◎山口労働局、徳山職安と山口職安で求職者の個人情報漏えい
山口労働局(山口県山口市)は7月31日、徳山公共職業安定所(同周南市)と山口公共職業安定所(同山口市)で、求職者の個人情報が漏えいしたと発表した。同局によると、徳山所では5月30日、印刷装置上に放置されていた求職者Aさんの紹介状を誤ってBさんに交付した。Bさんは誤交付に気づかず、事業所にこの紹介状を持参。誤りに気づいた事業所からの連絡で、6月11日に事態が発覚した。山口所では6月23日、求職者Cさんに誤って求人票の原本を渡した。求人票原本の裏には、別の求職者Dさんの個人情報が記載されていた。求人者に公開するための「求人公開カード」にまぎれる形で、求人票の原本を渡してしまったという。担当職員が求人票原本の不足に気づいてCさんに問い合わせ、事態が発覚した。徳山所と山口所では、該当する求職者や事業所を訪問して事情説明と謝罪を行い、了解を得たという。再発防止のため、徳山所では、書類交付時には名前を読み上げるなど確認を徹底するよう指示するとともに、全職員を対象に研修を行った。山口所では、事案を全職員に周知し、書類管理の徹底を指示した。山口労働局では、県内の労働基準監督署長、公共職業安定所長に対してこれら事案の概要を周知し、書類を扱う場合の確認行為の徹底や、管理の徹底を指示した。
・リリース[PDFファイル](山口労働局)
http://www.yamaguchi.plb.go.jp/annai/oshirase/oshirase01_06.pdf
http://www.yamaguchi.plb.go.jp/annai/oshirase/oshirase01_07.pdf
◎尼崎医療生活協同組合、施設の入所者情報流出で続報
尼崎医療生活協同組合(兵庫県尼崎市)は7月31日、同組合が運営する介護老人保健施設「ひだまりの里」の入所者情報がインターネット上に流出した件で、続報を発表した。発表によると、流出したのは6月17日時点の同施設の入所者91名分の氏名と部屋番号が記載された排泄表と、7月16日に行われた第一回排泄委員会の会議報告書。同施設の介護職員が情報を整理するために情報をUSBメモリーに保存して自宅に持ち帰ったところ、自宅パソコンがWinny(ウィニー)を介してウイルス感染しネット上に情報が流出した。同組合は該当する入所者と家族に謝罪を行うとともに、個人情報保護に関する規定を定めていたが内容の徹底が不足していたとして、今後、職員教育の見直しを実施し、職員の意識向上を図るとしている。
・リリース(尼崎医療生活協同組合)
http://www.amagasaki.coop/?p=114
◎ 埼玉県総合リハビリテーションセンター、327名分の患者情報入りメモリー紛失
埼玉県総合リハビリテーションセンター(上尾市)は30日、退院患者の診療スケジュール表が保存されたUSBメモリーを紛失したと発表した。これまでのところ、第三者による不正使用などのは確認されていない。同センターによると、今月21日、看護師がメモリーを使用しようとしたところ、保管場所のキャビネットからメモリーがなくなっていることに気付いた。職員がセンター内外を捜索するなどしているが、これまでのところ発見には至っていない。紛失したメモリーには2005年10月から今年6月までに同センターに入院し手術を行った患者327名の氏名、年齢、病名、手術方法、入院日、治療経過などが記録されていたが、患者の住所や電話番号は含まれていない。同センターは、関係する退院患者に電話で状況を説明し謝罪するとともに、センター長名で謝罪文を送付。今後は、同センター内の個人情報の管理体制を再点検し、再発防止策を講じるとしている。
・リリース(埼玉県)
http://prosv.pref.saitama.lg.jp/scripts/news/news.cgi?mode=ref&yy=2008&mm=7&seq=190
◎日新信用金庫、2名分の給与振込口座依頼書を誤破棄
日新信用金庫(兵庫県明石市)は7月30日、西明石支店で2名分の給与振込口座依頼書を誤破棄したと発表した。給与振込口座依頼書は、同金庫と取引がある会社に勤務する人の給与振込の受取口座を指定するもの。4枚複写となっており、うち3枚は控えとして給与振込依頼人に返却する。今回誤廃棄した同依頼書は、4月に事務処理が完了していた。7月1日に依頼人から「控を受取っていない」との連絡があり、誤破棄が判明した。担当者が依頼人に返却するべき控を、内容確認を行なわないまま破棄予定文書として処理し、シュレッダーで誤破棄された可能性が高いという。当該書類に記載されていた個人情報は、氏名、住所、電話番号、印影、振込指定金融機関名、および振込指定口座番号。同金庫は、該当者に誤破棄の事実を連絡して説明している。また、個人情報の記載された書類の取扱いについて、全職員に改めて注意喚起し、再発防止に努めていくとしている。
・リリース[PDFファイル](日新信用金庫)
http://www.nisshin-shinkin.co.jp/cgi/data/whatsnew/attached/62e4efc13bf9-f365-c065-f7e5-1217379510.pdf
◎ 群馬労働局、前橋労基署と桐生職安で3件の個人情報流出事故
群馬労働局は7月30日、前橋労働基準監督署とハローワク桐生(桐生公共職業安定所)で6月に判明した個人情報流出事故3件を公表した。6月2日、桐生職安で4月25日に受理した事業所からの申告書を紛失していたことが、同事業所からの連絡で判明した。申告書には、事業主の氏名と住所が記載されていた。6月4日、前橋労基署で労災保険の特別加入時の健康診断に関する文書を、別の労働保険事務組合に誤交付していたことが、誤交付先からの連絡で判明した。文書には、事業場の代表取締役や労働者の氏名などが記載されていた。6月6日、桐生職安が開いたセミナー会場で、提出された雇用保険の受給資格者証が2枚重なっていることに気づかず返却。受給者の氏名、生年月日、支給番号、所定給付日数及び基本手当日額などが記載された受給資格者証が一時紛失した。同局では再発防止に向け、局内の全職員および各労基署、職安に対し、個人情報の保護・管理の徹底を改めて指示した。
・リリース(群馬労働局)
http://www.gunmaroudoukyoku.go.jp/oshirase/kojin%20maebashikijyun.htm
・リリース[PDFファイル](群馬労働局)
http://www.gunmaroudoukyoku.go.jp/happyou/20025.pdf
◎ 大東建託、顧客情報22名分の紛失と61名分の漏えい事件を公表
総合建設と不動産取引の大東建託(本社:東京都港区)は7月30日、6月に起きた顧客情報の紛失事故と漏えい事件を公表した。6月18日、東北地方で同社社員が顧客情報を含む社員手帳を紛失した。紛失した手帳には、顧客20名の氏名と住所、2名の氏名と電話番号が記載されていた。6月19日、北陸地方の元従業員が、第三者に顧客情報の購入を持ちかけたことが発覚した。同社が元従業員および転売先の第三者から回収した関係書類一式には、顧客61名の氏名と住所が記載されており、うち36件には電話番号が、15件には所有している土地の住所も含まれていた。いずれも、警察への届出、国土交通省への報告、該当者への事情説明と謝罪を済ませており、これまでのところ二次被害の報告は無いという。同社は、社外への持ち出しや保管方法などの顧客情報の取り扱いに関する運用ルールを徹底し、再発防止に努めるとしている。
・リリース(大東建託)
http://www.kentaku.co.jp/ir/news/2008/0730.html
◎ 西武商事、「西武新宿ぺぺ」で3名分のポイントカード入会申込書紛失
西武グループの西武商事(本店:東京都豊島区)は7月29日、西武新宿駅の駅ビル「西武新宿ぺぺ」で、西武グループのポイント専用カード「プリンスポイントカード」の入会申込書を紛失したと発表した。紛失したのは、7月6日18時30分~22時に同ビル3階の特設カウンターで入会を申し込んだ3名分の入会申込書で、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、性別、配偶者の有無、職業が記載されていた。入会申込書は、登録前の紛失であるため該当者が特定できず、同社は3名の顧客番号を掲示し、心当たりのある人は同社もしくは同ビルまで連絡するよう求めている。
・リリース[PDFファイル](西武商事)
http://www.seibushoji.jp/kouhou/kouhou20080729.pdf
◎ 東京都立広尾病院、48名分の患者情報入りメモリー紛失
東京都病院経営本部は29日、都立広尾病院(渋谷区)の検査科技師が患者48名の個人情報を含むUSBメモリーを紛失したと発表した。都によると、紛失したメモリーにはC型慢性肝炎の治療に関する共同研究のために集めた、東京、埼玉、栃木、茨城の計11医療機関の患者48名分のカタカナ名、性別、年齢、体重、病院名、検査数値が記録されていた。当該技師は、研究のために今月中旬から、使用を禁止している認証機能のない私物のUSBメモリーに、検査科内パソコンから当該データーをコピーし使用。22日に検査科内のパソコンで使用したのを最後に所在が分からなくなった。25日に紛失に気づき、27日までの間、院内を捜索したが見つからず、28日に検査科技師長に報告。その後も複数の職員で院内を捜索したが、これまでのところ発見できていない。関係する病院には、29日に報告し謝罪。患者には、今後、速やかに謝罪と説明を行うとしている。
・リリース(東京都病院経営本部)
http://www.byouin.metro.tokyo.jp/osirase/sonota/200729_hiroo_usb.html
◎神奈川県立平塚商業高校、生徒26名の成績入りメモリー紛失
神奈川県は7月29日、県立平塚商業高校の教諭が生徒26名の成績入りメモリーを紛失したと発表した。発表によると、当該教諭が同月18日、学校のパソコンで教材を作成後、USBメモリーをズボンのポケットに入れ、そのことを忘れて帰宅した。22日に出勤し、机の所定の場所にUSBメモリーがないことから紛失に気付き、校内および自宅を探したが発見できなかった。25日に管理職に報告がなされ、同校は28日に臨時職員会議を開いて全職員で探したが発見できなかった。USBメモリーに記録されていた内容は、当該教諭が担当するクラスの生徒26名の2つの科目の試験の素点と仮評価、作成中の教材データ。教諭は、USBメモリーを校外に持ち出そうという意図はなかったため、管理職による個人情報の持ち出し許可は得ておらず、パスワード等も設定していなかった。同校では管理職および教員が生徒の自宅を訪問し、事情説明と謝罪を行う。また今後、校内における個人情報の管理の徹底を図る。県教育委員会としては、USBメモリーの取扱いについて県立学校に通知を発出し、管理の徹底を図る。
・リリース(神奈川県)
http://www.pref.kanagawa.jp/press/0807/106/index.html
◎三重県東員町神田小学校、教頭のパソコンから児童374名の個人情報流出
三重県東員町神田小学校の教頭のパソコンから、児童の個人情報などを含む業務ファイルが流出していたことがわかった。Winny(ウィニー)のウイルス感染によりネット上に流出したもので、7月28日、ネット掲示板「2ちゃんねる」に情報が流出しているとの書き込みがあった。流出した情報のなかには、2005年に同校に在籍していた全校児童374名分の氏名、住所、電話番号、生年月日、保護者、兄弟名などの個人情報が記載された名簿や、児童の交通事故報告書、教頭の評価票などが含まれていた。
・東員町
http://www.town.toin.mie.jp/
◎横浜市立脳血管医療センター、脳ドック結果報告書を入れ違え誤送付
横浜市立脳血管医療センター(神奈川県横浜市)は7月28日、脳ドック受診者2名の個人情報が記載された脳ドック結果報告書を入れ違えて誤送付したと発表した。発表によると、同センターが同月25日午後、該当する受信者2名宛てに脳ドック結果報告書を郵送したところ、28日午前、受診者1名(A氏とする)より「他者の脳ドック結果報告書が入っている」との連絡があった。連絡を受けた同センターの職員がA氏に誤送付した結果報告書の受診者(B氏とする)に問い合わせたところ、B氏のところにも同様にA氏の脳ドック結果報告書が送られていたことが判明した。同センターによると、報告書担当の職員が、同じ日に脳ドックを受診したA氏、B氏の報告書を入れ違えて郵送担当職員に引継ぎしたうえ、郵送担当職員も封筒の宛名と報告書の氏名、住所をチェックせずに郵送してしまったという。同センターは28日午後にA氏、B氏宅を訪問し、今回の件について謝罪するとともに、誤送付した報告書を回収し、正しい報告書を手渡した。今後は関係職員に対し個人情報の取扱いについて、指導徹底を図るとともに、職員に対して研修を行い再発防止を徹底するとしている。
・リリース(横浜市立脳血管医療センター)
http://www.city.yokohama.jp/me/byouin/kisya/080728.html
◎ 日本貿易振興機構、インドの事務所で個人メールアドレス454件を含むパソコン盗難
独立行政法人「日本貿易振興機構」(ジェトロ、本部:東京都港区)は28日、インドのバンガロール事務所で個人情報を含むノートパソコンが盗まれたと発表した。同機構によると、今月23日深夜から24日早朝にかけ、何者かが施錠を破って事務所に侵入し、個人メールアドレス454件を含むデータが保存されたノートパソコン1台が持ち去られた。同機構では、関係者に順次謝罪を行うとともに、当該パソコン使用者のメールアドレスを使用不能とする措置をとった。今後は、国内外の全事務所に対し事務所の安全対策、備品管理、情報管理について注意喚起するなど、管理体制の強化を徹底し再発防止に努めるとしている。
・リリース(日本貿易振興機構)
http://www.jetro.go.jp/news/announcement/20080728038-news