長野県は5日、松本地方事務所税務課の職員が納税者の個人情報2,111件を含むパソコン用USBメモリーを紛失したと発表した。現時点では第三者への情報流出は確認されていないとしている。
職員は昨年12月20日、自宅で事務処理するためにメモリーにデータを記録し、ワイシャツの胸ポケットに入れて帰宅する途中で紛失。翌21日に松本警察署に紛失届けを提出したが、県には報告していなかった。県は1月4日に外部からの指摘を受け、翌5日に事実関係を確認したという。紛失した個人情報は、県税を滞納している個人1,933人と178法人の住所、氏名、税額など。5日の時点で紛失したメモリーは発見されていない。
県は、紛失データに関する納税者に対し経緯説明とお詫びの文書を5日に発送。また、同日付で全職員に対し、責任者の許可なく重要情報の持ち出しを行わないなど、今後の防止策を通知した。6日には緊急会議を開き、県税のデータ管理の徹底を図る。
(2006/01/10 ネットセキュリティニュース)
■松本地方事務所税務課における県税に関するデータの紛失について[PDF](長野県)
http://www.pref.nagano.jp/soumu/zeimu/matsuchipress01.pdf