オートテクニカ(東京都中央区)は7日、同社が運営するオンラインショップで価格を1桁安く誤表記し、サイトの管理・運営会社に閲覧中止を指示したところ処置を誤り、注文客3,000名以上の氏名、住所、電話番号などの顧客情報が流出したと発表した。
同社によると、オンラインショップで販売するカーナビの価格を131,000円とすべきところ13,100円と誤記。9月23日から26日朝までに3,000件余の注文が殺到した。同25日まで休業で、同社が多数の注文に気づいたのが26日午前9時だった。同社は直ちにサイト運営管理委託先にサイトを閲覧中止とするよう指示した。
指示を受けた委託先は、アクセス制限を行うべきところ、注文ページはじめ各ファイルの削除を開始。作業途中で誤って index.html を削除し、さらにバックアップのための新フォルダを作成してプロテクトをかけないまま顧客データを移すなど、不適切な処置を重ねてしまった。このため、顧客の個人情報を閲覧できる状態がトータルで約1時間続き、最大で約3,000件余の顧客情報が漏えいする事態となった。閲覧可能になっていることは顧客からの電話による指摘で気づいたという。
同社は今回の事態を厳粛に受け止め、ホームページを閉鎖してオンライン販売を中止することを決定、個人情報対策を徹底して顧客の信頼回復に取り組むとしている。
(2005/10/11 ネットセキュリティニュース)
■ホームページにおける商品価格表示ミスと個人情報漏洩の事故に関するお知らせとお詫び(オートテクニカ)
http://www.toritsuke.jp/