◎コンテンツワークス、オンライン書店で顧客氏名19名分が閲覧可能に
コンテンツ配信や販売サイトの開発運営などを行うコンテンツワークス(東京都文京区)は5月10日、同社が運営するオンラインのビジネス書店「booknest」サイトにおいて、顧客氏名19名分が一時、閲覧可能な状態になったと発表した。また17日、20日に追加情報を公開した。同社の発表によると、今年5月7日午前11時から同10日午前11時までの間に、booknestサービスにアクセスした会員ユーザーのうち19名の氏名が閲覧可能になった。同サイトの「booknestとは」「配送方法について」「お支払い方法について」など一部のページについて、顧客のアクセス記録が一時ファイル(キャッシュ)として、サーバー側に残存していたために発生した。この一時ファイルは一定時間おきに削除されていたが、この時間中に初めて該当ページにアクセスした人が、同サービス会員であった場合、その氏名が一時ファイルとして残り、次にアクセスした人に最長6時間、残った氏名が表示された。初回アクセス者が会員でない場合は「ゲスト様」と表示されていた。不具合のあったページは上記のほか、「ご利用規約」「セレクションについて」「立ち読み・オンラインビューについて」「特定商取引に関する法律に基づく表示」。同社は該当顧客に対し11日までにお詫びのメールを送付。さらに19日までに、事態発生と状況報告、お詫びの文書を郵便またはメールで送付した。同社はこれまでサービスリリース前のテスト段階で、不具合の点検・検証を実施していたが、今後はサイト設計段階から個人情報が表示される箇所を明確にする個人情報マップを作成し、その情報を保護する設計を施したうえで、この個人情報マップと設計シートを確認するステップを追加し、チェック体制の強化を図っていく。また、技術者に対して定期的にテストを行い、セキュリティに関する高い知識レベルの維持に努める。
・お客様情報流出に関する最新のご報告(コンテンツワークス)
http://www.booknest.jp/news/item?niid=259
・お客様情報流出の原因と今後の対策についてのご報告(コンテンツワークス)
http://www.booknest.jp/news/item?niid=254
◎NHK、川越営業センターと豊橋支局で顧客の個人情報計56件分を紛失
NHKは5月7日と10日に、個人情報の流出があったことを公表した。7日発表分は、NHKさいたま放送局川越営業センター(埼玉県川越市)において、インターネットで受け付けた顧客の個人情報を含む帳票49件を紛失したもの。判明したのは3日で、当該帳票には、顧客の氏名、住所、電話番号などの個人情報が記載されていた。関係者などへ事実確認を行った結果、事務処理後に同センターの居室内で紛失したと思われるという。該当顧客に対しては、個別に連絡し、お詫びと経緯説明をしている。10日発表分は、NHK豊橋支局(愛知県豊川市)で放送受信料の契約取次業務を委託している個人事業者が、放送受信契約書等7件分を紛失したもの。判明したのは9日で、紛失した放送受信契約書等には、顧客の氏名、住所、電話などの個人情報が記載されていた。口座番号は記載されていない。警察へ紛失届を提出するとともに、紛失したと思われる周辺の調査を実施したが、これまでのところ発見に至っていない。該当顧客に対しては個別に会ってお詫びと説明をし理解を得た。NHKは今後、指導を改めて徹底するなど、個人情報の取り扱いに注意していくとしている。
・個人情報を含んだ帳票の紛失について(豊橋支局)
http://www.nhk.or.jp/privacy/oshirase100510.html
・個人情報を含んだ帳票の紛失について(さいたま放送局)
http://www.nhk.or.jp/privacy/oshirase100507.html
◎山本寛斎事務所、メール誤送信で顧客206名の個人情報流出
山本寛斎氏のデザイン関連の企画プロデュースを行う山本寛斎事務所(東京都港区)は5月7日、メールの誤送信で顧客のメールアドレスが流出したと発表した。発表によると、5月6日午後1時49分、同社から顧客206名に宛ててメールを送信した際に操作を誤り、本来は非公開にするべき宛先が件名に表記された状態で送信してしまった。また、メールには1名の個人情報(氏名、メールアドレス)が件名の下に記入されており、宛て先メールアドレスとともに流出した。同社はメール送信先の顧客に対し、誤配信に関するお知らせとお詫びのメールを送り、メール削除を依頼した。同社は今後、個人情報の取り扱いに関する教育を徹底し、再発防止と信頼回復に全力をあげるとしている。
・電子メール誤配信に関するお詫びとお知らせ
http://www.kansai-inc.co.jp/news/post_22.html
◎ 大阪市、生活保護受給者100名分の氏名と支給額が流出
大阪市は5月7日、生活保護受給者100名分の氏名と支給額が流出したと発表した。市によると、生活保護費の現金封入作業を委託しているSMBCデリバリーサービス(大阪市西区)が、保護費を入れた封筒に誤って100名分の氏名、支給額が記載された書類を封入した。4月30日、5月分の保護費を受け取りに来た受給者から、4月分の封筒に同書類が入っていたと申し出があり、事態が発覚。該当者には、5日に謝罪文を発送したという。市では、委託先の民間事業者に対し、市個人情報保護条例の趣旨や当該業務が個人情報を扱う重要な業務であることについて指導を徹底し、再発防止に努めるとしている。
・生活保護費現金封入業務における個人情報の流出について(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kenkofukushi/0000079990.html
◎ 水のめぐみ館アクア琵琶、メールニュース受信者のアドレス310件流出
国土交通省近畿地方整備局 琵琶湖河川事務所と水資源機構 琵琶湖開発総合管理所が管理する施設、水のめぐみ館アクア琵琶(滋賀県大津市)は5月7日、同館発行の「アクア琵琶からのメールニュースvol 127」をメールアドレスが表示される状態で送信したと発表した。同館によると、7日午後2時30分頃、琵琶湖河川事務所から「アクア琵琶メールニュース」の配信を希望している登録者に対してメールニュースを送る際、送信先310件分のメールアドレスが表示される状態で送信した。同館では、送信先310名に直ちに報告して謝罪し、該当メールの削除を依頼した。近畿地方整備局では再発防止のため、今後、電子メールの送信処理の際に、個人情報の誤送信が発生しないよう複数の職員による確認を実施するとしている。
・メールアドレスの誤配信に関するお詫びとお知らせ[PDF](水のめぐみ館アクア琵琶)
http://www.aquabiwa.jp/mail/pdf/20100507_aquabiwa.pdf
◎群馬県、施設利用の高齢者の個人情報含むUSBメモリーが盗難紛失
群馬県は5月3日、県介護研修センター(前橋市)の職員の私有車が車上荒しにあい、個人情報を記録したUSBメモリー等が盗まれたと発表した。発表等によると、同職員は、4月30日の午後9時から5月1日午前1時30分までの間、市の公園駐車場に駐車し、車に戻ったところ、車内に置いていたバッグがないことに気づいた。車は施錠されていたことから置き忘れを疑い、公園内や立ち寄り先等を探したが見つからず、駐車中の車からの盗難と判断。職場の上司に連絡した上で、同日、前橋東警察署に被害届出を提出した。バッグに入っていたUSBメモリーには、「旧高齢者介護総合センター」の利用者70名の氏名、および利用者の「歯ブラシ利用状況」一覧データが含まれていた。住所、電話番号などの詳細情報は含まれていない。5月1日に当該職員がから職場に報告があり、介護研修センターは2日に職員から事情を聴取。県の主務課(介護高齢課)等と協議して対応を検討した。旧高齢者介護総合センターを引き継いだ特別養護老人ホーム「明風園」の園長に状況を説明し、盗難にあった利用者リストにある本人および家族に説明と謝罪を行っている。発表時点では情報流出の二次被害は発生していない。県は2日に盗難にあった職員本人に情報管理の徹底を促し、他の職員にも連絡をとって同様の指示を行った。
・「旧群馬県立高齢者介護総合センター」利用者の個人情報の流出について(群馬県)
http://www.pref.gunma.jp/cts/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=93398