◎東京都豊島区と北区、紙おむつ支給事業の委託業者から個人情報流出
東京都豊島区と北区は9月11日、要介護高齢者・心身障害者への紙おむつ支給事業を委託している業者から個人情報が流出したと発表した。発表によると、支給対象者への紙おむつ等の戸別配送を委託している業者(本社:東京都豊島区)が契約禁止事項となっている再委託を行い、さらに下請け業者間でも再委託が繰り返されていた。再々々委託業者(営業所:埼玉県川口市)は、配送先名簿に記載されている高齢者紙おむつ支給事業の登録者宛てに、当該事業とは無関係な広告チラシをダイレクトメールで発送していた。不審に思った登録者からの通報を受けて調査した結果、再委託による個人情報の流出と名簿の2次利用による流用の事実が判明した。豊島区では高齢者紙おむつ支給事業で配送名簿に記載されている登録者799名分が流出し、このうち 417件にダイレクトメールが発送された。心身障害者(児)おむつ支給事業では配送名簿に記載されている登録者124名分が流出した。豊島区と北区は、受託事業者に対し厳正な対応をしていくとともに、再委託に関するチェックの強化など再発防止に向けて全庁で取り組んでいくとしている。
・個人情報の流出について(豊島区)
http://www.city.toshima.lg.jp/012/kuse/koho/1509111720.html
・紙おむつ支給事業における個人情報の流出について(北区)
http://www.city.kita.tokyo.jp/koho/kuse/koho/hodo/topic_t/kojinjoho.html
◎沖縄海邦銀行、顧客情報576件を記載した書類紛失
沖縄海邦銀行(本店:沖縄県那覇市)は9月11日、顧客情報を記載した書類を紛失したと発表した。発表によると、同行糸満支店で、2010年1月分から同3月分まで、3か月分の「総合振込依頼書」の綴り576件分が保管されてないことが判明した。当該書類には、顧客の氏名、電話番号、銀行名、口座番号、取引金額等が記載されている。現時点で紛失した書類は発見されておらず、紛失の時期や原因については確定できていない。しかし、内部調査の結果、照会や不当要求等、問題となる事象は生じていないことから、誤廃棄された可能性が高く、不正持出しや外部への情報漏えいの可能性は極めて低いものと考えているという。同行は顧客情報の取扱いと管理の強化を徹底し、再発防止に努めていくとしている。
・お客様情報の紛失について[PDF](沖縄海邦銀行)
http://www.kaiho-bank.co.jp/info/pdf/20150911.pdf
◎ヴォークス・トレーディング、会員情報など流出のおそれ
食品専門商社のヴォークス・トレーディング(本社:東京都中央区)は9月11日、オンラインストア会員の情報など、個人情報が流出した可能性があることを明らかにした。同社によると9月4日と7日、オンラインストア「VOXSPICE」で同社が使用しているメールアドレスと、「VOXSPICE」を管理している職員のメールアドレスから、同社の意図せぬメールが不特定多数に発信された。当該メールアカウントのIDとパスワードが不正に第三者に取得された疑いがあることから、個人情報が含まれる情報が流出した可能性があるとみて調査を行っているという。流出のおそれがある情報は、「VOXSPICE」で商品を購入した会員の氏名、住所、電話番号、メールアドレス、購買内容と、同社とメールでやりとりされた情報。顧客からの問い合わせは入っていない。同社は顧客に、同社を装う心当たりのないメールを受け取ったときは、添付ファイルを開いたり本文内のリンクをクリックしたりせず、削除または破棄してほしいと呼び掛けている。
・情報流出の可能性のお知らせとお詫びについて(ヴォークス・トレーディング)
http://www.voxtrading.jp/blog/%E6%83%85%E5%A0%B1%E6%B5%81%E5%87%BA%E3%81%AE%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B%E3%81%A8%E3%81%8A%E8%A9%AB%E3%81%B3%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
◎東京都杉並区立保育園、在園児や職員の情報含む書類盗難
東京都杉並区は9月10日、区立阿佐谷東保育園の職員が、園児12名や職員の情報が含まれる書類を盗まれたと発表した。区によると、職員は9月9日午後7時頃、帰宅途中に立ち寄ったスーパーの駐輪場で、目の前で財布を落とした人の小銭を拾うのを手伝っている間に、自転車の前かごに入れていた鞄を盗まれた。鞄には、在園児12名の氏名、生年月日、保育園での様子などを記載した指導計画書と、職員名と電話番号などを含む職員非常呼集連絡網が入っていた。職員は直ちに警察に通報し、スーパーマーケットにも届け出たが、鞄と書類は見つかっていない。保護者には謝罪の文書を配布した。区では園長の許可を得た場合などを除き、原則として個人情報を保育園外に持ち出すことを禁じている。区は、公立園園長に対し再発防止に向けて注意を促し、職員に周知徹底を図るよう指示したという。
・個人情報の紛失について[PDF](東京都杉並区)
https://www2.city.suginami.tokyo.jp/library/file/270910kojinnjyouhouhunnsituasagayahigasihoikuenn.pdf
◎東京ガス、車上荒らしで委託先が顧客情報含む図面盗難
東京ガス(本社:東京都港区)は9月8日、ガス管の保守業務を委託しているカンドー(本社:東京都新宿区)が業務用車両を荒らされ、顧客情報の含まれる書類を盗まれたと発表した。東京ガスによると、9月7日にカンドーから、社員が自宅付近の駐車場(神奈川県横須賀市)に停めていた業務用車両の窓ガラスが割られ、車内にあった書類入りの鞄が盗まれたと連絡があった。鞄には、逗子市113件、鎌倉市11件、葉山町7件の合計131件分の供給管工事図面が入っており、顧客の氏名、住所、建物周辺のガス管の埋設情報がなど記載されている。ほかに、住宅地図にガス管の埋設情報を加えた図面34現場分も入っていた。情報が外部に流出し利用された事実は確認されていない。該当の顧客には個別に連絡して事情説明と謝罪を行っている。所轄の田浦警察署に盗難の被害を届出済み。東京ガスは、委託先企業とも連携して再発防止に努めていくとしている。
・お客さま情報が記載された「書類」の盗難被害について(東京ガス)
http://www.tokyo-gas.co.jp/important/20150908-01.html
◎文化放送、関連会社が当選メールを誤送信し顧客360人の個人情報漏えい
放送事業の文化放送(本社:東京都港区)は9月8日、関連会社の文化放送開発センターが運営を務めるイベントの当選メールを発送する際に、当選者のデータを誤って操作し、個人情報が漏えいしたと発表した。発表によると、10月開催予定のイベントに当選したという連絡メールを、9月7日午後3時20分に、700名の当選者へ向けて送信開始した。送信作業を開始して5分経過したところで、メールを受信した当選者から「自分とは違う人の名前と住所が記載されている」旨の連絡があった。送信作業を停止し、事実関係を調査したところ、送信した当選メールには他の当選者1名の名前と住所が記載されていることが判明した。送信停止した時点で、360通のメールが送信済みであったため、当選者360名の個人情報が漏えいしたことになる。当選した700名の座席番号を入力する際に、住所・年齢・性別でソートしながら作業を行ったが、エクセルで並び替えを行う際、全体ではなく一部の列で行ってしまったため、メールアドレスと名前・住所のデータが一致しないものになってしまった可能性があるという。同社は、該当する360名に電話をし、お詫びするとともに誤って届いたメールの削除を依頼した。電話で連絡がとれなかった該当者には郵送するとしている。また今後、顧客への連絡には安全性を十分に確認し、再発防止に努めていくとしている。
・当選メール誤送信のお詫びとご報告(文化放送)
http://www.joqr.co.jp/topics/owabi20150908.php