北陸労働金庫(本店:石川県金沢市)は15日、同店のインターネットバンキングを利用している顧客のパスワード等が不正に盗まれ、口座から約665万円が不正に引き出されていたと発表した。
石川県内の顧客の口座から、先月から今月にかけて3回にわたり、合わせて約665万円が他の金融機関に不正に振り込まれていたもので、当該顧客が2日、パスワードが変更されていることに気づき、同金庫に問い合わせて被害が判明したという。
同金庫はシステムからパスワード等が流出したものではないとし、早期に全容が明らかになるよう、警察当局の捜査に全面的に協力している。また、インターネットバンキングの利用客に対し、「利用状況をチェックする」「スパイウェアに注意する」「インターネットカフェなど不特定多数が利用するパソコンからは取引を行わない」などの事項を挙げて注意を呼びかけている。
昨年末にはスルガ銀行で同種の不正振込み事件が起きており、今年1月末には不正振込みに使ったスパイウェアの作成容疑で指名手配中の男が逮捕されている。
(2006/02/17 ネットセキュリティニュース)
■インターネットバンキングでの不正取引について[PDF](北陸労働金庫)
http://hokuriku.rokin.or.jp/tmp/itbk_fusei.pdf
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