◎ 足柄消防組合、Winnyを介した情報流出で署員を減給処分
足柄消防組合(神奈川県南足柄市)は11月30日、住民の個人情報を含む業務情報をWinnyを介して流出させた問題について、警備課長補佐を減給10分の1、2か月の懲戒処分に、また上司の警備課長と署長を戒告、消防長を訓告処分にしたと発表した。流出したのは、2006年度に作成した火災現場での質問調書や活動報告書など。これらには、住民の住所、氏名などの個人情報3件が含まれていた。
・足柄消防組合
http://www.ashigara-fd.jp/index.htm
◎ 在ロシア日本国大使館、お知らせを「TO」で送り在留邦人の氏名とアドレス915件流出
在ロシア日本国大使館(モスクワ)は11月30日、メール誤送信により在留邦人915名の氏名とメールアドレスが流出したことを発表した。大使館によると、誤送信が発生したのは11月29日午後6時ごろ。在留邦人へ「第7回安全対策連絡協議会」の結果をメールで送信した際、BCCで送信すべきところを誤ってTOで送ってしまったため、メールの送信先であるnのべ915名のメールアドレスや氏名等が表示される事態が生じた。大使館では、再発防止のため、行政機関個人情報保護法等の関係法令にのっとり、いま一度個人情報保護の管理体制を見直し、いっそうの安全確保のための措置を徹底するとしている。
・リリース(在ロシア日本国大使館)
http://www.ru.emb-japan.go.jp/japan/oshirase/20071130.html
◎ 高鍋信用金庫、個人情報約2万4,500件を含むCD4枚を紛失
高鍋信用金庫(本店:宮崎高鍋市)は11月30日、同金庫の営業店において、顧客情報が記録されたCDを4枚紛失したと発表した。同金庫によると、11月12日にCDの保有枚数と管理簿の確認をしたところ、紛失が判明。現時点まで見つかっていない。CDには、2002年12月と2003年1月の時点で川南支店(宮崎県川南町)に口座を持っていた顧客約21,000名の氏名、生年月日、住所、電話番号とそのうち一部顧客の口座番号、残高等、および同じ期間に同支店を通じて振込みをした顧客約3,500名の氏名、金額、取引金融機関名、口座番号等が含まれていた。CDにはセキュリティ対策がとられているという。これまでに紛失に関する外部からの問い合わせはなく、同金庫では、CDを誤って廃棄した可能性が高いとみている。同金庫は、情報管理体制の再構築および職員の啓発教育を徹底し、顧客情報の管理に全力を挙げて取り組むとしている。
・リリース[PDFファイル](高鍋信用金庫)
http://www.takanabe-shinkin.jp/funsitsu.pdf
◎ 国立精神・神経センター武蔵病院、患者情報55名分を含むパソコン紛失
国立精神・神経センターは11月30日、同センターが運営する武蔵病院(東京都小平市)の非常勤職員が、患者の個人情報55名分を含むノートパソコンを紛失したと発表した。紛失したのは11月28日の午後1時30分頃で、休暇中の同職員がJR乗り換えの際に網棚に当該パソコンが入ったカバンを置き忘れた。同職員は、直ちに駅遺失物窓口に紛失届けを提出し、最寄り警察署にも届出たが、いまだ発見されていない。当該パソコンには、患者の脳などのMRI画像ファイル42名分、病状の身体症状を記録したビデオファイル13名分が保存されており、そのうちMRI画像35名分、ビデオ12名分の合計47名分のファイルには患者の個人情報が含まれていた。情報内容はMRI画像ではローマ字氏名、性別、生年月日など、ビデオ画像では氏名、性別、生年月日、住所、本籍地、電話番号、病名など。当該パソコンには起動時パスワードが設定されているが、ファイルにセキュリティ対策は施されていない。同センターは個人情報が含まれていた患者47名に対し、謝罪と事件の経緯説明をしている。同センターでは個人情報を外部に持ち出す際には個人情報保護管理者の許可が必要で、パスワード設定などにも十分な注意が指示されていた。同病院は今年1月にも同様の紛失事件を起こしており、再発防止のため同病院長より職員に対して、同センターが定めた「個人情報管理規程」の厳格な遵守を行うよう周知徹底していた。
・リリース[PDFファイル](国立精神・神経センター)
http://www.ncnp.go.jp/apology.pdf
◎ らでぃっしゅぼーや、ショッピングサイトで顧客情報609件流出のおそれ
食品宅配会社のらでぃっしゅぼーや(本社:東京都港区)は11月30日、同社が運営する無添加食品等のWebショッピングサイト「ピコデリ」において、セキュリティ上の不備から顧客の個人情報609件が流出した可能性があると発表した。発表によると、先月27日に顧客からの匿名メールでサイトの不具合についての指摘を受け、翌28日に指摘通りであったことが判明。同日に対応を実施して不具合を解消、翌29日にピコデリ内のページの総チェックを実施した。流出原因は、サイト立ち上げ時、サーバーへソフトウェアを導入する際に設定ミスがあったためという。流出した可能性があるのは、今年7月9日のサイトオープンから先月28日までの間に、ピコデリで商品を購入した顧客、および送付先の個人情報609件。個人情報には、氏名、住所、送り先氏名、送り先住所、電話番号、購入金額が含まれていた。同社は30日、該当顧客へメールで謝罪文を送信。同日、手紙でも謝罪文書を送付するとともに、経済産業省へ報告を行った。今後は、今回の事態を重く受け止め、ECサイトへの定期的チェックを実施し、導入時の確認手順の徹底を図っていくとしている。
・リリース(ピコデリ)
http://picodeli.jp/info/oh80jt0000007ord.html
・リリース(らでぃっしゅぼーや)
http://www.radishbo-ya.co.jp/company/press/07113001.html
◎ 静岡大学、延べ523名分の成績などを含むパソコンとUSBメモリ紛失
静岡大学は11月30日、同学教育学部准教授が学生の氏名や成績など個人情報のべ523名分を含むノートパソコン及びUSBメモリ入りのカバンを紛失したと発表した。同准教授は11月22日の午後9時頃、JR小田原駅から上りの東海道線に乗車し、座席に当該カバンを置いたまま車内のトイレで寝込んだ。翌23日午前0時、列車が一度東京駅で折り返して小田原駅に戻ったところで駅員に起こされて座席に戻り、カバンがなくなっていることに気づいた。ただちに神奈川県警に遺失物届を提出し、カバンは同月26日に神奈川県相模原市のスーパーで見つかったが、当該パソコンなどは入っていなかった。当該パソコンおよびUSBメモリにはパスワードが設定されおり、当該情報が悪用されたことは確認されていない。同学では個人情報の管理を「静岡大学個人情報管理規則」により定めているが、同准教授は同規則に基づく手続きを行わずに、当該個人情報を外部へ持出していた。同学校では今後、情報の取扱いについて規則に定められた手順を徹底するとしている。
・リリース[PDFファイル](静岡大学教育学部)
http://www.ed.shizuoka.ac.jp/intro/pdf/ed_apology.pdf
◎ 大津地方法務局、土地所有者ら704名の個人情報を含むパソコン紛失
大津地方法務局は11月30日、土地所有者ら704名の個人情報を含むパソコンを紛失したと発表した。当該パソコンは2006年度に同局が行った大津市湖城が丘地区の不動産登記法第14条地図作成作業に使用したもので、登記簿に公示されている事項(土地所有者の住所、氏名(名称)、土地の地番)、郵便番号のほか、一部の土地所有者などの電話番号が含まれていた。同局は警察に紛失届を提出して協力を得、探索を続けたが現在のところ発見に至っていない。これまでにパソコンに記録した情報を第三者が取得したなどの事実は確認されていない。同局では当該土地所有者などに対し、謝罪の通知をするとともに、専用電話を設置して問い合わせに対応している。また、今後は情報管理体制をさらに強化するとしている。
・リリース(大津地方法務局)
http://houmukyoku.moj.go.jp/otsu/standard/owabi.html
◎ セコム、ウイルス感染でATM移転の作業手順など内部文書が流出
警備サービス大手のセコム(本社:東京都渋谷区)は11月30日、コンビニエンスストアの現金自動預払機(ATM)を移転する際の作業手順を記した内部文書が、Winny(ウィニー)を通じてインターネット上に流出した可能性があることを明らかにした。同社によると、流出したのは2005年10月~12月にかけての内部文書。同社の元社員が自宅で仕事をするために持ち帰ったデータが私用パソコンに保存されたままになっており、Winnyを介して流出したという。流出時期については現在調査中で特定には至っていない。今のところ、不正使用による被害は確認されていない。また、同社によると、流出した内部文書には、ATMの図面や取り扱い説明などは含まれておらず、警備に関する資料は流出していない。同社では、社内パソコンについてWinnyを稼動できないセキュリティ体制をしいており、今後は社員の自宅パソコンについてもWinnyの使用をチェックし、検知できる体制を整えるとしている。
・セコム
http://www.secom.co.jp/
◎ 多摩北部医療センター、約170名分の患者情報を含むパソコン紛失
東京都保険医療公社 多摩北部医療センター(東京都東村山市)は11月30日、同センター非常勤医師が患者約170名分の個人情報が入ったノートパソコンを紛失したと発表した。発表によると、当該医師は外来診察を円滑に行うための個人的メモとして、患者の個人情報を私物のパソコンに保存していた。同月28日午後、転居のため東京都東村山市から千葉県旭市に向かう途中、JR東日本総武線錦糸町駅で乗り換える際にパソコンが入ったバッグを網棚に置き忘れた。同公社では、電車内の捜索やJR東日本の遺失物窓口への照会、警視庁および千葉県警への届出を行うなどの捜索を行っているが、現在のところ発見には至っていない。いまのところ、個人情報の流出等の事実は確認されていないという。遺失したパソコンには、患者約170名分のID、氏名、生年月日、病名、初診日、最終受診日、診察時の状況変化に関する記録等が保存されてた。また、パソコンにはログオン時にパスワードが設定されていたという。同センターでは、11月30日から該当する患者に経緯の説明と謝罪を開始した。また、センターおよび全ての公社病院職員に対して、個人情報保護に係る公社の制度を周知し、個人情報の適正な管理の徹底を図るとしている。
・リリース(多摩北部医療センター)
http://www.tamahoku-hp.jp/2/oshirase/20071130-owabi.html
・リリース(東京都保健医療公社)
http://tokyo-hmt.jp/info/tamahoku-info.html
◎ 電通、株主情報5万4,153名分を記録したCD紛失
広告代理店の電通(本社:東京都港区)は29日、株主情報5万4,153名分を記録したCDを紛失した可能性があると発表した。同社によると今月1日、保管していた2005年3月期、2005年9月期、2006年3月期の3枚のCDが所在不明であることが判明。26日まで内部調査を続けた結果、紛失の可能性があると判断し公表に踏み切った。CDには株主5万4,153名分の氏名、住所、株主番号、持株数などが記録されているが、これまでのところ不正利用の報告はない。同社は、社内で誤って破砕処理した可能性が高く、社外へ情報が流出した可能性は低いという。 同社は、株主に対し早急に書面で連絡し謝罪するといい、今後は作業手順やチェック体制を見直して再発防止に努めるとしている。
・リリース[PDFファイル](電通)
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2007/pdf/2007077-1129.pdf
◎ 東京建物不動産販売、案内メールの誤送信で顧客130名のアドレス流出
不動産仲介の東京建物不動産販売(本店:東京都新宿区)は11月28日、案内メールの誤送信で顧客130名のアドレスを流出したと発表した。発表によると、同社の物件の営業イベントおよび販売スケジュールの案内メールを一部顧客に送った際、メールアドレスを表示したままの状態で送ってしまった。この誤送信は、今年8月28日から11月20日にかけて、複数回発生し、あわせて顧客130名分のアドレスが流出した。同社は当該顧客に事情説明とお詫びをするとともに、受信メールの削除依頼をしている。また本件を真摯に受け止め、従業員の教育を強化して再発防止に全力で取り組むとしている。
・リリース[PDFファイル](東京建物不動産販売)
http://www.ttfuhan.co.jp/pdf/release071128.pdf
◎ 帯広市消防本部、ウイルス感染で職員238名分の個人情報が流出
北海道帯広市消防本部は11月28日、同本部職員の私用パソコンから職員238名分の個人情報を含む業務情報がWinny(ウィニー)を介してインターネット上に流出したと発表した。発表によると、同月15日に総務省が流出を発見。十勝支庁経由で同本部に通報があり、内部調査を進めたところ流出が判明した。流出したのは職員238名分の氏名、生年月日、血液型、階級、各種資格取得状況などの個人情報を含む業務情報36件。内訳は、事務処理マニュアル3件、実習、研修資料19件、公文書、職員管理に関わる文書5件、公文書作成のためのメモ9件。流出した情報には一般市民の個人情報は含まれていないという。
・帯広市
http://www.city.obihiro.hokkaido.jp/
◎ 静岡社会保険事務局、5~11月の事務処理ミス公表~誤送付や誤送信など
静岡社会保険事務局は28日、同事務局と県内の会保険事務所で今年5月から11月までに発生した事務処理ミスを公表した。ミスには、個人情報漏えい事故3件が含まれる。 6月26日、浜松西社保事務所で年金手帳の写しを別の事業所の書類に混入し誤送付したことが判明。1名の氏名、生年月日、基礎年金番号を記載されていた。8月30日、事務局から送付した健康保険・厚生年金保険標準賞与額決定通知書の中に、別の事業所の通知書が混入していたことが判明。24名の健康保険被保険者証の記号番号、氏名、生年月日、賞与支払日、標準賞与額が記載されていた。11月5日、浜松西社保事務所から他県の社保事務局にあてた厚生年金保険の加入記録照会票のFAXが、誤って個人宅に送られていたことが判明。1名の氏名、生年月日、基礎年金番号などが記載されていた。
・リリース[PDFファイル](社会保険事務局)
http://www.sia.go.jp/~shizuoka/jimusyoriayamari191128.pdf
◎ 鹿児島銀行、16万9,019名分の本人確認書類を誤破棄
鹿児島銀行(本店:鹿児島市)は28日、顧客情報が記載された本人確認書とび本人確認書類16万9,019名分を誤って破棄したと発表した。同行によると、誤って破棄したのは1997年4月~2002年12月までの間に、口座開設時などの本人確認のために作成した記録書と、本人確認に使用した身分証明書や運転免許証などの写しで、顧客の氏名、住所、生年月日、運転免許証番号などが記載されている。これら書類は当初、保存期限が5年間と規定されていたが、2003年1月に施行された新法で7年間の保存が義務付けられた。同行では、それまでの書類に関し当面保存するよう指示したものの、保存年限修正などの具体的な指示を行っていなかったため、2003年以降も5年間を過ぎた書類が順次廃棄されていた。今年9月、一部の支店で書類が保存されていないことが分かり全店調査を実施したところ、142店舗で計16万9,019件の書類が破棄されていたことが判明した。同行は、同日付で該当者に事情説明と謝罪の文書を送付し問い合わせ窓口を設置。書類は通常の手順を経て廃棄されているため流出のおそれはなく、改めて書類を再提出などの必要もないとしている。
・リリース(鹿児島銀行)
http://www.kagin.co.jp/001_info/001_200/20071128.html
◎ アクト・ツー、メール配信ミスでメールアドレス誤配信
ソフトウエア開発のアクト・ツー(東京都渋谷区)は11月26日、メールで「act2新製品ニュース」を配信した際、メール配信ミスでメールアドレスを誤って配信したと発表した。11月22日17時15分頃、同社Webサイト「act2ストア」に登録している顧客に当該メールを一斉配信したところ、一部のメール本文の中に他の顧客のメールアドレスが記載された状態で配信された。メールアドレス以外の個人情報は含まれていない。担当現場で配信数の設定を誤ったため、当該メールの配信数が、同社のメール配信システムの設計上の処理上限を上回り、メール配信設定プログラムが一部誤動作した。同社では電話とインターネットの問い合わせフォームにより顧客からの問い合わせを受け付けている。メール配信に関するシステムの調整、修正、改良や、メール配信指示系統の見直しと判断の多重化により再発を防止するとしている。
・リリース(アクト・ツー)
http://www.act2.com/news/071126_st.php
◎ ホテルサンルート広島、レストランの顧客情報310名あまり盗難
ホテルサンルート広島(広島市中区)は24日、イタリアンレストラン「ヴィアーレ」の顧客情報が盗まれ外部に流出したと発表した。同ホテルによると、盗まれたのはレストランのレディースクラブ「ティラミス」の会員名簿294名分ほか310数名分で、顧客の氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどが記載されていた。今月13日、従業員が紛失していることに気づき調査していたところ、22日に一部の顧客に情報流出を知らせるメールが送られたことが分かり盗難と判断。警察に被害届けを提出した。同ホテルは、該当者に事情の説明と謝罪を行うとともに、再発防止に向けて顧客情報の管理を徹底するとしている。
・リリース(ホテルサンルート広島)
http://www.sunroute.jp/HotelInfo/hhrm/owabi.htm