◎国交省四国地方整備局、PCのウイルス感染で個人情報886名分流出のおそれ
国土交通省四国地方整備局(香川県高松市)は7月27日、同局職員のパソコンがウイルスに感染し、パソコン内に保存されていた個人情報が流出したおそれがあると発表した。8月5日の続報によると、同4日の時点で流出したおそれのある個人情報は、他機関および自治体関係者275名、学識者27名、工事関係者117名の氏名、所属、電話番号、メールアドレスと、地元ボランティア関係者467名の団体名と氏名。このほか、同局内のネットワークにログインするための職員用IDとパスワードが、感染したパソコンを経由してサーバーから抜き取られたおそれもある。職員のパソコンは、ウイルス「TROJ_PIDIEF.ECZ」に感染していた。同局では現在もこの件について調査を続けている。4日の時点で、個人情報が外部に流出した事実は確認していないという。四国新聞の報道によると、7月22日に不正アクセスの痕跡がサーバーで見つかったため、同局では調査を実施。その結果、職員が業務関係者を装った人物から受け取ったメールにウイルスが含まれており、職員のパソコンを介してサーバーにウイルスが侵入していたことが分かった。サーバーから抜き取られたおそれのある職員用IDとパスワードは、暗号化して管理されていたため、流出しても悪用される可能性はないという。「TROJ_PIDIEF.ECZ」は、Adobe Readerの脆弱性を突いて悪事を働く別のウイルス本体をインストールしようとする。脆弱性は昨年修正済みで、Adobe Readerをアップデートしていれば感染することはない。
・「コンピュータウィルスによる行政事務情報の流出」について(続報)[PDF](国土交通省四国地方整備局)
http://www.skr.mlit.go.jp/pres/h23backnum/kikaku/110805/110805-1.pdf
・「コンピュータウィルスによる行政事務情報の流出」について[PDF](国土交通省四国地方整備局)
http://www.skr.mlit.go.jp/pres/h23backnum/kikaku/110727/110727-1.pdf
◎ 広島県海田郵便局、2785名分の顧客情報含む書類紛失
郵便局中国支社(広島市中区)および、かんぽ生命保険(本社:東京都千代田区)は8月5日、海田郵便局(広島県海田町)において、2785名分の顧客情報を含む「ジャーナルプリント」339枚を紛失していたと発表した。ジャーナルプリントは、保険端末機の操作履歴を記録した書類。発表によると、紛失したのは2011年6月分のジャーナルプリントで、顧客2785名の氏名、住所、生年月日、保険証券記号番号、保険料額、保険金額等が記録されている。外部に情報が漏えいしている可能性は極めて低いという。この件に関すると考えられる顧客からの照会や、不正な要求等は発生していない。両社は、顧客情報の管理を強化して再発防止に努めるとしている。
・お客さま情報の紛失について[PDF](郵便局中国支社/かんぽ生命保険)
http://www.jp-network.japanpost.jp/notification/pressrelease/2011/document/3001_10_05_1011080505.pdf
・お客さま情報の紛失について(かんぽ生命保険)
http://www.jp-life.japanpost.jp/aboutus/press/2011/abt_prs_id000401.html
◎ シティカードジャパン、9万2408名分の顧客情報が第三者に不正売却
クレジットカード業のシティカードジャパン(東京都品川区)は8月5日、9万2408名分の顧客情報が第三者に不正売却された可能性が高いと発表した。同社によると、不正に売却された情報には、クレジットカード番号、名前、住所、電話番号、生年月日、性別、カード入会日が含まれている。暗証番号(PIN)やCVVコード等のセキュリティ情報などの情報は含まれていない。同社は、セキュリティ情報が含まれていないためカードの不正利用のリスクは低いが、不正監視体制を強化したとしている。事態公表日までに、異常または疑わしいクレジットカード取引は認められていないという。対象となる顧客には、書面およびホームページを通じて連絡を行う。同社は、顧客情報の不正売却にかかわった関係者に対して厳しい措置を取る予定だとしている。
・顧客情報の不正売却について[PDF](シティカードジャパン)
http://www.citigroup.jp/japanese/press_release/2011/20110805_jp.pdf
◎ JTB東北、1269名分の個人情報含むリストをメールで誤送信
JTB東北(本社:仙台市青葉区)は8月5日、福島県で開催された第35回全国高等学校総合文化祭(ふくしま総文)に参加した1269名の個人情報を、利用者が不明のアドレス1か所に誤送信したと発表した。同社によると、誤送信したのは4日。女性派遣社員が、同社を通じて宿泊を申し込んだふくしま総文参加校のリストを同社の社員宛てに送る際、アドレスの入力を誤った。送信先は特定できていない。リストには、引率教員の氏名と携帯電話番号、学校名、宿泊先が含まれていた。生徒の個人情報は含まれていないという。同社は、事態を重く受け止めて再発防止に取り組むとしている。
・個人情報流出につきまして[PDF](JTB東北)
http://www.jtb.co.jp/jtbtohoku/pc/pdf/110805.pdf
◎千葉市の委託業者、個人情報9774件にアクセスできるパソコンを一時盗難紛失
千葉市と、同市指定管理者としてスポーツ施設の管理運営を行っているテルウェル東日本・スポーツクラブNASグループは8月4日、同グループの社員が3日に業務用ノートパソコンを盗まれたと発表、翌5日に発見されたことを発表した。このパソコンは、個人情報9774件が登録された「スポーツ施設予約システム」の管理者専用サイトにアクセスできる状態だった。発表によると、社員は通勤途中だった3日の午前7時頃、JR総武線浅草駅に停車中の電車車内で、網棚に置いていたパソコン入りの鞄を持ち去られた。鞄を持ち去ったと思われる人物が「乗り過ごした」と言いながら慌てて電車を降りて行ったため、社員はこの人物が鞄を誤って持って行ったと判断。駅員にその旨を届け出たが、その後、その人物からの届出等はなかったという。このパソコンからは、同グループが構築した「スポーツ施設予約システム」の管理者専用サイトにアクセスすることができ、高洲市民プールなど34施設の予約システム登録者9769名について、氏名、住所、生年月日、電話番号、メールアドレスを閲覧することができた。管理施設内で発生した事故の報告書に記載された、負傷者の氏名、年齢、電話番号5件も閲覧可能だった。同グループでは、3日午後1時頃に予約システムへログインするためのパスワードを変更し、午後2時頃に警察へ紛失届を提出した。その後、5日の午後3時頃に、東京都内の私鉄駅から、忘れ物としてこのパソコンが届いていると連絡があった。同グループでパソコンの起動状況とアクセス状況の履歴を確認したところ、不正な操作は行われていなかった。千葉市では同グループに対し、業務用パソコンの施設外への持ち出し禁止を徹底するよう指示。また、予約システムの管理者専用サイトで、ログインIDとパスワードが自動で記載される機能を使用禁止とすることや、すべてのパソコンに起動時のパスワードを設定することも指示した。
・盗難に遭った業務用パソコンの発見のお知らせ(テルウェル東日本・スポーツクラブNASグループ)
http://www.sc-chiba.com/infodetail.php?page=1&id=32
・指定管理業務における業務用パソコンの盗難について[PDF](千葉市)
http://www.city.chiba.jp/somu/shichokoshitsu/hisho/hodo/download/110804-05-01.pdf
・業務用ノートパソコンの盗難について[PDF](テルウェル東日本・スポーツクラブNASグループ)
http://www.sc-chiba.com/upload/owabibun0804.pdf
◎ 全国農協食品、顧客の個人情報含む発送伝票99枚を紛失
食品流通業の全国農協食品(東京都渋谷区)は8月4日、商品発送伝票を99枚紛失していたと発表した。同社によると、6月28日に「山形県産さくらんぼ『佐藤錦』」の商品ケースへ発送伝票を貼付していたところ、伝票32枚の紛失が判明。伝票には、顧客の氏名、住所、電話番号が35件含まれていた。また、7月1日に顧客から商品「夏だ『つぶらなカボス』と仲間達」が未着との連絡を受け、確認したところ、注文に対し発送されていない商品が67件あることがわかった。同社は、未発送分は伝票67枚の紛失によるものとみている。伝票には、顧客の氏名、住所、電話番号が67件含まれていた。同社は、紛失した伝票は誤廃棄した可能性が高いとし、外部への流出の懸念は極めて低いとみている。同社は再発防止のため、発送伝票の管理を徹底するほか、商品出荷数量の記録とチェック、発送後の着荷状況の追跡と確認などを行うとしている。
・お詫びとお知らせ(全国農協食品)
http://www.zfc.co.jp/owabi_20110804.html
◎ 岸和田市、165名分の個人情報含む書類紛失
大阪府岸和田市は8月4日、同市教育委員会生涯学習部スポーツ振興課の職員が、7月29日の午後4時から午後5時の間に、外出先で水泳教室関係の資料を紛失したと発表した。市によると、職員は7月29日午後3時に、初心者水泳教室関連の資料が入った書類ケースを持ち、公用車で市内のプールや体育館等へ外出。午後5時頃に書類ケースの紛失に気付いた。当日と翌日に思い当たるところを探したがケースを発見できず、土生交番に紛失届を提出した。ケースには、初心者水泳教室の講師30名分の氏名、住所、電話番号が記載された名簿と、児童135名の氏名、ふりがな、学年が記載された太田プールの水泳教室受講生名簿が入っていた。市では、講師に事実を伝えて謝罪し、受講生には謝罪と事情説明の文書を送った。受講生には電話でも謝罪する。市は、再発防止に向け、指導の徹底を図るとしている。
・報道発表 個人情報資料の紛失(岸和田市)
https://www.city.kishiwada.osaka.jp/soshiki/3/jyouhou.html
◎ 大阪市、個人情報流出事故3件を公表
大阪市は、個人情報流出事故が3件発生していたことを明らかにした。天王寺区役所保健福祉課では7月27日、3歳児検診を受信していないA氏の自宅を訪問したが、不在だっため、不在箋を投函。ところがA氏はすでに同住宅から転居しており、現在は別の住人B氏が住んでいた。このため、不在箋に書かれていたA氏と子どもの氏名および、3歳児検診が未受信であることがB氏に知られる事態となった。住所の確認を怠ったため、「母子管理票」に書かれていた旧住所を訪問したことが事故の原因だという。西淀川区役所保健福祉課では8月3日、「結核定期病状調査報告依頼書」2名分をそれぞれのかかりつけ病院あてに送付しようとして、中身を互いに入れ違えて送った。4日、依頼書を開封した一方の病院から連絡があり、事態が判明。同課で確認したところ、他方の病院ではまだ依頼書を開封していなかったため、1名分の氏名、性別、生年月日、結核治療中であることが、1つの病院に漏えいする結果となった。依頼書の氏名と病院名を確認して送付すべきところ、締め切り時間が迫っていたため確認を怠ったことが事故の原因だという。市水道局粉浜営業所では、7月28日に「水道料金等催告納入通知書」1件を誤送付した。顧客から、催告納入通知書に別人C氏の同通知書が同封されていたとの連絡があり、判明した。同通知書には、住所、氏名、使用水量や調停番号、水道料金等が記載されている。同営業所では、誤送付された通知書を回収。謝罪のためにC氏宅を訪れたところ、C氏は留守だったが、隣家に住んでいるC氏の家族に声をかけられて、事情説明と謝罪を行ったという。同課は、隣家に住む家族に事情説明等を行ったことも個人情報の漏えいにあたるとして、通知書誤送付の件と合わせてC氏に謝罪した。市では、確認作業を徹底するなどして、個人情報流出事故の再発防止に努めるとしている。
・天王寺区役所保健福祉課における3歳児健診未受診にかかる文書の誤投函について(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/tennoji/0000135811.html
・西淀川区役所保健福祉課における結核定期病状調査報告依頼書の誤送付について(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/nishiyodogawa/0000136094.html
・水道局粉浜営業所における「水道料金等催告納入通知書」の誤送付について(大阪市
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/suido/0000136244.html