◎電波産業会、会員誌の更新通知メール誤送信でメルアド383名分が流出
総務省所管の指定法人である電波産業会(東京都千代田区)は12月13日、メール誤送信により383名分のメールアドレスが流出したと発表した。発表によると、同日午後、同会会員およびメールで「ARIBニュース」の発行通知を希望している登録者に対し、メールアドレスが他の受信者に見える形でメール送信してしまった。「ARIBニュース」は毎週発行の会員誌で、印刷物の配布と同会サイトへの掲載という2つの方法で提供されてきたが、今年11月から印刷物配布を中止してサイト掲載のみとし、サイト更新時に希望者にメールで通知する方法に切り替えていた。13日の事故は、この通知メール送信時に発生した。送信直後に担当職員が気づき、該当者に対し、直ちに報告とお詫びをするとともに、当該メールの削除を依頼した。同会は送信前に文書送信者以外の者が宛先を再確認するなど、より厳重な管理を徹底して再発防止に努めるとしている。
・メールアドレスの誤送信について[PDF](電波産業会)
http://www.arib.or.jp/osirase/oshirase/osirase101213.pdf
◎シイエム・シイ、顧客情報36名分を含む業務用携帯電話を紛失
マーケティング業務のシイエム・シイ(本社:名古屋市中区)は12月13日、顧客の個人情報を含む業務用の携帯電話を紛失したと発表した。発表によると、11月19日、同社の従業員が車両で移動中に業務用携帯電話を紛失した。当該電話には、顧客36名、同社従業員20名、法人50社の名前と電話番号が入力されていた。移動に使用した車両、その後立ち寄った場所について捜索したが見つからず、警察へ届出た。12月13日現在、まだ発見されていない。これまでに該当する顧客報の不正使用等の事実は、確認されていない。同社は紛失した翌20日に携帯電話会社に連絡し、「お客様センター」の遠隔操作により当該携帯電話の機能のロックを実施した。同社はプライバシーマーク付与事業者であるため、プライバシーマーク認定指定機関と付与機関に紛失内容を報告、また監督官庁である経済産業省にも紛失内容を報告した。同社は今後、携帯電話やパソコンなど個人情報媒体物の取扱いには細心の注意を払うよう、朝礼や会議、勉強会等で社員教育を行い、個人情報保護の意識向上に努めていくとしている。
・業務用携帯電話紛失のお知らせ[PDF](シイエム・シイ )
http://www.cmc.co.jp/oshirase_101213.pdf
◎ 我孫子市立小学校、児童200名個人情報含むUSBメモリーを紛失
千葉県我孫子市教育委員会は12月10日、同市の市立小学校の教諭が、児童200名の個人情報を含むUSBメモリ2本を紛失したと発表した。市教委によると、教諭は同2日午後7時まで私物のUSBメモリを使用して文書を作成し、その後、メモリーをケースに収めてリュックに入れ帰宅。翌3日に学校でメモリーを使おうとして紛失に気付いた。教諭の自宅や車内、学校内を捜索したが、メモリは見つからず、8日に警察署へ遺失届を提出したという。ケースにはUSBメモリーが5本入っており、そのうち2本に、2005年度から2010年度に担任した児童の名簿と成績一覧表(パスワード設定有)、2010年度担任学級の緊急連絡網と2008年度担任学級児童の顔写真付き名札(パスワード設定無)が保存されていた。この2本は私物で、2本とも同一内容が保存されているという。市教委では、私物USBメモリの使用を禁じている。また、残り3本のうち1本は公用USBメモリで、教諭はこれを無断で持ち出していた。当該校では10日、保護者会を開いて説明と謝罪を行った。市教委では、再発防止のため、個人情報を厳格に取り扱うよう各学校へ周知徹底し、全教職員の不祥事防止に対する意識を高めるよう努めるとしている。
・個人情報紛失について(お詫び)(我孫子市教育委員会)
http://www.city.abiko.chiba.jp/index.cfm/18,71404,208,546,html
・市立小学校教諭のUSBメモリ紛失について(概要)[PDF](我孫子市教育委員会)
http://www.city.abiko.chiba.jp/index.cfm/18,71404,c,html/71404/20101216-104748.pdf
◎ サン・ライフメンバーズ、顧客9名の情報含む書類を紛失
冠婚葬祭関連事業等を行うサン・ライフ(本社:神奈川県平塚市)は12月10日、同社の子会社で互助会事業を行うサン・ライフメンバーズ(本社:神奈川県平塚市)において、9名分の顧客情報を含む書類を紛失したと発表した。同社によると、11月15日、サン・ライフメンバーズの相模原第二インフォメーション営業所(神奈川県相模原市)に顧客から問い合わせがあり、書類が紛失していることが発覚。捜索を行ったが見つからなかったため、警察署に紛失届を提出したという。書類には、同営業所と取引のある顧客9名の住所、氏名、電話番号が記載されている。同社では、該当する顧客を訪問し、説明と謝罪を行った。情報の不正使用等の事実は確認されていないという。同社は再発防止に向け、顧客情報の管理を徹底するとしている。
・お客様情報が記載された書類の紛失について[PDF](サン・ライフ)
http://www.sunlife.jp/news/pdf/20101210.pdf
◎遠鉄百貨店、新たに1288名分の情報流出が判明し、流出は8846名分に
遠鉄百貨店(浜松市中区)は12月10日、同社の通販サイトが不正アクセスを受けて顧客情報が流出した件で、新たに1288名分の流出が判明したと発表した。これで、流出した情報は8846名分となった。クレジットカード情報の流出数については、既報の2689名分、3018枚から変わっていない。同社によると、新たに流出が判明したのは、2000年6月~2004年12月までに、同社の「お中元インターネットショッピングサイト」「お歳暮インターネットショッピングサイト」「おせち料理インターネットご注文承りサイト」で商品を注文した顧客610名と、届け先678名の情報。氏名、住所、電話番号のほか、注文者についてはメールアドレスも流出している。前回の発表では、上記3サイトの2005年6月~2010年7月の注文者と届け先の情報7558件が流出したとされていた。しかし、同社がネット通販を始めた2000年までさかのぼって調査を行ったところ、すでにサーバーから削除してあった当該期間の情報についても、復元が可能であることから、流出したものと判断したという。同社では、コールセンターを設置して問い合わせに対応している。
・インターネットショッピングをご利用いただいたお客様の個人情報データ流出について(遠鉄百貨店)
http://www.endepa.com/osirase/apology.html#01-02a
◎東北大学、工学研究科職員が学生130名の名簿を含むノートPC盗難
東北大学(宮城県仙台市)は12月10日、工学研究科の職員のノートパソコンが盗難被害にあい、同パソコンに保存されていた学生の個人情報が漏えいした可能性があると発表した。発表によると、同8日午後5時45分頃、同職員がディスカッションのためノートパソコンと電子辞書が入った鞄を、総合研究棟4階の北側交流スペースの角に置いて実験室に移動。午後6時30分頃に戻ったとき、鞄が開けられ、中からノートパソコンと電子辞書、関連する周辺機器がなくなっていることに気づいた。直ちに調査を開始し、研究室など各所への届出や問合せを行ったが、10日現在、発見されていない。紛失したノートパソコンのメールソフトには、1学年130名の氏名を記載した学生名簿を添付したメールが保存されていた。パソコンの起動時、およびメールソフトを開く際の2段階にパスワードが設定されているという。同大は所属職員に対し、個人情報および関連機器等の取り扱いについてさらに周知・徹底をし、再発防止に努めるとしている。
・ノートパソコンの盗難に係わるお詫びとご報告(東北大学)
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press_20101210_4.pdf
◎山形労働基準監督署、書類の誤送付で労働者の個人情報1件が漏えい
山形労働局(山形県山形市)は12月10日、山形労働基準監督署で文書の誤送付があり、個人情報が漏えいしたと発表した。発表によると、同署は同2日、労災保険の休業補償給付を事業主へ支払う事務処理プロセスで、A事業場に支払通知を送付した。翌3日、B事業場から宛先の違う郵便物を誤って開封してしまったとの連絡が同署にあり、A事業場に送ったはずのものがB事業場に届いたことが判明した。当該郵便物は、宛名がA事業場となっていたものの、住所がB事業場のものになっていたという。書類には、A事業場所属の労働者の氏名、休業補償給付の金額の個人情報が記載されていた。誤送付が判明した3日、同署の署長と業務課長がB事業場を訪問して経過説明と謝罪を行い、誤送付した当該書類を回収。同日のうちにA事業場を訪問し、経過説明と謝罪を行い、回収した当該書類を担当者に手渡した。同署は、休業補償給付請求書に記載された事業場名や住所と出力された支払通知書類との確実な照合を再度徹底した。また、宛先住所の誤りは、同局における機械入力の誤りが一要因となっているため、同局は各種届出をシステムに入力後、適正か否かの照合を再度徹底した。また同局は、12月9日付けで、局内各課・室、各労働基準監督署および各公共職業安定所に対し、情報漏えい事案発生防止、とくに誤送付防止のための基本的な作業手順の徹底を図るよう指示した。
・山形労働基準監督署における文書の誤送付について(山形労働局)
http://www.yamagata-rodo.go.jp/release/101210_rousai.html
◎JA松本、車上荒らしで678名分の会員名簿が入った鞄を盗難
松本ハイランド農業協同組合(JA松本:長野県松本市)は12月10日、職員の車が車上荒らしにあい、業務用資料と協力組織の会員名簿が入った鞄が盗まれたと発表した。発表によると、盗難があったのは同9日夜で、直ちに警察当局に被害届けを提出したが、10日現在まで発見されていない。現在のところ、資料の情報が不正使用された事実は報告されていない。会員名簿には678人分の個人情報が記載されていた。内容は連絡用の氏名、住所、電話番号など。該当会員には、お詫びと事情説明をしている。同組合は今後、これまで以上に利用者情報の保護を徹底していくとしている。
・車上荒らしによる個人情報流出に関するお知らせとお詫び(JA松本)
http://www.ja-m.iijan.or.jp/ja-mhl/news/2010/12/10-174729.php