Winny(ウィニー)のウイルス感染で海上自衛隊の秘文書などが大量に流出し、大きな問題となっているなか、防衛庁は2月24日、「秘密電子計算機情報流出等再発防止に係る抜本的対策に関する検討会」を開催した。
私有パソコンからのデータ流出を防止するための緊急対策として、職務で使用する私有パソコンから「ファイル共有ソフトの削除」「秘密の情報・必要のないデータの削除」「秘密の情報の取扱い全面禁止」の実施を取り決めた。
斎藤隆海上幕僚長は同月28日の記者会見で、問題となった護衛艦「あさゆき」の通信員以外にも、複数の海自隊員のパソコンから情報が流出していることを明らかにし陳謝。しかし、その後も陸上自衛隊や航空自衛隊からと思われる複数の情報流出がWinnyネットワーク上で確認されており、自衛隊の情報流出問題は、まだまだ波紋を広げそうだ。
(2006/03/02 ネットセキュリティニュース)
■海上自衛隊の秘密情報流出事案への対応について(防衛庁・自衛隊)
http://www.jda.go.jp/j/news/2006/02/0224.htm
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