◎大阪市、個人情報漏えい事故3件を公表
大阪市は11月12日、個人情報漏えい事故3件を公表した。市によると、城東区役所窓口サービス課(保険年金)では、システム操作を誤ったことによる漏えい事故2件が発生。11月7日には、氏名、住所、生年月日、電話番号、被保険者番号が記載された療養費等支給申請書を、同姓同名の別人に誤送付した。11月9日には、来庁して後期高齢者医療被保険者証を再申請した人に対し、誤って直前に処理を行った別人の情報で作成した保険者証を交付した。同証には、氏名、住所、生年月日、性別、被保険者番号などが記載されている。同課は、端末入力時、帳票出力時、帳票交付時の確認を徹底するとしている。また、都島区役所窓口サービス課(住民情報)では11月8日、住所変更についてメールで同課に質問した人に対し回答のメールを送ろうとして、誤って別人のメールアドレス宛に送信した。回答メールには、質問者と同居予定者の氏名、現住所および新住所、転居予定日、新世帯に障害者医療証受給者がいることが記載されていた。同課は、送信先アドレスを複数人で確認する、メールの文面に可能な限り個人情報を含めず送信するなどの再発防止策をとるとしている。
・城東区役所窓口サービス課(保険年金)における個人情報漏えい事故について(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/joto/0000192074.html
・都島区役所窓口サービス課(住民情報)における個人情報の漏えいについて(大阪市
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/miyakojima/0000192099.html
◎静岡県信用漁業協同組合連合会、顧客の個人情報が第三者に漏えい
静岡県の漁業協同組合系金融機関である静岡県信用漁業協同組合連合会(本所:静岡市葵区)が融資する顧客の個人情報が第三者に漏えいしていたことが分かった。11月11日付の毎日新聞によると、同連合会の元役員が2007年、顧客の融資状況を記載した文書を持ち出して第三者に渡していた。動機は、不正融資の有無を確認したかったためと主張しているという。同連合会は2005年、融資の与信審査が十分ではないなどとして金融庁から行政処分を受けている。同連合会は調査の結果、不正融資はなかったとして、この問題を水産庁と静岡財務事務所に報告した。
・静岡県信用漁業協同組合連合会
http://www.jf-sizusingyo.com/
◎九州大学、ひったくり被害で患者138名の情報含むUSBメモリー盗難
九州大学(本部:福岡市東区)は11月9日、医学系学府博士課程の大学院生がひったくりの被害にあい、九州大学病院の患者138名の個人情報が含まれた個人所有のUSBメモリーを盗まれたと発表した。同病院によると、11月1日午後8時40分頃、大学院生が九州大学病院前の道路を徒歩で帰宅中に、バイクに乗った二人組に当該USBメモリーが入ったショルダーバックをひったくられた。当該学生は学会発表で使用する目的で、免疫抑制剤内服中の患者138名の氏名、患者番号、性別、生年月日、免疫抑制剤の内服量、処方医の氏名等を当該メモリーに保存していた。メモリーにパスワードは設定されていない。情報の転載や流用の事実は確認されていない。該当の患者には謝罪と状況説明の文書を送付した。同大学は、学生、職員等に対して個人情報保護の重要性を徹底し、再発防止に努めていくとしている。
・個人情報が含まれたUSBメモリの紛失について(九州大学)
http://www.kyushu-u.ac.jp/notice/index_read.php?kind=&S_Category=N&S_Page=Main&S_View=&word=&page=&B_Code=4852
◎伊藤忠アーバンコミュニティ、顧客42名の情報含むリスト紛失
マンション管理等を行う伊藤忠アーバンコミュニティ(本社:東京都中央区)は11月9日、同社の顧客を対象に日本フクラ大崎ショールーム(東京都品川区)で10月28日に開催した相談会において、顧客42名の情報が含まれるリストを紛失したと発表した。同社によると、リストには顧客42名の氏名、マンション名、部屋番号、当該相談会来場日時等が記載されている。リストは、同社および関係業者の控室に保管されていたという。関係省庁に報告済み。該当者には状況を報告し謝罪している。この件に起因する被害等の報告はない。同社は、社内ルールの見直しを含め、個人情報の管理徹底、従業員の意識向上を図り、再発防止に取り組んでいくとしている。
・個人情報を含む文書紛失に関するお詫びとご報告[PDF](伊藤忠アーバンコミュニティ)
http://itc-uc.co.jp/files/190.pdf
◎三重県桑名市の老人福祉センター、デイサービス利用者75名分の名簿紛失
三重県の桑名市社会福祉協議会は11月9日、桑名北部老人福祉センターの利用者75人の名簿を紛失したと発表した。翌10日付の毎日新聞によると、同センターの職員が10月23日午後、デイサービス利用者が送迎車に乗るのを介助した。その際、名簿ファイルを車の屋根に置き忘れ、その後別の仕事にかかってしまった。送迎車は名簿を屋根に載せたまま出発し、職員が約30分後に名簿の置き忘れに気付いたときは、名簿は紛失していた。当該名簿には、利用者の氏名、自宅の電話番号、家族の携帯電話番号が記載されていた。同センターは翌24日に桑名署に紛失届を提出した。名簿はまだ発見されていないが、悪用などの被害は報告されていない。同センターは11月6、7日に利用者と家族に謝罪した。
・三重県桑名市社会福祉協議会
http://www6.ocn.ne.jp/~kshakyo/