マカフィーは12日、同社が11日午前3時にリリースしたウイルススキャンの定義ファイル「DAT4715」が、通常ファイルを誤検知することが判明したと発表した。同社は11日の午前9時に、これを修正した「DAT4716」をリリースしている。
対象となる製品は、VirusScan Enterpriseの8.0i、7.1、7.0と、個人向けマカフィー・ウイルススキャン。ウイルス定義(DAT)ファイル4715にてオンデマンドスキャンを実行した際に、一部のモジュールを「W95/CTX」と誤検知する現象が発生しており、誤検知するファイルは利用環境によって多岐にわたるという。
個人ユーザーの場合、11日午前3時以降にインターネットに接続しておらず、なおかつオンデマンドスキャンを実行していない場合は、障害の恐れはないという。また個人ユーザー向けウイルススキャンでは、DATはすでにDAT4716に自動的に更新されている。一方、企業ユーザーが、DAT4716がリリースされるまでの約6時間の間にDAT4715でオンデマンドスキャンを行った場合、誤検知が発生して通常ファイルが削除ないし隔離された恐れがあるという。
同社では、企業ユーザーに、今後オンデマンドスキャンを行う場合にDAT4715は使用しないように呼びかけるとともに、「サポートQ&A」に、誤検出されたファイルが隔離フォルダ(デフォルトではC:\quarantine)に移動された場合の手動での復旧手順を掲載している。また今後、自動復旧ツールを提供する予定だという。
(2006/03/13 ネットセキュリティニュース)