アイ・オー・データ機器(本社:石川県金沢市)は22日、ポータブルハードディスク「HDP-Uシリーズ」の一部製品型番の特定ロットにウイルス混入の可能性があると発表、購入したユーザーに、同社ホームページで型番等の確認をするよう呼びかけている。
混入した可能性があるウイルス「WORM_TOMPAI.A」は、ワームに分類されるトロイの木馬型不正プログラムで、システムに自身をインストールし、バックドア活動を行い、収集した情報を特定のWebサイトに送信するなどして情報を漏洩させる。トレンドマイクロはこのウイルスの危険度を「低」、ダメージ度は「高」としている。
同社は混入した可能性がある製品の型番とシリアル番号を公表しているが、該当する番号の範囲であっても混入していないケースもあるとし、確認のためのフォームを同社ホームページ上に設けている。購入製品のシリアル番号を入力して確認ボタンを押せば、混入の可能性があるかどうか確認できる。
ウイルス感染の可能性があると判明した場合、同製品を接続したことのあるパソコンやハードディスク、メモリーカードなどをウイルスチェックする必要があるとし、そのチェック方法と駆除法を明記している。
同社は製品の交換にも応じているが、ウイルス駆除が完了していなければ製品を交換してもウイルスはなくならないことから、必ずウイルス駆除を確認の上で交換を申し込むよう呼びかけている。また、本件に関する問合わせ窓口が12月22日まで設置される。
(2005/11/25 ネットセキュリティニュース)
■アイ・オー・データ機器の発表資料
・ポータブルハードディスク「HDP-Uシリーズ」ウイルス混入のお詫びと対処のご案内
http://www.iodata.jp/news/2005/11/200511info.htm
・「HDP-Uシリーズ」該当製品の確認と対処について
https://wssl.iodata.jp/support/2005/hdp/
■WORM_TOMPAI.A(トレンドマイクロ)
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=WORM_TOMPAI.A