◎オリエンタル印刷、メールアカウントを乗っ取られ迷惑メール送信
印刷業のオリエンタル印刷(本社:三重県津市)は12月26日、同社社員のgmailアカウントが不正アクセスを受け、アドレス帳に登録されていた顧客等に迷惑メールが送信されたと発表した。同社によると、12月22日午前4時頃に海外から不正アクセスを受け、同5時30分頃、本文中のリンクをクリックするとウイルスに感染するよう仕組まれたメールが送信された。アドレス帳には顧客168名、仕入れ先35名、同社従業員40名、計243名の氏名、会社名、メールアドレスが登録されており、メールはこの全員に送信されたが、うち66名についてはセキュリティ対策によりメール受信に至らなかった。事態が発覚したのは同日午前10時。同社では同日、当該アカウントのパスワードを変更し、アドレス帳を削除。該当者にはメールや電話で事態の説明と謝罪、該当メールの削除依頼、被害状況のヒアリングを行った。当該メールによるウイルス感染の被害は確認されていない。同社は再発防止のためgmailの使用を禁止したほか、ウイルスチェックソフトの交換や再インストール、ファイアーウォールのセキュリティレベル引き上げ等の措置を取った。また、日本印刷産業連合会に事故を報告した。
・個人情報の取扱いに関する事故等のご報告(オリエンタル印刷)
http://www.oriental-insatsu.co.jp/news/report.html
◎横浜市、案内状発送の委託先が宛先氏名を間違え194名分の氏名流出
横浜市は2012年12月26日、横浜市歴史博物館の企画展案内の発送を委託した業者が、宛先の氏名と住所を間違えて発送したと発表した。発表によると、業者は同年12月17日、氏名と住所を間違えた宛名ラベルを作成して案内状を発送した。宛先は、同館の寄贈者等で案内送付を希望し登録している個人369名、理事等関係者36件、近隣博物館・高校等421件。個人宛て369名のうち194名分の氏名が誤って印字され、宛先に書かれた住所に届いた。同月20日、宛名違いの案内を受け取った数名から博物館に連絡が入り、事態が判明した。原因は、業者が博物館から受け取った送付先リストを基に宛名ラベルを作成する際に、氏名・住所データの操作を誤ったためという。同博物館は23日、誤送付した194名全員にお詫びの文書を送り、誤った宛名の書かれた送付済み封筒の返送用封筒も同梱した。同館は、個人情報の取扱いについて、全職員に注意喚起を行うとともに、改めて研修などを行い、重要性の認識が職員に徹底されるよう努める。また、業者に個人情報を取り扱わせる場合にも、その重要性を認識させ、細心の注意を払って業務を行うよう指示する。
・横浜市歴史博物館における企画展案内の誤送付について[PDF](横浜市)
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/201212/images/phpoVWbJP.pdf
◎Azit、スマートフォンサービス先行登録者のメールアドレス63件流出
スマートフォンサービス「Reep」を運営するAzitは2012年12月26日、同サービスに先行登録していた人のうち63名分のメールアドレスが流出したと発表した。同団体によると、12月25日午前8時30分から9時30分にかけて、同サービスのAndroid用ベータ版公開を告知するメールを送ろうとして、人為的ミスにより、本来は一人一人に対して「TO」にそれぞれのメールアドレスを設定して送信すべきところ、最初に送ったメールの「TO」にメールアドレスを次々と追加しては送ることが繰り返された。このため、TO欄に他人のメールアドレスを含むメールが、同じ人に何通も送られる結果となった。メールの大量送信により、使用していたメールサーバー側からアカウントの凍結が行われ、63名にメールが送られた時点でメールの送信がストップした。送信前にテストは行ったが、ミスには気付かなかったという。該当者には謝罪と説明のメールを送信した。二次被害の報告はない。同団体は、再発防止のため、プログラムコードの品質を管理するためのステップを確認し、要求仕様の分析および開発担当者への浸透確認のためのミーティング、テストケースの完全性の検証、コード査読の体制などを見直すとしている。
・先行登録者に対するメール配信における個人情報の漏洩に関するお詫びとご報告(Azit)
http://reep.me/20121226.html
◎静岡県立高校、生徒63名の情報含む教務手帳紛失
静岡県は2012年12月26日、県立松崎高校(同県松崎町)において、生徒63名の体育や保健の授業の出欠状況と、1学期、2学期期末考査の素点が記載された教務手帳を紛失したと発表した。県によると、同12月18日午後6時頃、生徒の欠課時数の確認のため職員室の教員Aの机の中にある袋から、教員Bが教務手帳を取り出した。確認後、教員Bは手帳をもとに戻したと記憶しているが、翌19日午前7時55分頃に教員Aが袋を確認したところ、手帳は入っていなかった。全教職員で校内を探したが、手帳は見つかっていない。県は、個人情報を含む文書等の管理体制について点検し、再発防止に万全を期すよう指導徹底するとしている。
・生徒の個人情報の紛失(静岡県)
http://www2.pref.shizuoka.jp/all/kisha12.nsf/c3db48f94231df2e4925714700049a4e/c32d11e7f523a56049257ae00015ce64
◎大阪市、阿倍野区と鶴見区で誤交付による個人情報漏えい各1件が発生
大阪市は12月25日と26日に各1件、書類誤交付による個人情報の漏えい事故を発表した。25日発表の1件は、阿倍野区保健福祉課(地域保健)で看護師免許証を誤交付したもの。21日午後、前日に免許証の交付を受けたA氏から、免許証が別人のものを含め2枚あるとの申し出があり、確認したところB氏の免許証と2枚重なって渡していたことが判明した。漏えいした個人情報は、氏名、生年月日、看護師である旨の記載、免許証番号。免許証が2枚重なっていることに気づかないまま交付したことが原因という。26日発表のもう1件は、鶴見区役所窓口サービス課で国民健康保険料領収証書を誤交付したもの。25日午後、被保険者C氏の家族が国保料の納付に来庁し、窓口で被保険者証を確認のうえ収納手続きを行い、領収証書を交付した。同日中にC氏から自分の名前と違う領収証書だった旨の連絡があり、確認したところ、窓口で誤ってD氏の国保料を収納していたことが判明した。漏えいした個人情報はD氏の住所・氏名・被保険者番号。収納処理を行う際、被保険者証で確認した被保険者番号のシステム入力を誤ったことが漏えい事故につながったという。
・大阪市阿倍野区保健福祉課における看護師免許証の誤交付による個人情報の漏えいについて(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/abeno/0000197888.html
・鶴見区役所窓口サービス課における国民健康保険料領収証書の誤交付による個人情報の漏えいについて(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/tsurumi/0000198077.html
◎大阪市、淀川区と此花区で誤送付による個人情報漏えい各1件が発生
大阪市は12月26日、書類の誤送付による個人情報の漏えい事故2件を発表した。1件は、淀川区役所保健福祉課で「重度障害者日常生活用具給付証明書」を誤送付したもの。同区では、給付が決定した人には「重度障害者日常生活用具給付決定通知書」等とあわせて「証明書」を送付している。12月21日、同通知書と証明書を発送したところ、25日にA氏から、同封されている証明書が別人のものであると電話連絡があった。A氏宅を訪問し確認したところ、別人のB氏の証明書が誤送付されていたことがわかった。B氏宅にはA氏の証明書が誤送付されていた。漏えいした個人情報は、A氏とB氏の氏名、生年月日、住所、給付対象用具内容。発送時の基本であるチェックが不足したために起きたという。もう1件は、花区役所保健福祉課で保護決定通知書を誤送付したもの。12月25日午前、C氏の親族D氏より同課へ郵便が届いた。C氏宛て文書にE氏の「保護決定通知書」が混入していたという手紙と、E氏の保護決定通知書が同封されていた。漏えいした個人情報は、E氏の住所、氏名、保護変更年月日、保護の方法・種類、保護決定理由、扶助額など。発送前に発送枚数と封筒数の確認を怠ったこと、また複数人による二重チェック時に誤送付を発見できなかったことが原因という。
・淀川区役所保健福祉課における「重度障害者日常生活用具給付証明書」の誤送付による個人情報の漏えいについて(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/yodogawa/0000198093.html
・此花区役所保健福祉課における保護決定通知書の誤送付による個人情報の漏えいについて(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/konohana/0000197998.html
◎鳴門教育大学、学生の個人情報含むパソコンとUSBメモリー盗難
鳴門教育大学(徳島県鳴門市)は12月26日、副学長が出張先の兵庫県姫路市の路上で、個人情報を含むパソコンおよびUSBメモリーを奪われたと発表した。
発表によると、盗難があったのは10月7日で、副学長は直ちに警察へ被害届を提出したが、現時点で盗難されたものは発見されていない。盗まれたパソコン1台とUSBメモリー3本には、2008年度から2012年度にかけて副学長が担当した授業・演習等の受講者96人の氏名、所属コース、学年、学籍番号、成績が含まれていた。今回の情報漏えいから派生したと思われる被害等の事実は確認されていない。
同大は該当する学生(卒業生・修了生含む)に対し、文書(メールおよび郵送)で経緯説明と謝罪をした。
同大は今後、教職員に対して個人情報保護の重要性を徹底し、再発防止に努めるとしている。
・パソコン等盗難による個人情報の漏えいについて(お詫び)(鳴門教育大学)
http://www.naruto-u.ac.jp/docs/2012122700018/
◎東海電子、従業員が個人情報を含むUSBメモリー紛失
電子機器の製品設計・製造を行う東海電子(本社:静岡県富士市)は12月25日、同社従業員が個人情報を含むUSBメモリーを紛失したと発表した。発表によると、紛失時期は12月17日午後2時頃~同21日早朝、紛失場所は愛知県内か三重県内と推定されている。従業員は21日午前7時頃に当該USBメモリーの紛失に気づき、捜索を開始すると同時に上席者へ報告。社内調査が開始されたが、現時点では発見されていない。当該USBメモリーに格納されていたと推定される個人情報は、同社および取引先A社の従業員約80名分の社員コードと氏名。当該USBメモリーにはセキュリティ機能が搭載され、格納情報類は暗号化されている他、パソコン等に接続した場合はパスワードを入力しない限り閲覧できないため、同社は拾得した第三者が格納情報を容易に閲覧することはできないと考えている。個人情報の流出事実は確認されていない。同社はA社には個別に連絡し、お詫びをしている。同社は今後、社内管理体制の強化に努め、再発防止に努めるとしている。
・お詫びとご報告[PDF](東海電子)
http://www.tokai-denshi.co.jp/app/usr/topics/file/184_20121225105959_topic_file.pdf
◎静岡中央銀行、顧客の個人情報含む帳票621件を誤廃棄
静岡中央銀行(本店:静岡県沼津市)は12月25日、長泉支店で、顧客の過去の取引等が記録されている帳票を紛失したと発表した。発表によると、紛失した帳票には顧客621名の氏名、口座番号、取引金額等が記載されている。2012年11月12日の長泉支店の新築移転オープンに向け、同10日に旧三島北支店から現長泉支店への引越し作業を行った。その際、保管すべき帳票と廃棄物とが混在し、保管すべき帳票を誤って廃棄(溶解)した可能性が極めて高いことが、内部調査の結果、判明した。外部への情報流出の懸念は極めて低いという。外部からの照会や不正要求等も生じていない。同行は、情報管理の強化・徹底を図り、再発防止に万全を期して取組むとしている。
・お客様情報の紛失に関するお詫びとお知らせについて[PDF](静岡中央銀行)
http://www.shizuokachuo-bank.co.jp/pdf/121225.pdf
◎三菱東京UFJ銀行、新たに112万名分の個人情報紛失が判明
三菱東京UFJ銀行(本店:東京都千代田区)は12月25日、11月13日付で公表した、顧
客情報が含まれるコムフィッシュ(マイクロフィルム)の紛失について追加調査が
完了し、新たに112万名分の情報紛失が判明したと発表した。同行によると、新たに
紛失が判明したのは、177の営業店またはセンターで管理していた約95万名分の情報
を含むフィルムと、本部で管理していた約17万名分の情報を含むフィルム。顧客名、
口座番号、取引金額等が含まれている。前回公表分と同様に、誤廃棄した可能性が
高く、外部へ情報が流出した可能性は極めて低いという。顧客情報が不正に利用さ
れたとの連絡や問い合わせはない。同行は、情報管理の強化と徹底を行い、再発防
止に努めるとしている。
・お客さま情報の紛失について[PDF](三菱東京UFJ銀行)
http://www.bk.mufg.jp/news/news2012/pdf/news1225.pdf