出会い系サイトに関係する事件の検挙件数が、平成18年度上半期では前年同期比28.0%増の909件に達し、上半期のデータとしては、統計を取り始めた2001年以降で最多だったことが3日、警察庁のまとめでわかった。
まとめによると、児童買春は22.1%増の365件、児童ポルノ事案は157.1%増の54件。また、殺人・強姦等の重要犯罪が30.6%増加し、傷害・恐喝などの粗暴犯罪は19.2%減少した。
被害者719人のうち、610人(84.8%)が18歳未満であり、このうち女子が608人(99.7%)を占め、小学女児3名も含まれている。成人女性被害者は48人で、詐欺(13人)、強姦(11人)、窃盗(9人)の3罪種で68.8%を占める。男性成人被害者は44人で、男性被害者の93.6%を占めており、詐欺(22人)、強盗(8人)、恐喝(8人)、窃盗(5人)と、財産犯被害が91.5%を占める。
出会い系サイト規制法に違反しているとして警告を行ったサイトは、前年同期比1件増の28サイト。このうち1サイトが閉鎖、27サイトが警告に従って是正措置を講じた。また、出会い系サイトへのアクセス手段として携帯電話を使用したものは871件(95.8%)で、依然として大多数を占めている。
(2005/08/15 ネットセキュリティニュース)
■平成18年上半期におけるいわゆる「出会い系サイト」に関係した事件の検挙状況に
ついて[PDF](警察庁)
http://www.npa.go.jp/cyber/statics/h18/pdf30.pdf