先月末から今月にかけて、ファイル交換ソフトWinny(ウィニー)が原因と見られる個人情報などの流出事故が相次いで発覚している。
JAそうま(そうま農業協同組合・福島県鹿島町)では、交通事故の査定処理資料593件が、職員の自宅パソコンを通じてインターネットに流出。資料には、住所、氏名、電話番号、事故の内容、示談の金額などが記載されていた。
NTTドコモ東海(愛知県名古屋市)では、子会社のドコモエンジニアリング東海(愛知県名古屋市)で設備の保守を担当する社員の自宅パソコンから、静岡、愛知、岐阜各県に設置されている携帯電話基地局、約800カ所の所在地などが記された社外秘扱いの資料が流出。NTTドコモ東海では、全施設の鍵の付け替えなどを実施した。
愛知県一宮市の市立小学校では、校務主任の自宅のパソコンから、全校児童535人の名簿などが流出。児童の名簿には、名前や住所、電話番号、保護者の氏名や家族構成などが記載されていたほか、一部のクラスの成績表や全教職員の名簿なども流出していた。
いずれも、持出禁止の資料を自宅に持ち帰り、ファイル交換ソフトWinnyがインストールされている自宅パソコンで使用。パソコンがWinny特有のウイルスに感染したために、今年3月ごろから、該当ファイルがネットワーク上に公開されてしまっていた。
(2005/06/02 ネットセキュリティニュース)
■JAそうま
http://www.ja-soma.or.jp/
■NTTドコモ東海
http://www.docomo-tokai.co.jp/index.html
■ドコモエンジニアリング東海
http://www.et-docomo.co.jp/
■一宮市
http://www.city.ichinomiya.aichi.jp/
■一宮市教育委員会
http://www.city.ichinomiya.aichi.jp/division/k-somu/guide/kyouikuiinkai.html