警察庁は、2005年上半期(1~6月)のサイバー犯罪の検挙および相談受理状況をまとめ、公表した。
サイバー犯罪の検挙件数は1,612件で、前年同期(1,063件)の1.5倍に増加。中でも特に多いのが、ネットワークを利用した詐欺の672件。インターネットオークションを利用したものが多く、前年同期(247件)の2.7倍、昨年1年間の542件を既に上回っている。次いで不正アクセス禁止法違反の198件。前年同期(66件)の3倍に増加しており、これも昨年1年間の検挙件数(142件)を大きく上回る。
都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口等が受理した相談受理件数も、50,479件と前年同期(33,066件)から1.5倍に増加。最も多いのが詐欺、悪質商法に関する相談で、インターネットオークション関係を除いた分が29,107件を占め前年同期(14,923件)の2倍。有料サイトの料金請求に関する相談が多いという。インターネットオークション関係も、7,393件から8,722件に増加している。このほかに、不正アクセス、ウイルスに関する相談が1.8倍、名誉毀損、誹謗中傷等に関する相談が1.5倍と、前年からの伸びが著しい。
(2005/08/30 ネットセキュリティニュース)
■平成17年上半期のサイバー犯罪の検挙及び相談受理状況等について[PDF](警察庁)
http://www.npa.go.jp/cyber/statics/h17/image/pdf25.pdf