コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は19日、著作権法違反で逮捕に至った事件2例について詳細を発表した。
■ 企業を装ったHPで海賊版ソフトを販売、大阪市の男逮捕
自作ホームページで無断複製ソフトを販売したとして、大阪府警生活経済課と城東署は大阪市城東区の塗装業の男(37)を9月27日に著作権法違反容疑で逮捕、今月17日に大阪地検に身柄送致した。
ACCSの発表によると、男は偽りの会社設立年月日や従業員数を記し、捏造した年度毎の受注数も発表するなどして会社を装った「P's corporation」というサイトを運営。ここに顧客を誘導して海賊版ソフトを販売していたという。CD-Rに無断複製されたソフトは、マイクロソフトの「Windows XP Professional with SP-1対応版」、ジャストシステムの「一太郎2005&花子2005スペシャルパック」、メガソフトのソフトなど90種類に及び、1,539枚が押収されている。
・自作ホームページ「P's corporation」での海賊版販売を摘発(ACCS)
http://www2.accsjp.or.jp/news/news051019b.html
■ モリサワフォントの海賊版販売、さいたま市の印刷業者を逮捕
フォントプログラムの海賊版CD-Rを販売目的で所持していたとして、警視庁生活経済課と東村山署は17日、さいたま市の印刷業の男(47)を著作権法違反の容疑で現行犯逮捕し、19日に東京地検八王子支部に身柄送致した。
ACCSの発表によると、男はモリサワが著作権をもつ約150種類のフォントプログラムを無断でCD-Rに複製し、電子メールで募った顧客に販売していた。モリサワのフォントセットは1セットに約2万字が必要で、その作成には約10人のチームで3年以上の時間を要するという。今回複製された約150種類のフォントは定価総額で約1,500万円に相当するが、男が無断複製した海賊版はその100分の1程度の値段で販売されていた。
・フォントプログラムの海賊版所持の男性を逮捕(ACCS)
http://www2.accsjp.or.jp/news/news051019a.html
(2005/10/21 ネットセキュリティニュース)