損害保険ジャパン(本社：東京都新宿区)は２日、1万1,950名分の顧客情報を含むUSBメモリーを社内移送中に紛失したと発表した。損保代理店である大分中央保険(大分県大分市)と取引のある損保12社の顧客情報で、損保ジャパンの顧客4,382名分を含む。情報内容は、契約者氏名、住所、電話番号、証券番号などで、口座情報、クレジットカード番号は含まれていない。
4月25日、同代理店は、使用していた代理店システムに不具合が生じ、システムメンテナンス委託先である損保ジャパン・システムソリューション(SJS、東京都立川市)に相談。SJSは原因調査のため、データの送付を同代理店に依頼した。同代理店はデータを入れたUSBメモリーを同社大分総合支社に預け、同支社は4月27日に社内便でSJSに発送。5月17日、届かないことを不審に思ったSJSの連絡により紛失が発覚した。
同社はただちに、社内誤送の可能性などを想定してあらゆる範囲を捜索したが、現時点までに発見に至っていない。同社の社内移送では専用便で送付するなど他の貨物と紛れないよう対策をとっているため、データが社外に流出した可能性は低いという。これまでのところ、流出情報の不正使用は確認されていない。
同社では、当該顧客に対し謝罪文を送付して事情を説明するとともに、万が一、情報が漏えいして被害が発生した場合の連絡先を案内している。
（2006/06/06 ネットセキュリティニュース）
■お客様の情報の紛失について(損保ジャパン)
http://www.sompo-japan.co.jp/news/20060602-01/200606021132.html