東京電力(本店:東京都千代田区)は18日、福島第一原子力発電所の職員が個人で所有するパソコンから、原子力に関する資料がWinnyネットワーク上に流出したと発表した。
同社によると、流出したのは、原子力発電所の運転員がプラントの運転管理を行うために受ける研修で使われる資料。社外の研修機関が作成したもので、核物質や原子力施設の防護を損ねるおそれがある情報は含まれていないという。
流出元となった職員が同資料のデータを自宅に持ち込み、当該パソコンに保存していたところ、パソコンがウイルスに感染したためデータが流出したと見られている。17日、原子力安全・保安院からの連絡で発覚した。
今回の流出に関して、原子力安全・保安院は18日、東京電力の勝俣恒久取締役社長に対し、情報流出の原因を究明するとともに、協力企業も含めた情報管理を徹底するよう文書で厳重注意した。
(2006/05/19 ネットセキュリティニュース)
■当社社員の個人所有パソコンからの原子力に関する研修資料の流出について(東京電力)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/06051803-j.html