り離して調査した結果、同26日に当該パソコンがウイルスに感染していることがわかった。さらに調査を続け、ウイルスによる情報収集がなされていた痕跡、および外部との通信が同28日に確認された。漏えいした可能性があるのは、来夏に打ち上げを予定している新型ロケット「イプシロン」の仕様や運用に関する情報、およびイプシロン開発に関連する他のロケットの仕様や運用に関わる情報。JAXAでは昨年7月にも職員のパソコンが標的型攻撃を受けてウイルスに感染し、保存されていたデータや業務中に表示した画面情報、端末からアクセスしたシステムへのログイン情報(ID/パスワード)などが漏えいする事件が起きている。このときの感染は、送りつけられたメールを最新版ではないソフトウェアで開いてしまったことが原因であることが判明している。JAXAは今後、漏えいした可能性のある情報内容を特定し、原因究明を行う。また再発防止に向けて情報セキュリティの強化に取り組んでいくとしている。
・JAXAにおけるコンピュータウイルス感染の発生及び情報漏洩の可能性について(宇宙航空研究開発機構)
http://www.jaxa.jp/press/2012/11/20121130_security_j.html
◎大阪教育大学、個人情報83名分含むノートパソコン盗難
大阪教育大学(大阪府柏原市)は11月30日、同大学柏原キャンパスの研究室において、83名分の個人情報が含まれたノートパソコン1台を盗まれたと発表した。同大学によると、11月7日に、当該パソコンをビデオカメラ8台とともに盗まれた。パソコンには、個人が認識できる写真や動画、氏名が記載された掲示物等の写真が保存されており、これらには合わせて83名分の情報が含まれていた。ビデオカメラは、データがすべて消去された状態だった。警察に被害届を出したが、盗まれたものは発見されていない。同大学は、再発防止のため、教職員に対し資産および個人情報の管理徹底を図るとしている。また、個人情報の管理については、情報機器の盗難の可能性も想定し、情報セキュリティを徹底するという。
・ノートパソコン等の盗難について(大阪教育大学)
http://osaka-kyoiku.ac.jp/university/kikaku/news/2012/press1130.html
◎三菱重工業、業務用パソコンが新種ウイルスに感染し、情報流出
三菱重工業(本社:東京都港区)は11月30日、名古屋航空宇宙システム製作所(名古屋市)の業務用パソコンが新種のウイルスに感染し、情報が流出した可能性があると発表した。発表によると、同社社員が宇宙関連業務に用いているパソコン計4台がウイルスに感染していることが、同27日にわかった。ウイルスの特性により情報流出の可能性もあることから、直ちにウイルス駆除などの被害拡大防止対策を講じた。同社は現在、外部の専門調査機関と共同で、感染経路や情報流出の有無を含めた被害状況の調査を進めている。同社は昨年8月にもパソコンやサーバーがウイルスに感染する標的型攻撃を受けており、セキュリティ対策に努めていた。今後、更なるセキュリティ強化に取り組んでいくとしている。
・当社業務用パソコンのウイルス感染について(三菱重工業)
http://www.mhi.co.jp/notice/notice_121130.html
◎NTT西日本広島支店、委託会社が顧客3名の情報含む工事関連伝票紛失
西日本電信電話広島支店(広島市中区)は11月30日、委託会社の営業所内において、顧客3名の情報が記載された工事関連伝票を紛失したと発表した。同支店によると、伝票には3名分の氏名、連絡先、設置場所等の情報が含まれている。情報の不正使用等の事実は確認されていない。該当の顧客には個別に説明と謝罪と行った。NTT西日本は、再発防止のため、顧客情報管理に関する指導を徹底するとしている。
・お客様情報の紛失に関するお詫び(西日本電信電話広島支店)
http://www.ntt-west.co.jp/hiroshima/release/2010/20121130.html
◎厚木市立中学校、生徒の家庭環境調査票2人分を紛失
神奈川県厚木市教育委員会は11月30日、市立中学校で生徒の個人情報を記載した家庭環境調査票を紛失したと発表した。同日付の神奈川新聞によると、11月16日に同校教員が職員室に保管している調査票を閲覧しようとしたが、ファイル内に見つからなかった。他の調査票を確認し、同校1年生2人分の調査票を紛失していることが分かった。紛失した調査票には、生徒の氏名、生年月日、保護者の氏名、住所、電話番号、および生徒の家族構成、個人写真、通学路などが記載されている。同校は21日に生徒らに説明と謝罪を行い、30日には全校生徒集会を開いて紛失を報告した。保護者全員にも紛失の発生と今後の対応を通知した。市教委は、再発防止のため情報管理の徹底を図る。臨時の校長会議を開き、ファイルを入れたキャビネットの鍵を教頭が管理するなどの防止策を指導する。
・厚木市教育委員会
http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/kyouikuiinkai/index.html
◎仙台市、個人情報含む私物USBメモリー紛失で校長と教諭を懲戒処分
宮城県仙台市教育委員会は11月29日、学校での使用が禁じられている私物USBメモリーを学校で使用し紛失したとして、市立中学校の校長と市立小学校の教諭を懲戒処分した。翌30日付の毎日新聞によると、中学校の校長は昨年10月下旬から11月上旬に、以前に勤務していた中学校の役員36名の氏名や住所が保存されているUSBメモリーを紛失した。小学校の教諭は今年9月18日、児童9名の氏名や面談記録を保存したUSBメモリーを紛失した。いずれも個人情報の悪用は確認されていないという。校長は減給2カ月10分の1、教諭は減給1カ月10分の1の懲戒処分となった。
・仙台市教育委員会
http://www.city.sendai.jp/kyouiku/
◎JA静岡厚生連遠州病院、患者情報458名分含むUSBメモリーを一時紛失紛失
JA静岡厚生連遠州病院(浜松市中区)および、静岡県厚生農業協同組合連合会(JA静岡厚生連、静岡市駿河区)は11月29日、遠州病院の職員が、患者情報458名分が含まれるUSBメモリーを帰宅途中に紛失したが、後に見つかったと発表した。発表によると、メモリーを紛失したのは11月16日で、同22日に警察署を通じて返還されたという。メモリーには、患者458名の氏名、ID番号、主訴、病状、検査結果が記録されていた。該当の患者には謝罪の文書を送った。同病院および同連合会は、原因究明を行うとともに、全職員に個人情報保護の周知徹底を図り、再発防止に努めていくとしている。
・個人情報の紛失について(お詫び)[PDF](JA静岡厚生連遠州病院)
http://www.ja-shizuoka.or.jp/k-enshu/oshirase/20121129.pdf
・個人情報の紛失について(お詫び)[PDF](静岡県厚生農業協同組合連合会)
http://www.ja-shizuoka.or.jp/k-honsyo/kozinjouhou.PDF
◎ミサワホーム東関東、メールをTOで送り顧客の氏名とメルアド117件流出
ハウスメーカーのミサワホーム東関東(本社:千葉市稲毛区)は11月29日、顧客117名にイベント案内のメールを送る際、メールアドレスと氏名が宛先に表示される状態で送信したと発表した。同社によると、当該メールを送ったのは11月9日で、担当者の人為的ミスが誤送信の原因。該当の顧客には、メールおよび電話で事実関係を通知し、誤送信したメールの削除を依頼した。同社は再発防止のため、今後、社外への一斉送信メールは原則禁止とし、業務上やむを得ず一斉送信を行う場合は、社内の承認を得た上で、セキュリティレベルが高い同報電子メール配信サービスを使用するとしている。
・個人情報流出についてのお詫びとお知らせ[PDF](ミサワホーム東関東)
http://www.hkanto.misawa.co.jp/img/hp_owabi_121129.pdf
◎関西電力、子会社の契約社員が顧客情報2名分を報酬目的で社外に漏えい
関西電力(本店:大阪市北区)は11月29日、業務委託先の契約社員が、同社の顧客2名の個人情報を漏えいさせた疑いがあると発表した。発表によると、業務委託先は同社の子会社のかんでんCSフォーラム(大阪市中央区)で、当該契約社員は同日、不正競争防止法違反容疑で愛知県警に逮捕された。漏えいした顧客の個人情報は、氏名、住所、契約開始年月日。報道によると、当該契約社員は、1件当たり5千~1万円程度の報酬で、業務上照会可能だった顧客の個人情報を社外の探偵業の男に渡していたという。同社は今後、捜査機関への全面的な協力を行い、全容解明に全力を尽くすとしている。
・当社お客さま情報の漏えいについて(関西電力)
http://www.kepco.co.jp/pressre/2012/1129-3j.html