◎パナソニックビジネスサービス、案内文書郵送時に封筒が接着し顧客情報1件漏えい
保安警備やマニュアル・販促物制作などを行うパナソニックビジネスサービス(大阪府門真市)は9月16日、個人情報の誤郵送が1件発生したと発表した。発表によると7月28日、業務委託先において、顧客宛ての案内文書を郵送するため封筒に書面を封入する作業を行った際、1通の封筒が別の封筒に重なり合って接着され、そのまま顧客宅へ郵送された。郵送した文書は、「幅30cm ビルドイン食器洗い乾燥機」を長期間使用している顧客に対し製品を安全に使ってもらうためのお願い文書で、文書内に個人情報の記載はない。漏えいした個人情報は、封筒記載の住所、氏名のみ。同社は該当顧客に対し、お詫びと誤配送封筒の回収を行うと共に、関係省庁への報告を行った。同社は今後、再発防止に努めるとしている。
・個人情報の誤郵送に関するお詫びとご報告[PDF](パナソニックビジネスサービス)
http://panasonic.co.jp/pbs/20110916.pdf
◎大東銀行、307名分の顧客情報を記載した内部資料を誤廃棄
大東銀行は9月16日、顧客情報が記載された「雑益組入結果口座一覧表兼管理簿」を一部紛失(誤廃棄)したと発表した。発表によると、この書類は10年間取引のなかった預金について内部手続きにより別管理とした内部資料で、控があるため今後の支払い等の手続きに支障はない。同行大槻支店で、7月26日、顧客から口座解約申出を受け、当該書類を確認したところ、一定期間の資料が綴りこまれていないことが判明した。これを受けて、8月12日から8月31日までの間、全店において点検作業を行ったところ、金屋支店でも一部紛失していることが判明した。大槻支店では1988年10月から1998年9月まで取引のない預金口座分、および1988年4月から1998年3月まで取引のない預金口座分。金屋支店では1989年4月から1999年3月まで取引のない預金口座分の一部。紛失した書類に記載されていた顧客数は307名分で、情報内容は氏名、住所、口座番号、残高、行内顧客番号。これらの書類を外部へ持ち出すことはなく、保存期限を経過した他の書類に混入して誤廃棄された可能性が高いという。これまでに外部からの問い合わせはなく、不正使用・不正持出の事実も確認されていない。同行は発生原因を徹底的に調査・分析した結果、今後、雑益処理の事務フローの研修等による行員への周知・徹底、当該書類の保管方法見直しや定期点検の項目への追加を行う。
・保存資料の一部紛失について[PDF](大東銀行)
http://www.daitobank.co.jp/document/lib/file_2011/20110916.pdf
◎大阪市、船場法人市税事務所と平野区役所で各1件の個人情報漏えいを発表
大阪市は9月14日と16日、それぞれ1件の個人情報流出事故があったと発表した。14日発表の1件は、大阪市船場法人市税事務所で発生したもので、7日にX弁護士から、業務上関わりのないA社の「市民税・府民税特別徴収税額決定・変更通知書(納税義務者用及び特別徴収義務者用)」が届いているとの連絡があり、判明した。本来A社に送付すべき通知書(A社に勤務する a氏1名分に係る特別徴収税額の変更通知書)を、誤ってB社の破産管財人であるX弁護士へ送付していた。流出した個人情報は、a氏の氏名、住所、収入、所得、所得控除、特別徴収税額、月別納付額等。破産したB社の関係書類等の送付先(破産管財人であるX弁護士)を設定する際に、B社の特別徴収義務者番号を、A社の特別徴収義務者番号と誤って入力したことが原因だった。船場法人市税事務所今後、入力者と別の職員が入力内容の照合・点検を行うなどの対策をとり、再発防止に努めるとしている。16日発表のもう1件は、平野区役所窓口サービス課(保険年金)で発生した国民健康保険料過誤納金還付通知書の誤送付で、8日にC氏より電話連絡があり、判明した。6日に送付した還付通知書のうち、C氏に到着した封筒に別人(D氏)の還付通知書が同封されていた。流出した個人情報は、D氏の被保険者証番号、住所、被保険者氏名、納付額、保険料額、過誤納額、還付額、過誤納発生事由。複数の職員で還付通知書と封筒の枚数を数え、確認のうえ封入すべきところ、今回は17件と少量であったことから、それらを怠ったことが誤送付の原因という。同課では今後、どんな少量の文書でも複数職員で発送作業を行い、手順の徹底を図っていくとしている。
・大阪市船場法人市税事務所における個人情報の流出について(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/zaisei/0000140044.html
・平野区役所窓口サービス課(保険年金)における国民健康保険料過誤納金還付通知書の誤送付について(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/hirano/0000140352.html
◎八重洲ブックセンター、講演会の受付で顧客81名分の名簿を紛失
書店をチェーン展開する八重洲ブックセンター(東京都中央区)は9月14日、同社本店で開催した講演会で、講演会受付名簿が紛失したと発表した。発表によると、講演会があったのは9月12日。受付名簿はクリアファイルに挟んで受付用ワゴンの上に置いてあったが、受付担当者が目を離した隙に、クリアファイルごとなくなっていた。その後、講演会場周辺を捜索し、講演者の関係者や出版社の担当者に報告のうえ問い合わせたが、名簿は発見に至っていない。漏えいした個人情報は、講演会に申し込んだ顧客81名の氏名と電話番号。紛失名簿は担当者が書き写したもので、顧客が直筆で書いた申込書はシュレッダーですでに消去済みのため、顧客の連絡先等は残っていない。このため、該当者への報告やお詫びはまだできていないという。漏えいによる被害は現時点では確認されていない。所轄の経産省商務情報政策局文化情報関連産業課へは14日に文書で報告している。同社は、個人情報の管理や社員教育の徹底など再発防止に努めると同時に、全社的に個人情報保護体制を見直すとしている。
・個人情報漏えいに関するお詫びとお知らせ[PDF](八重洲ブックセンター)
http://www.yaesu-book.co.jp/announcement/images/apologzing-for-pi-leak.pdf
◎システムオリジン、顧客情報含む動画が外部から閲覧可能に
ソフトウェア開発を行うシステムオリジン(本社:静岡市清水区)は9月13日、動画共有サービス「ユーストリーム」を利用して同社社員に公開していた研修会や勉強会等の動画8本が、設定ミスにより外部からもアクセス可能となっていたと発表した。動画には、顧客や取引先企業の情報が含まれていた。同社によると、動画は3月3日から7月25日に撮影したもの。事態が判明したのは8月1日で、当該期間に外部から12件のアクセスがあった。同社は再発防止のため、セキュリティ体制を強化し、情報システムの総点検と再整備を行うとしている。
・情報流出についてのお詫びとお知らせ(システムオリジン)
http://www.system-origin.jp/company/release/2011091302/
◎早稲田大学卓球部、入部希望の高校生や部員の個人情報含むパソコン盗難
早稲田大学の体育各部を統括する早稲田大学競技スポーツセンター(東京都新宿区)は9月12日、早稲田キャンパス17号館3階卓球部室から卓球部所有のパソコン本体1台が盗まれたと発表した。当該パソコンには、同大への進学と卓球部入部を希望する高校生5名、および卓球部員41名の個人情報が保存されていた。発表によると、8月20日正午過ぎ、部室の鍵を開けて室内に入った部員がパソコンがなくなっていることに気づいた。パソコンがあることが最後に確認されたのは8月14日で、同日午後8時過ぎに部室を施錠後、20日正午過ぎまで部員が部室に立ち入ることはなかった。このことから、当該パソコンは8月14日午後8時過ぎから8月20日正午までの間に何者かに持ち去られたと考えられる。当該パソコンには、上記の高校生5名の氏名、学校名、競技実績等の情報に加え、同学卓球部員41名の氏名、学部、学年等が記載された部員名簿や部員のレポートなどが保存されていた。同センターは警察に届け出るとともに、該当者に対し、電話および文書によるお詫びと状況報告を行っている。これまでに二次被害は確認されていない。同センターは今後、個人情報の管理および取り扱いについての指導を徹底し、再発防止に努めていくとしている。
・個人情報が保存された卓球部所有のパソコンの盗難について(早稲田大学競技スポーツセンター)
http://www.w-int.jp/
・卓球部所有のパソコン盗難についてのご報告とお詫び(早稲田大学卓球部)
http://wasedatt.jp/2011/09/post-111.html
◎東京ガス、関係会社における制服、名札、顧客情報含む手帳の盗難を公表
東京ガス(本社:東京都港区)は9月12日、関係会社の東京ガスライフバル千葉(本社:千葉市美浜区)において、制服や顧客情報を含む手帳などが盗まれる被害が発生したと発表した。発表によると、ライフバル千葉協力会社の作業員が9月8日午後7時30分頃、自宅マンションの駐車場に作業用車両を施錠して停めたが、翌9日午前8時頃になって車がないことに気付いた。車には、ライフバルのロゴマーク入り制服1着と名刺、名札、顧客情報が15件程度記載された手帳が入っていた。手帳に記載されていたのは、当該作業員が出張先で受け付けた追加作業に関する情報で、千葉市内の顧客15件程度の住所、氏名、電話番号が含まれている。手帳に記載された顧客の特定は難しく、同社では作業員が追加作業を行った187件の顧客すべてに対し、事情説明と謝罪を行うという。同社は、委託先の関係会社とも連携して再発の防止に努めるとしている。また、制服の盗難に伴い、同社グループの従業員を装う者があらわれるおそれがあるため、注意を呼びかかけている。
・車両盗難被害に伴う制服ならびにお客さま情報の紛失について(東京ガス)
http://www.tokyo-gas.co.jp/important/20110912-01.html
◎近畿産業信用組合、顧客1名の個人情報が記載された書類を紛失
近畿産業信用組合(本店:大阪市天王寺区)は9月12日、顧客の個人情報が記載された書類を紛失したと発表した。同組合によると、紛失したのは顧客1名の氏名、住所、電話番号、国民健康保険の記番号、取引口座の取引店名、口座番号が記載された書類で、8月8日から9月5日までの間に紛失した。該当する顧客にはすでに連絡を行った。紛失した際に流出した可能性のある個人情報が、取引等において不正に利用された事実は確認されていないという。同組合では再発防止のため、書類の適正管理を徹底し、情報管理体制の強化に努めるとしている。
・お客様の個人情報漏洩に関するお詫びとお知らせ(近畿産業信用組合)
http://www1.kinsan.co.jp/apology/apo1101.html
◎大阪市、個人情報含む書類の誤交付と誤送付が発生
大阪市は9月12日、個人情報を含む書類の誤交付と誤送付が発生していたことを明らかにした。住吉区役所では、窓口サービス課(保険年金)において9月7日、後期高齢者医療制度の手続きに来たA氏に、誤ってB氏の被保険者証を交付。B氏の氏名、住所、被保険者番号、生年月日、性別、一部負担金の割合等が流出した。A氏が8日に来庁して申し出たことから事態が発覚。区ではB氏の被保険者証を回収し、正しいものをA氏に渡した。B氏には自宅を訪問の上、謝罪した。今後、同区では専任の書類点検者を当番制で配置し、すべての交付書類についてチェックを行ってから交付する。また、抜本的な再発防止策の検討、および職場内研修を行うという。阿倍野区保健福祉センターでは、生活保護法医療券(以下、医療券)を無関係の医療機関に送付した。9月9日、A歯科医院から、受診のないB氏のC歯科医院あて医療券が送付されてきたと連絡があり、誤送付が判明した。C歯科医院から電話で医療券発行、送付の依頼を受けた際に、担当者が医院名を聞き違えて、B氏の登録データを基に作成したC歯科医院あての医療券をA歯科医院に送った。医療券には、氏名、生年月日、性別、受診医療機関名、受診年月が記載されている。センターではA歯科医院を訪問して誤送付した医療券を回収し、C歯科医院に届けた。B氏については訪問の上、謝罪したという。センターでは、電話で依頼を受けた際に復唱を怠ったこと、および医療券と送付状に記載されている医療機関名の確認を怠ったことが誤送付の原因だとしている。センターは今後、本事案の情報を職員で共有し、個人情報の慎重な取り扱いを徹底するなどして、再発防止に取り組むという。
・住吉区役所における後期高齢者医療被保険者証の誤交付について(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/sumiyoshi/0000139779.html
・大阪市阿倍野区保健福祉センターにおける生活保護法医療券の誤送付について(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/abeno/0000139689.html
◎東京都環境整備公社、企業等の情報含むUSBメモリーを紛失
東京都は9月12日、東京都環境整備公社(本社:東京都墨田区)において、環境局から受注した「省エネルギー診断業務」の報告書等のデータが含まれるUSBメモリーを紛失したと発表した。都によると、メモリーには省エネ診断報告書3件、運用改善実施報告書1件、運用改善プログラム1件が記録されており、担当者の氏名や企業等の情報が含まれている。9月3日に公社の職員がメモリーを持ち帰り、帰宅後に紛失に気付いた。職員はメモリーを7日まで捜索したが見つからなかったため、7日に警察へ遺失物届を提出し、8日に公社へ報告。公社では9日、環境局へ報告した。公社は、同12日から関係者に謝罪の連絡を行っている。また、環境局とともに関係者を訪問し、事故状況と今後の対策について報告するという。環境局では公社に対し、委託業務に係る情報の保管、管理の徹底、研修や自己点検の実施、定期的な状況確認の実施について指導を行う。また公社では、受託業務に係る情報の保管と管理の方法を点検し、必要な改善を行うという。
・中小規模事業所の省エネ診断報告書等データの紛失について(東京都)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2011/09/20l9d100.htm