全国で改造エアガンを使用した発砲事件が相次いでいることを受けて、政府は7日、人に傷害を与える恐れのあるエアガンの所持を禁止する「銃刀法改正案」を閣議決定した。同改正案は警察庁が提出したもので、「準空気銃」という新な規制を設けてその所有を禁止し、違反した場合は1年以下の懲役または30万円以下の罰金が科される。
「準空気銃」の基準は内閣府令により、その威力が「1平米センチメートルあたり3.5ジュール(※)以上」で、人の身体に出血やあざなどの傷をつけることが可能なエアガンとされている。現在出回っているエアガンのうち約80万丁が規制の対象になると見られる。規制対象となるエアガンの中で、すでに販売および改造されているものに関しては業者がこれを回収し、威力を弱めるための改良を行うことも定められている。
現在、インターネットを通じて改造エアガンや、エアガンの改造に関する情報が氾濫しており、警察庁では規制を整備する必要があるとしていた。法改正に関しては業界も基本的に支持しているという。
【※ジュール】エネルギー量を表す国際的な標準単位。「空気銃」に分類される20ジュール以上の銃では、弾丸が皮膚を貫通する。
(2006/03/10 ネットセキュリティニュース)
■銃砲刀剣類所持等取締法の一部を改正する法律案[PDF](警察庁)
http://www.npa.go.jp/safetylife/seikan24/gaiyo.pdf
■ホームページ(警察庁)
http://www.npa.go.jp/
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