◎ 日本銀行松江支店、職員のPCがウイルスに感染し機密資料流出
日本銀行松江支店は22日、同支店の業務関連資料がインターネット上に流出したと発表した。同支店によると、21日10時半ごろ、ネット上に同支店のものと思われる資料が掲載されているとの匿名の連絡が入り内容を確認したところ、同支店の業務関連資料であることが判明した。流出した資料は、同支店の男性職員が2006年1月から今年3月にかけて持ち帰り自宅のパソコンに保存していたもの。職員のパソコンには、金融機関の決算分析や国庫国債事務に関する事務検査資料など39件の業務関連ファイルが保存されており、当該パソコンがウイルスに感染し、Winny(ウィニー)ネットワーク上に流出したものとみられる。流出資料のうちの5件を表示した画像が、21日10時ごろにインターネット上の画像投稿サイトに投稿されており、同支店は、金融機関などに対し個別に事情を説明して謝罪するとともに、掲載サイトに対して削除を依頼した。当該画像は21日夕方までに削除されたが、その後も複数のサイトに次々と転載された上、新たに別の資料1件が追加されるなど、収拾のつかない状態が続いている。ネット上に掲載された資料には、機密区分を「要注意」に指定したものもあり、2つの金融機関の2006年度の決算見込みには、取引先の企業と個人8件の名前を挙げて「破綻懸念先へランクダンした」との記述も含まれていた。
・リリース(日本銀行)
http://www.boj.or.jp/type/release/adhoc/un0803d.htm
◎静岡社会保険事務局、「健康保険被保険者証等」の誤送付で個人情報7件漏えい
静岡社会保険事務局(静岡市駿河区)は3月21日、「健康保険被保険者証等」の誤送付で個人情報7件が漏えいしたと発表した。発表によると、同事務局事務センターから沼津社会保険事務所管内の事業所へ送付した「健康保険・厚生年金保険資格喪失確認通知書」に、他の事業所から提出された書類を誤って混入してしまった。送付先事業所から指摘を受けて判明したもので、誤送付した書類は「健康保険被扶養者異動届」2件、「健康保険被保険者証(被扶養者用)」4枚、「健康保険・厚生年金保険資格喪失確認通知書」1件。それぞれ被保険者や被扶養者の氏名、生年月日などの個人情報が記載されていた。同事務局は誤送付した書類を回収したうえで、業務管理室長補佐が誤送付先の事業所と本来送付すべき事業所を訪問して謝罪を行った。今後は、発送物の確認作業に細心の注意を払い、個人情報保護を徹底する研修を実施し、再発防止に努めていくとしている。
・リリース[PDFファイル](静岡社会保険事務局)
http://www.sia.go.jp/~shizuoka/jimusyoriayamarioshirase200321.pdf
◎ツルハホールディングス、15名分のポイントカード申込書を紛失
ドラッグストアを経営するツルハホールディングス(本社:北海道札幌市)は3月21日、北広島店(北海道北広島市)の顧客15名分の個人情報を含むポイントカード申込書を紛失したと発表した。発表によると、3月13日午後、業務委託先で同社の社員が仕分け作業中に当該書類を紛失したという。捜索と調査を行っているが、誤って廃棄、焼却された可能性が高く、いまのところ所在は確認されていない。申込書は、3月7日から9日に申し込みをした顧客15名分で、氏名、住所、電話番号、生年月日などの個人情報が記載されていた。いまのところ紛失した個人情報の不正利用等の二次被害は確認されていないという。同社は該当する顧客に個別に対応するとともに、今回の事態を重く受け止め、再発防止に努めるとしている。
・リリース(ツルハホールディングス)
http://www.tsuruha-hd.co.jp/pdf_dir/pdf_193.pdf
◎ 楽天、退店した店舗のPCがウイルスに感染、顧客情報7,019件流出のおそれ
インターネットのショッピングモール「楽天市場」を運営する楽天(本社:東京都港区)は19日、3年近く前に退店した楽天市場の店舗のパソコンから、出店当時の顧客情報がWinny(ウィニー)ネットワーク上に流出した可能性があると発表した。同社によると、流出のおそれがあるのは、楽天市場に2004年9月21日~2005年6月20日に出店していた「豆腐専門店 金沢・炭谷屋」(運営:すみたに工機、石川県金沢市)でプレゼントに応募した顧客、最大7,019名分の住所、氏名、フリガナ、性別、電話番号、メールアドレス、生年月日。クレジットカード情報や口座に関する情報は含まれていない。当該店舗で出店時に使用していたパソコンがウイルスに感染し、いずれかの時期に流出した可能性が高いという。今月17日に外部からの指摘を受け確認作業を行っていたが、当該店舗が3年近く前に退店していることもあり照合に時間がかかり、完了までには一定期間が必要となるため、同日までの確認をもって公表。該当者には、当該店舗で利用したメールアドレス宛に事情説明と謝罪のメールを送付した。当該店舗は、出店時に保有していた顧客情報は全て消去したとしている。
・リリース(楽天市場)
http://www.rakuten.co.jp/com/faq/information/20080319.html
◎ 横浜市立西谷中学校、車上荒らしで生徒のべ4,400名の成績を含むパソコン盗難
横浜市教育委員会は19日、市立西谷中学校(保土ヶ谷区)の男性教諭(40歳代)が帰宅途中に車上荒らしにあい、生徒のべ4,400名の成績などを含むパソコンを盗まれたと発表した。市教委によると、当該教諭が17日夕方、自家用車で帰宅途中にネットカフェに立ち寄り、2時間後に車に戻ったところ、車のガラスが割られ助手席のシート下に置いてあったパソコンとカラープリンターが盗まれていた。ただちに警察署に盗難届を提出するとともに、学校を通じて市教委に報告。翌18日、盗難パソコンに保存されていた個人情報の内容を確認し特定した。盗まれたパソコンには、西谷中の2005~2007年度の美術科成績のべ1,240名分、2007年度の学級関係成績40名分、2005年度のバドミントン部名簿のべ約80名分と、前任校の六角橋中の1996~2004年度の美術科成績のべ2,980名分、2004年度の進路データ37名分、バドミントン部名簿のべ約60名分が含まれていた。教諭は市の「個人情報の取扱いに関するガイド」に反し無断で私有パソコンを学校に持ち込み生徒の個人情報を持ち出しており、市教委は教諭を処分する方針。
・リリース[PDFファイル](横浜市)
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/200803/images/php0ZFtwE.pdf
◎ 平塚共済病院、脳卒中センター入院患者の個人情報含むメモリー紛失
国家公務員共済組合連合会の総合病院である平塚共済病院(神奈川県平塚市)は19日、同院の医師が個人情報の入ったメモリースティックを紛失したと発表した。発表によると、12日に同医師がメモリーを自宅に持ち帰り、自宅パソコンで業務を実施した後に紛失したという。同メモリーには、2006年4月から2007年12月まで、同院脳卒中センターに入院した患者の入院情報が記録されていた。情報内容は、氏名、患者ID、病名、第3者には分からないように数値化した重症度、後遺症や治療薬等。同院は該当患者に対し、順次謝罪を進めている。また、今後は個人情報の管理強化を図り、再発防止策に取り組んでいくとしている。
・リリース(平塚共済病院)
http://www.kkr.hiratsuka.kanagawa.jp/
◎ 東武トラベル、車上荒らしで顧客リスト含む営業カバンを盗難
旅行会社の東武トラベル(本社:東京都墨田区)は19日、社員が使用していた営業車両が車上荒らしにあい、顧客リストを入れた営業カバンが盗まれたと発表した。発表によると、盗難が発生したのは12日午後11時30分頃から13日午前8時頃までの間で、場所は大阪府堺市の社員の自宅付近の路上。車両のドアの鍵が破壊され、車内から営業カバン等が盗まれていた。カバンには、営業用ノートや顧客リスト、海外旅行傷害保険証書などが入っていた。顧客リストは2003年頃に作成したもので、約700件の氏名、住所、電話番号が記載されている。当該社員は被害を発見した13日午前8時頃に直ちに警察への通報して被害届を提出した。同日昼ごろに堺市内で破棄されている営業カバンが発見さたが、顧客リストは現在のところ見つかっていない。同社は顧客に説明とお詫びを行なっている。また、管理・保管体制を見直し、信頼回復に全力で取り組むとしている。
・リリース[PDFファイル](東武トラベル)
http://www.tobutravel.co.jp/tourtopic/owabi.pdf
◎ かんぽ生命、顧客5,515名分の簡易生命保険契約情報を紛失
かんぽ生命(本店:東京都千代田区)は18日、大阪中央郵便局(大阪府大阪市)において、顧客5,515名分の個人情報を含む簡易生命保険の法人契約情報を記録したCD-R1枚を紛失したと発表した。同社によると、紛失が発覚したのは14日。現在のところ当該CD-Rは発見されていないが、社外に持ち出された形跡は認められないことから、社内で誤って廃棄した可能性が高く、外部へ流出した懸念は低いという。紛失したCD-Rには、大阪中央郵便局取扱いとなっていた法人303社分、契約件数6,940件、被保険者5,515名分の簡易生命保険の契約情報が保存されていた。保険契約情報には、保険証書記号番号、契約者名、被保険者氏名、生年月日、性別、効力発生年月日、保険金受取人、保険種類、保険金額、保険料額といった個人情報が含まれていた。いまのところ本件に関する外部からの問い合わせなどはないという。同社は18日より該当する契約法人を訪問し、謝罪と事情説明を行う予定。今後もCD-Rの捜索を継続する。また、今回の事態を謝罪するとともに、今後はこのような事態を発生させないよう顧客情報管理の強化、徹底に努めるとしている。
・リリース(かんぽ生命)
http://www.jp-life.japanpost.jp/aboutus/press/2008/abt_prs_id000047.html
・リリース[PDF](郵便局)
http://www.jp-network.japanpost.jp/notification/pressrelease/2008/document/3001_09_04_908031801.pdf