偽造運転免許証を使い、密売目的で携帯電話を詐取したとして、警視庁少年事件課は13日までに、偽造有印公文書行使と詐欺容疑で、東京都杉並区の無職の男(30歳)ら少年少女を含む計7人を逮捕した。また免許証を偽造した東京都葛飾区の無職の男(29歳)を、有印公文書偽造容疑で逮捕した。
逮捕された杉並区の男は、闇サイトで募集した少年らに、パソコンで偽造した免許証を使って架空名義の携帯電話を購入させ、これをネットで販売。偽造免許証で開設した他人名義の口座も売っていた。
他人名義の携帯と口座は、顧客名簿とともに「詐欺の三種の神器」と呼ばれ、振り込め詐欺やワンクリック詐欺などの犯罪に使われる。近年、携帯の購入や口座開設の本人確認が厳しくなってきたため、これらを闇サイトなどを使って高く売ることができるという。
杉並区の男らは1台1万円以下で仕入れた携帯約500台を3~5万円の価格帯で販売していた。杉並区の男に依頼され、偽造免許証を1枚2万円で作成していた葛飾区の男も、これまでに少なくとも1,000万円以上の荒稼ぎをしていたとみられる。
警視庁では、これらの携帯や口座が詐欺に悪用されていた可能性があるとみて、さらに詳しい状況を調べるとともに、販売先の特定を急いでいる。
(2006/07/15 ネットセキュリティニュース)
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