◎島根県雲南保健所、個人情報含む書類を誤送付し不適切な対応も
島根県は8月30日、雲南保健所(同県雲南市)において、個人情報を含む書類の誤送付と不適切な対応があったと発表した。県によると、同保健所では8月28日、A氏に「特定不妊治療費助成金振込通知書」を郵送したが、封筒内にB氏の住民票コピーが混入していた。住民票には住所、氏名、性別、生年月日、続柄が記載されている。封筒を受け取ったA氏は翌29日に同保健所へ事態を連絡したが、担当職員は郵送で住民票を返送するようA氏に返答。A氏は不安を感じて県庁に情報を提供した。県庁から連絡を受けた同保健所では、A氏宅とB氏宅を訪問して謝罪し、当該住民票を回収した。同保健所では当該助成金の申請書をファイルに綴って保管しているが、B氏分がファイル内で離散してA氏の書類に紛れ込み、誤送付に至ったという。また、A氏からの情報提供については担当職員のみが対応しており、情報が所内で共有されていなかった。同保健所では再発防止のため、文書を申請者に送付する際のダブルチェックを徹底するほか、申請書類をファイルに保管する際に漏れがないように確認し、ホッチキスで止めた後ファイルに綴じるなどの対策をとるとしている。
・個人情報の不適切な取り扱いについて[PDF](島根県)
http://www3.pref.shimane.jp/houdou/files/55BCCDDF-3F9F-4791-B2A1-D7AE898402BA.pdf
◎国立長寿医療研究センター、患者と家族の情報含むUSBメモリーを紛失
高齢者医療の研究と診療を行う国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)は8月29日、患者と家族の情報を記録したUSBメモリーが3月4日から所在不明となっていると発表した。同センターによると、機能回復診療部のスタッフが病院内で紛失した。メモリーには、患者1名の家屋を訪問した際の動画データが記録されており、患者と家族が写っている。メモリーにパスワードロックや暗号化は施されていない。当該患者には経緯を説明して謝罪した。個人情報の外部への流出は確認されていない。同センターは、個人情報の管理について全職員に注意喚起を行うとともに、管理者による職員の記録媒体処理方法と保管状況の確認、個人情報に関する取扱い研修の実施、定期的な監査等により、再発防止に努めていくとしている。
・USBメモリーの紛失と再発防止について[PDF](国立長寿医療研究センター)
http://www.ncgg.go.jp/pdf/topics/USBthumdrive_lost_and_relapse_prevention_20140829.pdf
◎大分大学医学部附属病院、患者情報1万3286件含むUSBメモリー紛失
大分大学医学部附属病院(大分県由布市)は8月29日、患者1万3286名の個人情報が入ったUSBメモリーを紛失したと発表した。報道によると、紛失したメモリーには、2003年以降に総合内科・総合診療科を受診した患者全員にあたる1万3157名分の氏名、生年月日、住所、電話番号、検査項目、診断名や、臨床試験に協力した患者129名の氏名、投薬時期などのデータが保存されている。職員が8月21日、外来エコー室に置いてあったメモリーがなくなっていることに気付いた。同病院ではUSBメモリーなど持ち運びができる記憶媒体に個人情報を記録することを禁じていたが、守られていなかった。同大学は、直ちに原因を究明し、適切に対応するとともに、今後このような問題が発生することのないよう再発防止に努めるとしている。
・本学医学部附属病院におけるUSBメモリ紛失について(大分大学)
http://www.oita-u.ac.jp/01oshirase/comment_20140829.html
◎JR東日本、個人情報含む書類38枚を紛失、他にも紛失の可能性
東日本旅客鉄道(本社:東京都渋谷区)および同社から業務を受託しているJR東日本ネットステーション(東京都渋谷区)は8月29日、「Suica付学生証(社員証)」「ゆうちょICキャッシュカードSuica」の払いもどし手続きにあたり、顧客の個人情報が記載された書類の一部を紛失したと発表した。発表によると、2012年5月以降2014年7月までの「SuicaSF払いもどし申込書」のうち、38枚を紛失していることが8月9日に判明。それ以前の申込書については、過去の受付状況を確認できるリスト等がないため、紛失したかどうかの確認ができないという。申込書には、氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、口座番号、SuicaID番号が記載されている。ネ社の担当者が誤ってシュレッダー廃棄した可能性が高く、外部へ流出した可能性は極めて低いという。JR東日本は、申し込みを行ったが払い戻しがないなど、心当たりのある顧客は連絡してほしいとしている。同社は再発防止のため、業務委託先における個人情報記載書類に関する管理・監督を徹底するとしている。ネ社は、個人情報記載書類の管理方法を見直し、適切な取扱いを徹底するという。
・「Suica付学生証(社員証)」及び「ゆうちょICキャッシュカードSuica」に関する個人情報記載書類紛失のお詫びとご報告[PDF](東日本旅客鉄道)
http://www.jreast.co.jp/pdf/20140829_suica_owabi.pdf
・個人情報記載書類紛失のお詫び[PDF](JR東日本ネットステーション)
http://www.jrnets.com/pdf/20140829_suica_owabi.pdf
◎南日本放送、不正アクセス受けメール配信サービス会員2万2828名の情報漏えい
南日本放送(本社:鹿児島県鹿児島市)は8月29日、メール配信サービス「ふるぷりネット」の一部会員情報が外部からの不正アクセスにより漏えいしたと発表した。報道によると、漏えいしたのは2012年10月末時点での登録者2万2828名分のメールアドレス、電話番号、郵便番号、生年月日、パスワード。氏名は含まれていない。8月29日午後、社内のサーバーに残っていた古いデータベースに不正アクセスがあった。同社は同サービスを休止しており、情報管理体制の強化とシステムの再点検、第三者によるセキュリティチェックの実施などで安全を確立した上で、サービスを再開したいとしている。
・「ふるぷりネット」に関するご報告(南日本放送)
http://www.mbc.co.jp/mbcinfo/