Winny(ウィニー)を通じた情報流出が次々と明らかとなっている。広告会社からは、新築マンション見学者など約8,100名分の情報が流出。学校から児童・生徒の情報が漏れる事故も相次いで発覚した。
■名古屋の広告会社、社内PCからマンション見学者など8,100名分流出
広告会社アイ・アンド・キュー アドバタイジング(本社:名古屋市中区)は12日、同社東京オフィスで保管していた約8,100名分の情報が、Winnyネットワーク上に流出していたと発表した。総合商社双日(旧ニチメン)や三菱地所などが手がけ、同社が宣伝を担当した、千葉県内や東京都内のマンションを見学した人などの情報が漏れたもの。流出したのは氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどで、約1,000名分については年収も記載されていた。同社によると、社外からの連絡を受けて同社東京オフィスのパソコンネットワークを調査したところ、パソコン内にWinnyがインストールされていたという。
・お取引先様の個人情報流出に関するお詫びとお知らせ(アイ・アンド・キュー アドバタイジング)
http://www.iq-ad.com/sub/whatsnew/whatsnew001.html
・ファイル交換ソフト「ウィニー」による情報流出報道について(双日)
http://www.sojitz.com/jp/news/info/060411.html
・お客様情報の流出に関するお詫びとお知らせについて[PDF](三菱地所)
http://www.mec.co.jp/j/group/news/release/pdf/mec060412.pdf
・お客様情報の流出に関するご報告とお詫び[PDF](住友不動産)
http://www.sumitomo-rd.co.jp/pdf/060412.pdf
・お客様情報の流出に関するお詫びとお知らせについて[PDF](新日鉄都市開発)
http://www.nscp-net.com/corporate/information/img/topic_060412.pdf
■私立目黒星美学園小学校、教諭の自宅PCから児童80名のテスト結果流出
私立目黒星美学園小学校(東京都目黒区)は11日、児童80名のテスト結果が外部に流出したと発表した。流出したのは、2001年の6年生1クラス38名と、2002年の5年生1クラス42名のテスト結果。6日に文部科学省より連絡を受け、流出の事実を確認した。同校によると、同校の教諭がテスト結果を記録したフロッピーディスクを自宅に持ち帰り、家族共有のパソコンで作業を実施したところ、当該パソコンにインストールされていたWinnyにより情報が流出したという。
・目黒星美学園小学校 情報流出に関するお詫びとご説明(目黒星美学園小学校)
http://www.meguroseibisho.ed.jp/
■君津市立周西中、教諭の私有PCから全校生徒504名の名簿流出
千葉県君津市教委は10日、市立周西中学校に勤務していた男性教諭の私有パソコンから、Winnyを通じて2001年度の全校生徒504名の名簿が流出していたと発表した。同教諭は今年3月まで同校に勤務しており、流出事故は同校在籍時に起きている。市教委によると、3月13日に文部科学省から連絡があり、流出が発覚。名簿には、生徒の氏名、生年月日、住所、保護者名、電話番号などが記載されていた。市教委は、調査の結果、情報が少なくとも175人に渡っているとしている。
・君津市
http://www.city.kimitsu.chiba.jp/top.html
(2006/04/14 ネットセキュリティニュース)