◎ 市立名張小学校、Winnyのウイルス感染で児童のべ530名分の情報流出
三重県の名張市教育委員会は3月27日、市立名張小学校に勤務していた男性教諭(41歳)の私有パソコンから、児童の名簿や成績が流出したと発表した。流出したのは、2002年度の全校児童388名の名簿(氏名)、2003~2004年度の3クラス計63名分の名簿(氏名、生年月日、住所、電話番号等)、2002~2004年度に担任した3クラス計79名分のテストの点数や成績の評価など。市教委によると、男性教諭は同校に勤務していた当時、児童の成績などを時々、自宅に持ち帰って私有パソコンで作業していたという。同月24日、県教委に流出を指摘する匿名メールが届いて発覚した。
・名張市
http://www.city.nabari.mie.jp/index.html
◎ プロミス、「信用情報照会明細表」など333件329名分の保管書類を紛失
消費者金融のプロミス(本社:東京都千代田区)は3月27日、同社の保証センターにて顧客情報333件329名分が記載された書類を紛失したと発表した。同月1日に紛失が判明した後、同社内で調査と捜索を行った結果、同センター内で誤って破棄した可能性が高く、外部への情報漏えいの可能性は極めて低いという。紛失書類は保証会社として提携先の地方銀行へ通知するためのものなどで、「審査結果連絡表」が12枚6行分(顧客情報134件、133名分)、「保証番号連絡表」が3枚3行分(顧客情報34件34名分)、「信用情報照会明細表」が8枚8行分(顧客情報165件162名分)。紛失情報は顧客氏名、生年月日、電話番号、貸付希望額、保証金額などで、住所の記載はない。同社は当該顧客に事情説明と謝罪を行っており、万一、不正使用が発生した場合は顧客に迷惑がかからないように対応するとしている。
・リリース(プロミス)
http://cyber.promise.co.jp/CP120017.html
◎ 北海道セパタクロー協会、Winnyのウイルス感染で大会参加者の名簿流出
東南アジアの伝統スポーツ、セパタクローの普及活動などを行う北海道セパタクロー協会は3月25日、スタッフの私有パソコンから大会参加者の個人情報が流出したと発表した。パンフレット作成担当スタッフのパソコンがWinnyのウイルスに感染し、この2年間に行われた4大会の参加者名簿が流出したと推定している。
・リリース(北海道セパタクロー協会)
http://www.sepak.net/index.php?%C2%E7%B2%F1%A4%CB%BB%B2%B2%C3%A4%B5%A4%EC%A4%BF%B3%A7%CD%CD%A4%CE%B8%C4%BF%CD%BE%F0%CA%F3%CE%AE%BD%D0%A4%CB%B4%D8%A4%B9%A4%EB%A4%AA%CF%CD%A4%D3%A4%C8%A4%B4%C0%E2%CC%C0
◎ 関西テレビ、個人情報1,147名分記載の書類を入れたロッカーを廃棄処分
関西テレビ(本社:大阪市北区)は24日、1,147名分の個人情報が記載された書類を入れたままロッカーを廃棄処分したと発表した。同社で2月23、24日に不用品整理をした際、誤ってファンクラブ「クラブカンテーレ」用として使っていたロッカーを廃棄処分してしまったという。この中に、2003年10月から2004年6月にかけて同クラブに入会または継続申込みをした会員1,147名分(退会会員含む)の郵便振替用紙が保管されていた。3月になって、同クラブ事務局員が新たな振替用紙を保管しようとしたところ、ロッカーがないことに気づいたという。同社は該当者にお詫びと事実経過、対応策について公表した。監督官庁の総務省にも詳しい経緯を報告。今後、個人情報の保管方法について適切な取扱いを徹底するとしている。
・リリース(関西テレビ)
http://www.ktv.co.jp/060324.html
◎ 出店ショップのウイルス感染で、ヤフー8,228件、楽天5件の顧客情報流出
Yahoo!ショッピングと楽天にワイン販売店「カーブ・ド・ヴァン萬屋」を出店している萬屋商店(東京都杉並区)のパソコンから、8,228件の顧客情報が流出していたことが24日、明らかになった。同店などによると、流出したのはYahoo!ショッピング8,228件、楽天5件の顧客情報。いずれも、2004年3月から2005年9月に顧客宛てに送信した注文に対する確認メールの控えで、注文者や届け先の氏名、住所、電話番号、メールアドレス、購入情報などが記載。クレジットカード番号や有効期限は含まれていない。流出データは、昨年末頃ネット掲示板などで報告されていたものが、今月23日に通報されたもの。調査の結果、同店経営者の身内が昨年の一時期、個人的な目的で社用のパソコンにWinny(ウィニー)をインストールし利用していたことが判明。その間にウイルスに感染し当時のデータが流出していたという。
・リリース(ヤフー)
http://pr.yahoo.co.jp/release/2006/0324a.html
・リリース(楽天市場)
http://www.rakuten.co.jp/com/faq/information/20060324.html
・リリース(カーヴ・ド・ヴァン萬屋)
http://store.yahoo.co.jp/yorozuya/index.html
http://www.rakuten.co.jp/yorozuya/index.html
◎ 常磐大学、学生や公開講座受講生ら約658名分の個人情報含むPC盗難
常磐大学(茨城県水戸市)は、学生の個人情報が入った教員所有のノートパソコン1台が3月23日夜、水戸市内で盗難にあったと発表した。パソコンに保存されていた個人情報は、同教員の授業科目「フィジカルフィットネス論」(2001年秋以降2003年秋)の受講者341名、同じく「生理学」(2005年秋)124名、「健康スポーツ」(2005年冬)18名の氏名、出席情報および成績。このほか、担当するクラブに所属する学生112名分の氏名、住所、携帯電話番号、および2003~2005年に開催された公開講座「中高年の健康づくり運動」の受講生63名分の氏名、年齢、住所、電話番号なども含まれていた。盗難発覚直後、所轄警察署に盗難届を提出し、現在も捜査中だが、現時点では情報漏えいは確認されていないという。同大は今回の事件を深刻に受け止め、再発防止に向けて個人情報保護対策の見直しに全学あげて取り組むとしている。
・リリース[PDFファイル](常磐大学)
http://www.tokiwa.ac.jp/~soumu/owabi20060324.pdf
◎ 横浜市、Winnyウイルス感染で委託事業所から児童名簿など239名分流出
横浜市は3月23日、市内の児童関連委託事業所で事務処理を行っている男性担当者(33歳)のパソコンから、児童の名簿などが流出したと発表した。流出したのは、児童80名と保護者144名、事業関係者15名の住所、氏名、電話番号を含む名簿や連絡網、予算決定書、事業計画書、会議の議事録など。市によると3月20日、住民からの通報で流出を確認。漏えい元を特定し連絡したところ、男性担当者はすでに第三者からの通報で事実を知り、パソコンからWinnyやデータを消去していたという。
・リリース[PDFファイル](横浜市)
http://www.city.yokohama.jp/me/shimin/joho/press/joho060323.pdf
◎ NECインフロンティア、事務所荒らしで顧客情報を含む業務パソコン盗難
NECインフロンティア(本社:東京都千代田区)は3月22日、同社の水戸支店(茨城県水戸市)が事務所荒らしにあい、業務用パソコン5台を盗まれたと発表した。盗難があったのは同月第2週の週末で、当該パソコンにはエリア管内における事業所向け業務用機器の設置に関する情報が保管されていた。紛失情報は設置先の会社、店舗名、住所、電話番号など。すでに所轄の警察署に被害届けを提出し、捜索中だという。当該パソコンには記録情報の暗号化ソフトを導入しており、基本的には情報が漏えいすることはない。しかし、一部のパソコンでパスワードが一緒に盗まれた可能性があり、部分的に情報を読み出される恐れがあるという。同社では情報漏えいにより顧客に迷惑がかかる事態が発生した場合、問い合わせ窓口に連絡するよう呼びかけている。今後は関係捜査機関の捜査に全面協力するととも管理体制とセキュリティの強化を図るという。
・リリース(NECインフロンティア)
http://www.necinfrontia.co.jp/company/oshirase/060322.htm
◎ 福井市営葬祭場、Winnyのウイルス感染で火葬者情報10,285名分流出
今月20日から22日にかけ複数の報道機関が、昨年流出した福井市営葬祭場の火葬者情報について報道している。報道などによると、流出したのは2000年10月から2005年5月にかけ、市営葬祭場「聖苑」で火葬された10,285名分の苗字、住所、性別など。葬祭場の業務を委託していた民間会社の社員がファイル共有ソフトWinny(ウィニー)を使用していたところ、昨年ウイルスに感染し流出したという。市では、今年1月に通報を受けて流出の事実を把握していたが、公表はしていなかった。
・福井市
http://www.city.fukui.lg.jp/
◎ 横浜市、児童手当額改定通知書1通を誤送付
横浜市は22日、港北区福祉保健センターで児童手当額改定通知書の誤送付があり、個人情報1名分が漏えいしたと発表した。15日に港北区サービス課より児童手当額改定通知書を発送したが、20日に区内在住のAさんから、本人とBさんの2通の通知書が届いたとの電話があり、区内在住Bさんの分の通知書をAさん宛てに重ねて送付してしまったことが判明。同課担当課長と担当職員は、すぐにAさん宅を訪問してBさんの通知書を回収、次いでBさん宅を訪問し事情説明と謝罪のうえ当該通知書を届けたという。誤送付された個人情報の内容は、保護者の住所、氏名、届出日、児童数、受給額、変更開始年月など。同市は今後、通知書発送の際に発送枚数と封入後の封筒数の確認を行う、複数職員により封筒の中身を確認するなど、誤発送の防止徹底を図っていくとしている。
・リリース(横浜市)
http://www.city.yokohama.jp/me/kohoku/press/repo-h180322.html
◎ ダイヤモンド・ドット・コム、設定ミスでメルマガ会員98名分のアドレス流出
ECショッピング事業のダイヤモンド・ドット・コム(東京都品川区)は22日、登録会員に配信した同社メールマガジンの設定ミスで、98名分のメールアドレスが流出したと発表した。15日17時31分にメールマガジンを配信した際、システムの設定ミスにより会員アドレス98件がメールのヘッダー部分(宛先)に入力された状態で、同数98件配信されたという。配信直後の同17時40分に流出事態を把握、同社はただちに対策会議をもうけ、配信した会員にお詫びと事情報告をするとともに、当該メールの削除を依頼した。現在、システムのメール配信利用を中止し、設定ミスの修正をしているという。同社は事態発生を真摯に受け止め、再発の防止に努めるとしている。
・リリース(ダイヤモンド・ドット・コム)
http://www.diamondstyle.co.jp/shop/jsp/include/html/owabi.html
◎ ツムラ、医師48名の個人情報を含むパソコン紛失
医薬品製造販売のツムラ(本社:東京都千代田区)は20日、医師48名の個人情報を含むノートパソコン1台を紛失したと発表した。同社の医薬営業本部神戸支店で12日、神戸市内で開催したセミナーで業務用ノートパソコンを使ったが、翌13日に同支店に搬入されていないことが判明。紛失想定箇所の捜索等を行ったが発見できず、16日に警察当局に届出を提出したという。同パソコンには、主に兵庫県内の医師48名分の氏名、施設名、施設住所が含まれていた。セキュリティ対策として、同パソコンは社員証に内蔵されたICチップを利用した起動・認証システムが採用されており、さらに当該個人情報へのアクセス時にもパスワードを設定していることから、流出の危険性は低いとしている。同社は、関係者にはすでに報告とお詫びをしている。また、今回の事故を厳粛に受止め、再発防止に万全を期していくとしている。
・リリース[PDFファイル](ツムラ)
http://www.tsumura.co.jp/kaisha/release/2005/pdf/20060320kojin.pdf
◎ 東京税関成田税関支署、数十人分の入国者情報を含むUSBメモリー紛失
東京税関成田税関支署(千葉県成田市)は20日、男性職員が個人情報を含む業務関連情報を記録した私物のUSBメモリーを紛失したと発表した。同支署によると、同職員が14日に職場に到着後、メモリーの紛失に気づき警察に遺失届出書を提出。通勤途上で紛失した可能性があり、同支署職員で通勤経路等を探索したが発見できなかった。紛失したメモリーには業務関連情報が記録されており、具体的な内容までは特定できていないが、男性職員が取り調べた入国者数十人分の記録(住所、氏名、性別、携帯品)が含まれている可能性が高いという。同支署では、業務関連情報の私有メディアへの記録の禁止していたが、男性職員は無許可でデータを記録、持ち出しており、同支署は情報管理の徹底を図るとともに事実関係を調査し、関係職員に対して厳正に対処するとしている。
・リリース(東京税関成田税関支署)
http://www.narita-airport-customs.go.jp/info/usb2.htm
◎ 自民党村上衆院議員、事務所のPC感染で後援会名簿や交流リスト流出
愛媛2区選出の自民党衆院議員で、前行革・規制改革担当相の村上誠一郎氏の後援会名簿や選挙関連データ、年賀状リストなどがインターネット上に流出していることが20日、明らかになった。当該資料の内容から、同議員の事務所関係者のパソコンがWinny(ウィニー)のウイルスに感染して流出したものと推定される。流出した後援会名簿には、選挙区の後援会幹部の氏名、住所、電話番号などが、年賀状リストには政財界や報道関係の重要人物の氏名、勤務先、住所、電話番号などが記載されているという。また選挙関連情報として、昨年8月の事務所開きの祝電一覧や遊説日程なども含まれていた。同事務所は流出を認め、今後の対応を検討しているという。
・村上誠一郎議員のHP
http://sei-murakami.web.infoseek.co.jp/
◎ 愛媛県立松山工業高校、教諭の私有PCが感染、生徒10数名分の名簿流出
愛媛県教育委員会は20日、県立松山工業高校の生徒10数名分の同好会名簿がインターネット上に流出していたと発表した。ロボット関連の同好会名簿で、生徒の住所や電話番号が記載されている。この他、昨年度の実力テストのデータも流出しているという。流出の指摘があり同教委が調査した結果、同校工業科の男性教諭の私有パソコンがWinny(ウィニー)のウイルスに感染し流出元となった可能性が高いという。同教諭は自宅パソコンにWinnyをインストールしており、名簿の作成などもしていた。同教委は事実関係の確認を急ぐとともに、個人情報の取り扱いに関する指導の再徹底をはかるとしている。
・愛媛県教育委員会のHP
http://ehime-c.esnet.ed.jp/
◎ 山口銀行、185件の顧客情報が外部に流出
山口銀行(本店:山口県下関市)は20日、個人と法人の顧客情報185件が外部に流出していたと発表した。同行によると今月7日、外部の男性から顧客情報が流出しているのではないかと指摘され、A4サイズ4枚の資料提供を受けた。資料には、個人と法人それぞれ100件の顧客情報が記載されており、うち個人93件と法人92件が現在も同行と取引のある顧客であることを確認した。資料には、氏名、生年月日、住所、電話番号、初回融資日などが記載されていたが、口座番号や預金・借入残高等の取引内容に関する情報は含まれていないという。同行では、該当する顧客に対して個別に連絡して謝罪するとし、原因と流出経路等について全力をあげて解明するとともに、情報管理を再徹底し再発防止に努めるとしている。
・リリース(山口銀行)
http://www.yamaguchibank.co.jp/T201/hot/y2005/no64.htm