ファイル共有ソフトWinny(ウィニー)のウイルス感染による情報流出事故が、2件明らかとなった。
■富士通、1,950名の顧客情報が流出
富士通(本店:神奈川県川崎市)は13日、「富士通パーソナル製品に関するお問い合わせ窓口(富士通コールセンター)」スタッフの個人所有パソコンから、顧客情報がネット上に流出したと発表した。流出したのは、2003年4月から2004年8月までに同コールセンターに問い合わせをした顧客のうち、1,950名分のカナ氏名、電話番号など。同スタッフが業務用に独自に作成したファイルに含まれていたもので、流出時期は2005年8月から12月の間と見られている。
・お客様情報の流出について(富士通)
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2006/01/13-1.html
■札幌市、児童36人分の成績情報が流出
札幌市教委は12日、市立小学校の男性教諭(26)の私物パソコンから、児童36人分の成績に関する個人情報がネット上に流出したと発表した。同教諭は2005年3月ごろ、担任していた児童36名分の成績情報を私物パソコンに保存。当該パソコンがウイルスに感染したため、2004年度後期通知表の所見と、総合学習に関するコメントが流出したという。流出は、今月6日、文部科学省からの指摘により発覚した。
・札幌市のHP
http://www.city.sapporo.jp/city/
(2006/01/16 ネットセキュリティニュース)
【過去1か月のWinnyによる情報流出】
・下関市立中学校、NECフィールディング(2005/12/28)
・NTT東日本、CSKシステムズ、関西電力(2005/12/27)
・消防組合、長崎県、学習塾、金融公庫、郵便局(2005/12/19)