オークションを悪用した犯罪で、買い取った側も「盗品等有償譲り受け容疑」で逮捕されるなど、逮捕が相次いでいる。
■先月末、盗んだ重機をインターネットオークションを使って転売したとして、北海道札幌市の自動車修理業の男(41)を主犯格とする窃盗グループ3人が逮捕された。北海道警釧路署は今月21日までに、この3人を窃盗容疑で再逮捕すると共に、盗品の重機を購入していた新潟県のリサイクル店経営者(52)を逮捕した。
北海道新聞などの報道によると、このリサイクル店経営者は盗品であることを知りながら、インターネットオークションで1200万円相当の重機4台を350万円で購入した疑いがあり、盗品等有償譲り受け容疑での逮捕となった。これまでに3人の窃盗グループが盗んだ重機は100台3億円相当にのぼり、その半数をこのリサイクル店経営者が買い取っていたという。
■20日、任天堂の「スーパーマリオアドバンス」などを無断複製し、ヤフーオークションで販売していた札幌市の無職の男(32)が、著作権法違反容疑で逮捕された。北海道新聞などの報道によると、男はカセットタイプのゲームソフト2,000種以上を1枚のDVDに無断複製して出品。これまでに1,000枚以上、約700万円を売り上げていたという。
■有名ブランドの自転車だけを狙って盗み、インターネットオークションで販売していた東京都港区の無職の男(41)が20日、窃盗容疑で逮捕された。東京新聞などの報道によると、男はこれまでシボレーやプジョーなどのブランドの外国製自転車ばかり77台を盗み、ネットオークションに出品。259万円の売り上げを得ていたという。
(2005/07/22 ネットセキュリティニュース)