佐賀県教育委員会は14日、来年度の教職員採用試験受験者や指導力不足教員など3,202名分の個人情報が入ったフラッシュメモリーを紛失したと発表した。
発表によると3日正午過ぎ、匿名の男性から同県内の健康ランド駐車場でメモリーを取得したという連絡があり、紛失が発覚した。メモリーに記録されていた個人情報は計3,202名分で、来年度佐賀県公立学校教員採用試験の受験者1,606名分の氏名や住所、最終学歴などのほか、指導力不足教員175名分の情報も含まれていた。同日に当該男性から計3回の電話があり、6日に会うことなどを約束したが、その後連絡が途絶えたため、13日に警察に紛失届けを提出したという。
紛失は、教職員課副課長級職員(51歳)がデータを外部に持ち出したことによる。9月23日午前1時過ぎ、同職員が業務を終えて帰宅する際、翌日に実施される教員採用試験に使う可能性があると考え、メモリーをセカンドバッグに入れて帰宅。そのバックを持って同日午後に健康ランドへ行き、紛失した。同職員がメモリーがないことに気づいたのは1日で、上司に報告しないまま心当たりを探していたという。
県教委は、関係者全員に事情説明とお詫びの信書を送るとともに、教職員課に相談窓口を設置し、二次被害に備えるとしている。
(2005/10/17 ネットセキュリティニュース)
■個人情報が記録されたフラシュメモリの紛失について(佐賀県教育委員会)
http://www.pref.saga.lg.jp/portal/ty-contents/WH/FWHM000601Action.do;jsessionid=736F2D6E65742F73656375726974792F?CNT_ID=5472&contentSetId=CID010&categoryId=111&showCrumbList=true