北陸銀行(本店:富山県富山市)は2日、同行をかたって送られてきたCD-ROMをインストールした顧客の口座から、不正な振込がなされたと発表した。
同行によると、法人向けインターネット決算サービス「ほくぎんB-ダイレクト」を利用している首都圏の顧客に同行をかたるCD-ROMが郵送され、顧客はそれをパソコンにインストールしたという。その後、銀行員をかたる者から誤って数千円を入金したので返金するよう電話があり、指示に従いインターネットを使って振り込んだところ、後日に預金口座から身に覚えのない振込がなされたことが判明。振込先銀行の協力で全額返却したため実害は無く、CD-ROMが送られてきたのは、現時点で当該顧客1社のみだという。
同行は、CD-ROMでソフトウェアを送付するようなことはなく、万一送られてきた場合にはパソコンに挿入しないよう注意を呼びかけている。
同様の事件は、1日に千葉銀行で発覚したばかり。警察庁では不審なCD-ROMによるスパイウェア感染として、「不審なCD-ROMは安易にパソコンで使用しない」「発見した場合は封筒や説明文書に書かれている連絡先は信用せず、金融機関等に対し直接確認する」などの注意をホームページで呼びかけている。
(2005/11/04 ネットセキュリティニュース)
■銀行を偽装して郵送されるCD-ROMにご注意ください[PDF](北陸銀行)
http://www.hokugin.co.jp/release/051102.pdf
■北陸銀行
http://www.hokugin.co.jp/
■CD-ROM等を用いた不正なプログラムの配布事案について(注意喚起)(警察庁)
http://www.npa.go.jp/cyber/warning/chuikanki/171102.htm
■セキュリティ関連ニュース
・千葉銀行、セキュリティパッチをかたるCD-ROMで不正送金(2005/11/02)