ケーブルテレビ局を統括運営するジュピターテレコム(ブランド名J:COM/東京都港区)のグループ企業で九州に本社を置く3社は5日、業務委託先のパソコンレスQ(北九州市)から最大約1万5,400名分の顧客情報がファイル交換ソフトWinny(ウィニー)のネットワーク上に流出したと発表した。3社は福岡市のケーブルビジョン21と福岡ケーブルネットワーク、北九州市のジェイコム北九州で、ともにパソコンレスQに顧客のパソコン設定などを委託していた。
発表によると、パソコンレスQの顧客情報が最大約2万名分、Winnyネットワーク上に流出していることが3日、外部の指摘により判明。この流出情報のなかに、3社の顧客情報が含まれていた。内訳は、ケーブルビジョン21の顧客約1,900名分、福岡ケーブルネットワークの顧客約3,800名分、ジェイコム北九州の顧客約9,700名分。情報内容は顧客の氏名、住所、電話番号で、一部に性別や年齢層など。クレジットカード番号や銀行口座などは含まれていない。現在までに、流出情報の不正使用などの事実は確認されていない。
流出経路は調査中だが、流出情報が2001年9月から2005年1月にかけた情報に限られていることから、パソコンレスQ社は何者かによる意図的な流出も考えられるとし、警察に届けを出すことを検討している。3社は流出判明後、事情説明と謝罪のため、当該顧客に個別に連絡するとともに、問い合わせ対応窓口を設置した。
(2006/06/07 ネットセキュリティニュース)
■お客様情報の流出についてのお詫びとご報告(ケーブルビジョン21)
http://www.jcom.co.jp/jcom/cablevision/newsreleases_detail.php?la=ja&code=298
■お客様情報の流出についてのお詫びとご報告(福岡ケーブルネットワーク)
http://www.jcom.co.jp/jcom/fukuoka/newsreleases_detail.php?la=ja&code=298
■お客様情報の流出についてのお詫びとご報告(ジェイコム北九州)
http://www.jcom.co.jp/jcom/kitakyushu/newsreleases_detail.php?la=ja&code=298
■お詫び(パソコンレスQ)
http://www.mediakk.ne.jp/