三菱電機は23日、同社が受託している原子力発電所などの設備保守に関する企業機密情報が、Winny(ウィニー)ネットワーク上に流出していたことを明らかにした。
流出は、同社の100%子会社である三菱電機プラントエンジニアリング(東京・台東区)の社員が情報の入った外付けHDDを自宅に持ち帰り、個人所有のパソコンに接続したことが発端となった。このパソコンがWinny用トロイの木馬型ウイルス(通称:仁義なきキンタマ)に感染し、HDDに入っていたデータがWinnyネットワークに流出した。
流出情報の内容は、北海道電力、東北電力、北陸電力など電力6社や、日本原子力発電など計12社の電機設備保守に関する点検報告書や作業員名簿など。ここに福井県や北海道など7か所の原発施設に関する情報も含まれている。しかし、防衛上深刻な問題となりえる核物質防護設備関連の機密情報は含まれていないという。
(2005/06/24 ネットセキュリティニュース)
■電力会社及び自家発電会社納め電機設備保守に関する企業機密情報流出について(お詫び)(三菱電機)
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2005/0623.htm