◎情報処理学会が最終報告、設定ミスで執筆者リスト890名分が閲覧可能に
情報処理学会(本部:東京都千代田区)は1月16日、2014年10月6日付で発表した個人情報漏えい事故の調査結果を公表した。同会によると、2009年に同会が企画した次世代ハンドブックの執筆者リストが、2013年9月17日以降、インターネットから閲覧可能な状態になっていた。リストに含まれていた情報は、890名分の氏名、メールアドレス、所属研究会だった。リストは出版企画終了後、次世代ハンドブック編集作業用のサーバーに保管されていたが、管理者の設定の誤りにより、閲覧可能となっていた。事態発覚後、同会では当該サーバーを隔離するとともに、当該リストを削除している。同会では今後、個人情報の安全な取り扱いを徹底し、再発防止に取り組んでいくという。
・出版物執筆に関する個人情報漏洩について(最終報告)(情報処理学会)
https://www.ipsj.or.jp/system/houkoku20150116.html
◎ヒューマンリソシア、源泉徴収票7500件以上を誤送付
人材派遣のヒューマンリソシア(東京本社:東京都新宿区)は1月16日、源泉徴収票を誤って別人に送付し、個人情報が流出したと発表した。同社によると、2014年分の源泉徴収票について、送付先リストの作成と宛名印字・発送作業の工程をそれぞれ外部委託して1月14日に送付したが、送付先リスト作成時の作業ミスにより、一部の人の氏名と住所の組み合わせが間違った状態でリスト化されたため、宛先住所とは異なる人に送られた。事態はスタッフからの問い合わせで判明。郵便局へ配達差し止め手続きを行うとともに、該当者に個別に説明と謝罪の連絡を行っている。作業ミスの詳細と原因は調査中だ。1月16日時点で、7543件の誤送付が判明している。同社は、原因の究明と、再発防止に取り組んでいくとしている。
・源泉徴収票の誤送付に関するお詫びとお知らせ(ヒューマンリソシア)
http://resocia.jp/corporate/news/20150116001.html
◎福岡地域戦略推進協議会、メールに212名分の個人情報含む名簿を誤添付
福岡地域戦略推進協議会(福岡市中央区)は1月16日、イベント参加者の名簿をメールに誤添付して送信し、212名分の個人情報が漏えいしたと発表した。同協議会によると、同日午前10時20分、過去のイベント参加者456名に「FUKUOKA地域戦略フォーラム 2015」の参加案内をメール添付で送ろうとして、誤って同じフォルダ内にあった参加受付済者の名簿を添付、送信した。うち2名のメールは不達だったため、誤送信先は454件。名簿には、同イベントへ参加を申し込んだ212名の氏名、所属、メールアドレス、電話番号などが含まれている。事態はメール受信者からの指摘で判明。直ちに誤送信先に事情を説明して謝罪し、当該データの削除を依頼した。名簿掲載者にも、事情説明と謝罪を行った。同協議会は再発防止のため、情報管理責任者を置くこと、個人情報を含むファイルの保管場所、パスワード設定、メール送信方法のルール化を含む情報管理指針を作成すること、情報管理について職員に教育、徹底することを挙げている。
・電子メールの誤送信による個人情報漏洩について(お詫び)(福岡地域戦略推進協議会)
http://www.fukuoka-dc.jpn.com/?p=10530
◎伊達信用金庫、睡眠口座の印鑑票等を紛失
伊達信用金庫(本店:北海道伊達市)は1月16日、睡眠預金の印鑑票と口座元帳を紛失したと発表した。同信金によると、一部店舗で睡眠預金の印鑑票を紛失していたことが判明したため調査を行ったところ、全店舗で「睡眠預金印鑑票」計1万3724枚、および「睡眠口座元帳」計442件を紛失していることが判明した。印鑑票には氏名、住所、生年月日、電話番号、印影、口座番号が含まれており、元帳には氏名と残高が含まれている。紛失物の大半は1987年度以前の分で、年度単位で紛失している状況から、店舗移転時や他の書類の廃棄時に誤って廃棄した可能性が高く、情報流出の可能性は極めて低いという。外部からの問い合わせなどは入っていない。同信金は、顧客情報の取扱いに関する教育と指導を強化し、誤廃棄の再発防止に取り組んでいくとしている。
・印鑑票等の誤廃棄について[PDF](伊達信用金庫)
http://www.dateshin.jp/pdf/150116info.pdf
◎日本女子プロゴルフ協会、不正アクセス受け顔写真データ等流出
日本女子プロゴルフ協会(東京都中央区)は1月16日、サーバーが不正アクセスを受け、選手の顔写真データなどが流出したと発表した。同協会によると、1月14日に不正アクセスの痕跡を確認。侵入経路を封鎖し、調査を行ったところ、トーナメント等の記録写真データの一部、会員やトーナメント出場選手の顔写真データの一部、取材記者用IDカードに使用された写真データの一部、選手のマネージャーIDカードに使用された写真データの一部等の流出が判明した。うち一部では、写真データのファイル名に個人の氏名が用いられていた。同協会は、原因と経路の全容解明に取り組むとともに、セキュリティ面について対策強化を行うとしている。
・不正アクセスによる個人情報流出に関するお詫びとご説明(日本女子プロゴルフ協会)
http://www.lpga.or.jp/news/1777fcad-319c-4f17-8ec6-011710dbf2e2
◎朝日新聞社、パソコン17台がウイルス感染、メールや文書流出
朝日新聞社(東京本社:東京都中央区)は1月16日、社内のパソコン17台がウイルスに感染し、社内外とやりとりした電子メールなどの情報が流出したと発表した。同日付の朝日新聞記事によると、1月9日夜、社内のパソコンが社外のサーバーと不審な通信をしていることが分かり、13日に遮断した。不審な通信と情報流出は2014年11月下旬ごろに始まったとみられている。流出が確認された情報は、電子メールやパソコンで作成した文書などの一部。新聞読者や朝日新聞デジタルの顧客に関する情報の流出は確認されていない。警視庁に届け出済み。情報の流出状況や感染経路について、調査を行っているという。同社は、速やかに全容を究明し、再発防止に取り組むとしている。
・朝日新聞社
http://www.asahi.com/shimbun/