オンラインゲーム大手のガンホー(本社:東京都千代田区)は20日、同社社員の男(26歳)が不正アクセス禁止法違反の容疑で逮捕されたと発表した。男は、同社の人気オンラインゲーム「ラグナロクオンライン」のサーバーに不正侵入し、ゲーム内通貨を大量に偽造、売却していた。同社は逮捕の連絡を受け、19日付けでこの男を懲戒解雇処分としている。
同社の発表によると、元社員は上司のアカウントを盗み見て、ゲームデータを管理するサーバーへ不正に侵入。ゲーム内仮想通貨「ゼニー」を偽造し、RMT(リアルマネートレード※)業者に売却して、少なくとも1400万円の利益を得ていた。
同社はゲームデータの監視中に仮想通貨の異常値を確認し、社内調査の結果、3月に元社員による不正行為を把握。全容が判明した直後の6月1日に所轄警察署へ被害届を提出していた。同社は関係者を減俸処分としたほか、社員のモラル向上、業務の管理体制の見直し、業務監査体制の強化などを行ない、再発防止に努めるとしている。
※RMT:ゲーム内の通貨やアイテムを有償で取引すること
(2006/07/21 ネットセキュリティニュース)
■元職員による弊社への不正アクセスについて(ガンホー)
http://www.gungho.co.jp/press/089.html