経済産業省は28日、違法なインターネット広告を利用した連鎖販売業者(いわゆるマルチ商法)のエスフローラ(東京都豊島区)に対し、特定商取引法(広告表示義務違反)違反で業務改善を指示した。
同省によると、同社は腸内細菌加工食品「エスフローラ」を購入した会員が、新たな会員をあっせんして組織を拡大していく連鎖販売取引を統括。同社の会員はインターネットのホームページ(HP)に「在宅ワークをご提案」「副業月収10万円~30万円」などと消費者の興味をひく内容を掲示。問い合わせてきた消費者を説明会に誘い、連鎖販売契約を結ばせていたという。
連鎖販売取引の勧誘広告には、「商品の種類、商品名」「費用負担」「利益の計算方法の概要と利益が見込まれる根拠」「勧誘者の電話番号」「統括者の名称、住所、電話番号」の記載が義務付けられている。しかし、HPにはこうした表示がなく、同省は特定商取引法に違反する広告と認定し、規定を遵守させるよう同社に指示(行政処分)した。
(2005/11/01 ネットセキュリティニュース)
■連鎖販売業者【株式会社エスフローラ】に対する行政処分について(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/press/20051028008/20051028008.html
■経済産業省
http://www.meti.go.jp/