◎京都産業大学附属高校、生徒や卒業生602名分の情報含むUSBメモリー盗難
京都産業大学附属高等学校(京都市下京区)は1月10日、同校の生徒および卒業生の成績情報を含むUSBメモリーが盗まれたと発表した。同校によると、2013年12月27日朝、同校教員がJR京都駅の嵯峨野線ホーム脇のトイレ個室に鞄を置き忘れ、中にあったUSBメモリーが盗まれた。メモリーには、生徒や卒業生602名分の世界史の成績情報が保存されていた。警察に届け出済み。個人情報の漏えいおよび第三者による情報の使用は確認されていない。同校では当該生徒に謝罪し、全校生徒を対象に説明会を開催。謝罪の文書を全保護者と当該卒業生に送付した。同校は、個人情報保護にかかわる管理について全教職員に徹底し、再発防止に努めていくとしている。
・個人情報データの紛失について(お詫び)[PDF](京都産業大学附属高等学校) http://www.jsh.kyoto-su.ac.jp/senior/2014_oshirase/20140110_owabi.pdf
◎奈義町立小学校、児童の情報含むUSBメモリーを紛失、教委に送付される
岡山県奈義町教育委員会は1月9日、町立奈義小学校の女性教諭(30歳代)が2012年4月に児童の個人情報が含まれる私物のUSBメモリーを紛失し、当該メモリーが1月8日に町教育委員会に郵送で届いたと発表した。報道によると、メモリーには教諭がこれまでに勤務した鏡野町と美咲町の小学校と、奈義小学校の児童のべ228名分の名簿や、のべ245名分のテスト結果が含まれていた。教諭は2012年4月に紛失に気づき、校長に報告。全職員で校内を探したが見つからなかったという。校長は町教委に事態を報告していなかった。USBメモリーは、町教委に匿名で郵送されてきた。
・奈義町 http://www.town.nagi.okayama.jp
◎桑名市、ホームページで公開した書類に19世帯分の情報
三重県桑名市は1月9日、市のホームページから19世帯分の個人情報が流出したと発表した。10日付の中日新聞によると、市では9日、子ども総合相談センターのデータをデータベース化する「児童相談システム」の導入にあたり、委託事業者を募集する「お知らせ」をホームページに掲載。このページで公開していた11の書類のうち2つに、子どもの氏名、生年月日、学校名、保護者名19世帯分が含まれていた。職員が、情報が含まれていることに気付かず掲載してしまったという。掲載されていた期間は9日午後4時12分から50分までの間。同期間にアクセスが7件あった。市では該当の世帯を訪問して謝罪する。
・桑名市 http://www.city.kuwana.lg.jp/
◎藤沢市立小学校、児童の通知表所見や住所録含むUSBメモリー紛失
神奈川県藤沢市は1月8日、市立辻堂小学校の女性教諭(36歳)が、児童等の個人情報が含まれた私物USBメモリーを紛失したと発表した。市によると、教諭は2013年12月24日に校内で当該USBメモリーを使用。その後、冬季休業中に自宅で使うために持ち帰る予定だったが、26日、メモリーが所在不明となっていることに気付いたという。教諭は30日から1月1日にかけて自宅や校内を探すなどしたが、見つからなかったため警察に紛失届を提出した。メモリーには、担当学級の児童33名分の通知表所見下書きや、児童氏名、保護者名、住所、電話番号を含む学級住所録、行事のスナップ写真等が保存されている。所見の下書きと住所録にはパスワードが設定してある。同校では6日から説明と謝罪のために家庭訪問を行っている。藤沢市では、市立学校で私物のUSBメモリーに個人情報を保存することを禁じている。
・藤沢市立辻堂小学校における個人情報入りUSBメモリーの紛失について(藤沢市) http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/hokyu/page100096.shtml
◎忍野村立中学校、生徒26名の調査書や連絡網紛失、盗難の可能性
山梨県忍野村教育委員会は1月8日、村立忍野中学校の女性教諭(40歳代)が、3年生26名分の成績などを含む高校受験用の調査書や、生徒約60名分の電話番号が含まれる連絡網を紛失したと発表した。報道によると、教諭は7日朝、調査書や連絡網などを入れた鞄2つが自宅からなくなっていることに気付いた。教諭は、鞄を盗まれた疑いがあるとして富士吉田署に被害届を提出した。同校では個人情報の持ち帰りを禁じている。
・忍野村教育委員会 http://www.vill.oshino.lg.jp/soshiki/kyoikuiinkai/
◎岐阜大学附属病院、患者情報256名分含むUSBメモリーを一時紛失
岐阜大学附属病院(本部:岐阜県岐阜市)は1月6日、同大学医学部附属病院の医師が患者データ256件が含まれるUSBメモリーを院内で紛失したと12月26日に公表していたが、当該メモリーが見つかったと発表した。同大学および附属病院によると、紛失が判明したのは12月19日。当該メモリーには、女性ホルモン剤と血栓症に関する症例調査のため抽出した、2004年6月から2013年10月までの患者データ256名分が保存されており、患者のID、氏名、性別、生年月日、病名記載時の年齢、病名、病名開始日等が含まている。紛失判明後、患者や家族に謝罪し、12月26日には報道機関に事態を公表したが、同27日午後、院内で当該USBメモリーが見つかった。発見の状況から、院内外への患者情報の漏えいはないという。同病院は、再発防止のため、患者の医療情報の取り扱いについて職員全員へ研修を徹底するとともに、医療情報の管理について改善を行うとしている。
・患者情報が含まれたUSBメモリーの発見について[PDF](岐阜大学医学部附属病院) http://hosp.gifu-u.ac.jp/document_2.pdf
・本学附属病院の患者情報が含まれたUSBメモリーの紛失について[PDF](岐阜大学医学部附属病院) http://hosp.gifu-u.ac.jp/document_.pdf
・附属病院の患者情報が含まれたUSBメモリーの紛失について(岐阜大学) http://www.gifu-u.ac.jp/view.rbz?cd=2759
◎日本原子力研究開発機構、事務用パソコンがウイルス感染し情報漏えいの恐れ
独立行政法人の日本原子力研究開発機構(茨城県那珂郡東海村)は1月6日、「もんじゅ」の発電課当直員が使用する事務処理用パソコン1台がウイルスに感染し、情報の一部が漏えいした可能性があると発表した。発表によると、1月2日に同機構から外部へ向けた不審な通信が発見されたため、直ちにこの通信を遮断し、当該パソコンをネットワークから切り離して通信状況を調査した。調査の結果、当該パソコンはソフトウェア更新時に何らかの方法でウイルスに感染させられた可能性があること、同日午後3時2分から午後4時35分までの間、外部サイトに向けた不審な通信が行われ、情報が漏えいした可能性のあることが、翌3日までに判明した。当該パソコンに格納されていた情報は、発電課当直員の教育・訓練報告書、訓練予定表、機構改革小集団討議関係資料、メールデータ等。核不拡散・核セキュリティ上の重要な情報は含まれていないことが5日までに確認されている。 同機構は原因究明や影響等の調査を進め、再発防止に向けて情報セキュリティ強化に取り組んでいくとしている。
・コンピュータウイルス感染による情報漏えいの可能性について(日本原子力研究開発機構) http://www.jaea.go.jp/02/press2013/p14010601/index.html
◎小さな天文学者の会、Googleグループで講座応募者の情報が閲覧可能に
NPO法人小さな天文学者の会(事務局:山形大学内)は1月4日、Googleグループを通じて、同会が運営する「たのしい宇宙講座」関係者の個人情報が閲覧可能になっていたと発表した。同会によると、12月25日、同会関東支部で利用していたメーリングリストのアーカイブが閲覧可能になっていると外部から指摘があり、事態が判明した。アーカイブには、2012年度と13年度の講座応募者の情報や、講座受講生の保険加入申し込みリストなど、延べ153名分の個人情報が含まれていた。アーカイブは事態判明後、直ちに閲覧できないようにした。個人情報が持ち出された事実は確認されていない。該当者には25日、状況を報告して謝罪した。同会は、原因と対策を検討したうえで、より適切なセキュリティに関する内部規則を整備し、教育を徹底するとしている。
・個人情報の閲覧可能設定に関するお詫び(小さな天文学者の会) https://sites.google.com/site/tanoshikoza/announce_20140104
◎日高市の国民年金関係書類やHDD紛失、市役所職員が窃盗容疑で逮捕
埼玉県日高市は1月7日、2013年11月に市役所庁舎内で発生した個人情報を含む書類やハードディスクの紛失について、警察の捜査の結果により、同市職員が窃盗の容疑で1月6日に逮捕されたと発表した。市によると、逮捕されたのは健康福祉部介護福祉課の主任(42歳)。日高市は11月12日に、21名分の国民年金保険料免除・納付猶予申請書、17名分の学生納付特例申請書、および国民年金被保険者2万2486人分の名簿が保存された外付けハードディスクの紛失を公表していた。
・国民年金関係書類の紛失における被疑者特定[PDF](日高市) http://www.city.hidaka.lg.jp/resources/content/32400/20140107-155602.pdf