東京都は25日、法律で規制されていない、いわゆる「脱法ドラッグ」2成分について、麻薬に類似した幻覚、興奮作用を引き起こすとして、「東京都薬物の濫用防止に関する条例(脱法ドラッグ条例)」に基づく「知事指定薬物」に指定。来月8日からはこれらの成分を含む製品の製造販売等を禁止する。
新しく「知事指定薬物」に指定されたのは、通称「Methylone(メチロン)」「PMMA」と呼ばれている2成分。「Methylone」は麻薬指定成分「MDMA」の化学構造の一部を変えた薬物で、国立精神・神経センターと岡山大学の共同研究では、「MDMA」の2倍の中枢興奮作用があるという。「PMMA」は麻薬指定成分「PMA」の化学構造の一部を変えた薬物で、海外では死亡例もあるという。
いずれも医薬品成分として販売規制されているが、インターネットの通販などでは、アロマ、お香、研究用試薬などと称して公然と販売されているのが現状だ。来月8日からは、これら成分を含む製品の製造、販売、授与、広告などが禁止され、違反者に対しては罰則が適用される。
(2006/08/29 ネットセキュリティニュース)
■「脱法ドラッグ」新たに2成分知事指定薬物新規指定!(東京都福祉保健局)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/yakuji/news/pressyakuji060825.html
■脱法ドラッグ2成分を知事指定薬物に新規指定(東京都)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2006/08/20g8s100.htm
■あぶないドラッグ~脱法ドラッグ対策~(東京都福祉保健局)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/yakuji/kansi/datudora/top.html
【過去記事:脱法ドラッグ関連】
・脱法ドラッグ「RUSH」をネット販売、輸入販売業者の男を逮捕(2006/07/21)
・ホームページで脱法ドラッグ販売、都条例で初摘発(2005/12/02)
・脱法ドラッグを研究用と称しネット販売~15製品中14製品から有害物質検出(2005/10/31)