◎デジタルハリウッド、法人情報等を含むノートPCが帰宅途中に置引き盗難
CG、Webなどのクリエイター養成スクールを運営するデジタルハリウッド(本社:東京都千代田区)は7月5日、法人情報等の一部を含むノートパソコンと携帯電話等を、置き引きにあい盗難紛失したと発表した。発表によると、2日、同社の法人営業担当社員が帰宅途中、法人情報等の一部を含むノートパソコン1台と携帯電話等を、鞄ごと置き引きにあい盗まれた。所轄の上野警察署に遺失物届を提出するとともに交通機関等へ問い合わせを行ったが、現時点では発見されていない。紛失したパソコン内には、法人1社の見積書1部と社内資料が記録されていた。当該パソコンは、起動時に機器固有のセキュリティキーを接続し、ユーザアカウント情報を入力しなければOSが起動しない。OSへログインする際にも個人のアカウントでログインする必要があり、ハードディスク(HDD)へのデータの記録も暗号化されている。これらのセキュリティ対策により、当該パソコンを第三者が利用することは困難であり、万一HDDを外して他のパソコンに接続したとしても、内容を確認することは難しい。現時点で二次被害等が発生した事実は確認されていない。同社は該当法人に報告とお詫びをし、社内に問い合わせ対応窓口を設けて対応する。また、情報セキュリティ規程の徹底を全社に周知し、情報機器および重要書類の管理を徹底して再発防止に努めるとしている。
・法人情報等の一部漏洩に関するご報告とお詫び(デジタルハリウッド)
http://www.dhw.co.jp/pr/release/2011/07/05-2.html
◎パナソニック保険サービス、顧客情報含む書類を別の顧客に誤送付
保険代理業のパナソニック保険サービス(本社:大阪市中央区)は7月5日、2名分の個人情報が記載された保険加入申込書1通を別の顧客に誤送付したと発表した。同社によると、誤発送したのは6月15日。申込書には、顧客の氏名(カタカナ)と生年月日が記載されていた。申請書はすでに回収済みで、関係省庁にも報告を行っている。漏えいした個人情報が不正に利用された形跡は確認されていない。同社は、再発防止に取り組み、情報セキュリティを強化するとしている。
・個人情報漏えいに関するお詫びとご報告(パナソニック保険サービス)
http://panasonic.co.jp/pisj/osirase/osirase.html
◎ 大阪市、個人情報流出事故2件を公表
大阪市は個人情報流出事故2件を7月4日と5日に公表した。4日には、住吉区役所窓口サービス課において6月28日、国民健康保険料納付書を別人に誤交付していたと発表。誤交付を受けた人が7月1日に申し出て事態が発覚した。誤交付が発生した日は来庁者や電話による問い合わせが多く、出力した納付書の確認が不十分だったという。納付書には、氏名、住所、被保険者証番号、期別保険料学が記載されていた。再発防止のため今後は、窓口交付の前に複数職員による確認を行うという。5日には、西成区役所保健福祉課において、住宅手当支給者1名の個人情報を住宅管理会社に誤って伝えていたと発表した。同社に送付したA氏の「住宅手当支給終了のお知らせ」にB氏の氏名を誤記入していたほか、この件について7月1日に同社担当者が電話で問い合わせてきた際、B氏のマンション名と部屋番号を伝えてしまったという。書類を作成した職員は、来客のため作成事務を途中で中断、再開後に受給者名を混同してしまった。また文書内容はマニュアルに基づき別の職員が点検したが、ミスに気付くことができなかった。今後、書類発送時の点検を徹底し、電話応対時における注意喚起を行って、再発防止に努めるという。
・住吉区役所における国民健康保険料納付書の誤交付について(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/sumiyoshi/0000132710.html
・西成区役所保健福祉課における個人情報の流出について(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/nishinari/0000132803.html
http://www.city.osaka.lg.jp/nishinari/page/0000132832.html
◎ アクト企画、顧客情報含む業務パソコン盗難
看板デザイン等を行うアクト企画(東京都新宿区)は7月4日、顧客の会社名と電話番号を含む業務用ノートパソコンを盗まれたと発表した。同社によると、7月2日、帰宅途中の同社社員が、業務用ノートパソコンの入ったバッグを盗まれた。直ちに警察に被害届を提出し、確認作業を行っているが、パソコンは見つかっていないという。当該ノートパソコンではクラウドアプリケーションを使用しており、アクセス用のIDとパスワードは翌3日に変更済み。また、当該パソコンにはメールの送受信記録が保存されている。発表の時点で、情報の第三者への流出や不正使用などの事実は確認されていない。同社は、引き続き情報収集を行うとともに、再発防止のため、全社員に対し、取引先情報の保護と取り扱いの強化を指示したという。
・業務用パソコン紛失についてお詫びとご報告[PDF](アクト企画)
http://www.actkikaku.co.jp/information.pdf
◎大阪府、個人情報含む知事感謝状1名分を一時紛失
大阪府は7月4日、大阪府知事が認定する「農の匠」の退任者に交付する知事感謝状を、一時紛失していたと発表した。府によると、6月28日、「農の匠」の会総会において、3名の退任者へ知事感謝状を贈呈したが、今年亡くなった1名分の感謝状を、後日自宅で家族へ交付するため、泉州農と緑の総合事務所(大阪府岸和田市)の職員が預かり自宅へ持ち帰った。職員は同29日に紛失に気付き、帰宅経路のJRや地下鉄のお客様センターに届け出を行い、大阪府警に遺失届を提出。7月1日、該当者の家族に事態を説明して謝罪した。その後、5日午後4時30分に京都木津警察署より、JR木津駅から回送されてきた落し物の中に感謝状があったとの連絡があり、翌6日、紛失した職員が木津警察署へ出向いて感謝状を受領したという。感謝状は、紛失時の状態のままだった。府は、公文書の適正管理を徹底し、再発防止に努めるとしている。
・紛失した「大阪府農の匠知事感謝状」の発見について(大阪府)
http://www.pref.osaka.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=7504
・「大阪府農の匠知事感謝状」の紛失について(大阪府)
http://www.pref.osaka.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=7475
◎東京都目黒区、広報配送委託業者が個人情報含むFD紛失
東京都目黒区は7月4日、広報紙「めぐろ区報」を新聞未購読者向けに個別配送する事業を委託している目黒区新聞オリコミ株式会社の社員が、対象者の個人情報が入ったフロッピーディスク(FD)を、事務室内で2011年6月28日から30日の間に紛失した発表した。区によると、紛失した個人情報は1745件で、パスワードをかけたExcelファイルに、氏名、住所、配送開始日が記録されていた。業者は、FDを事務室外に持ち出すことはなく、6月28日に他の書類と一緒に燃えるゴミとし捨てたと思われると説明しているという。ごみは同30日に収集、処分されている。区では、該当者にお詫び状を郵送する。また再発防止策として、事業者に対し、個人情報の適正管理と関係法令の遵守を徹底するよう求めていくという。
・委託業者による個人情報(フロッピーディスク)の紛失について(東京都目黒区)
http://www.city.meguro.tokyo.jp/gyosei/kucho/kobetuhaisoufunsitu/index.html
◎尾西信用金庫、顧客情報1358件含むマイクロフィルム紛失
尾西信用金庫(本店:愛知県一宮市)は7月1日、顧客情報1358件を含むマイクロフィルムを紛失したと発表した。発表によると、紛失したのは2011年3月末の顧客名寄元帳で、個人顧客1334件、法人その他の顧客24件について、氏名、性別、生年月日、口座番号、取引種類、取引残高などの情報が記録されている。同金庫では当該マイクロフィルムについて、誤って廃棄した可能性が高く、外部に漏えいした可能性は極めて低いとみている。マイクロフィルムの内容を見るためには特殊な器具が必要で、肉眼で見ることは不可能。同金庫は、内部資料の保管管理を厳格化し、顧客情報の管理体制を強化して再発防止に取り組むとしている。
・お客さまの情報が記載されたマイクロフィルムの紛失について[PDF](尾西信用金庫)
http://www.bi-shin.co.jp/com.pdf
◎名古屋市立保育所、個人情報含む保育料決定通知書1通を紛失
名古屋市は7月1日、市立南陽第二保育園(同市港区)において、保護者あての保育料決定通知書の入った封筒1通を紛失したと発表した。発表によると、6月30日午前8時35分頃、担当保育士が同書類の入った封筒を保護者に渡すため保育室内に持ち込み棚の上に置いたが、同9時10分頃、封筒ごと紛失していることが判明した。同書類には、保育所に入所している児童と保護者の氏名、住所、児童の生年月日、保育料を負担する世帯の階層区分、保育料の月額が記載されている。該当する保護者には同日夕方、状況を説明して謝罪したという。市では、公立と民間の全保育所に対して、個人情報保護管理の徹底について注意喚起を行った。また、個人情報を含む書類の管理について、保管場所を決めて管理を徹底することや、保護者に確実に渡す方法を見直すなどして徹底を図り、再発防止に努めるという。
・公立保育所における保育料決定通知書の紛失について[PDF](名古屋市)
http://www.city.nagoya.jp/kodomoseishonen/cmsfiles/contents/0000025/25982/110701kourituhoikusyofunnshitu.pdf
◎KDDI、直営ショッピングサイトで顧客情報266件が閲覧可能に
電気通信事業のKDDI(本社:東京都千代田区)は7月1日、直営ショッピングサイトが一時、顧客情報が閲覧できる状態に陥ったことを明らかにした。不具合が発生した6月30日に注文の受付を停止して7月1日中に対処を実行し、同2日には注文受付を再開した。この不具合は、同社の携帯電話ブランド「iida」のストラップなど関連商品を購入できる「iidaショッピング」で6月30日午前11時に発生。同午前11時30分に、顧客から「他の顧客の情報が閲覧できる」という連絡を受けて事態が発覚した。当該サイトで商品を購入しようとした際に、「注文内容確認画面」で、他の顧客の情報が閲覧できたという。同社は同日午後12時44分に注文受付を停止して調査を行ない、翌7月1日、他の顧客情報の閲覧が可能だったことを確認した。他の顧客に情報が閲覧された可能性のある顧客は266件で、他の顧客の情報が閲覧できた可能性のある顧客は 107件だった。後者の107件は、前者の266件に含まれる。閲覧できた情報内容は、当該サイトで商品を注文した顧客の住所、氏名、電話番号、注文商品の情報、支払方法など。クレジットカード番号、有効期限等の与信情報は表示されていない。原因は、同サイトにアクセスと注文が集中してサーバーの負荷が高まった結果、システムプログラムのミスが顕在化したためという。不具合が発生した6月30日午前11時は、「iidaショッピング」で INFOBAR A01 関連商品の販売を開始した時間だった。同社は該当顧客に対し、書面等で状況を説明しお詫びをしている。
・「iidaショッピング」におけるお客さま情報閲覧の不具合について[PDF](KDDI)
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2011/0701a/pdf/index.pdf
◎横浜市立小学校、08年に児童の情報含むUSBメモリー紛失、市教委に匿名の通報
横浜市は7月1日、市立矢部小学校(同市戸塚区)の教諭が、2008年に児童の個人情報を含むUSBメモリーを紛失していたと発表した。今年5月4日に市の教育委員会に届いた匿名の投書がきっかけとなり判明した。発表によると、USBメモリーを紛失したのは08年当時5年生の担任だった女性教諭。メモリーには、08年度5年生3クラス分の児童名簿と、5年生1クラスの約半数の児童の出席番号と理科の所見が保存されていた。教諭は08年9月24日に当該メモリーを使って事務室のパソコンで作業を行っていたが、一旦同室を離れ、その後戻ったところ、メモリーの紛失に気付いた。教諭は翌25日に学校長へ紛失を報告。全教職員で校内を探したが見つからなかった。学校長はいずれ見つかると思い市教委への報告を怠り、その後失念したという。該当する児童の保護者には、学校長が6月30日から電話で謝罪と説明を行っており、家庭訪問も行う予定。同校では、本件発生後、個人情報の取り扱いに関する研修を行うとともに、USBメモリー使用規定遵守の徹底を図っているという。また、個人情報流出の可能性がある場合、すみやかに関係者への説明と謝罪を行うとともに、市教委に報告できるよう体制を整えているという。市は、個人情報の取扱いの重要性について、指導者である学校長が見識を高めるために指導していくとしている。
・市立小学校におけるUSBメモリーの紛失について[PDF](横浜市)
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/201107/images/phpanfNOI.pdf