ネットオークションを使ったカーナビゲーションソフトの海賊版販売の摘発が相次いでいる。カーナビ海賊版はこれまでも全国各地で摘発が行なわれてきたが、その背景として、素人でも簡単にコピーできることと、買い手の確保が容易であることが指摘されている。毎年地図データが更新される定価数万円の商品を安価で入手できるため、海賊版と知りながら購入する人が後を絶たないようだ。
■ヤフオクでカーナビ海賊版を100人に販売、福島で逮捕
福島県いわき中央署は14日、ヤフーオークションを悪用し、カーナビソフトの違法コピー販売を行なったとして、大阪府吹田市の内装業の男(53歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕した。男は、2005年10月から2006年1月頃までの間、ゼンリンなどのカーナビソフトをDVD-Rに複製、ヤフーオークションで募った客約100人に、正規価格26,250円のところ1枚5,000円で販売した。男は、ヤフーオークション上で「ジャンク品です。一応すべての動作はします」と、出品製品が海賊版であることをほのめかしていた。
■兵庫でも、複数IDを使いヤフオクでカーナビ海賊版を販売、逮捕
兵庫県警生活経済課と尼崎南署は13日、ヤフーオークションを悪用し、カーナビソフトの違法コピー販売を行なったとして、岐阜県羽島市の会社員の男(42歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕した。男は、2006年1月から同年4月頃までの間、ゼンリンなどのカーナビソフトをCD-Rに複製、ヤフーオークションで募った大阪市の女性ら4名に合計21,900円で販売した。男は5つのユーザーIDを使って、これまでも海賊版出品を繰り返しており、出品の際には「動作確認版の意味が解らない方は入札ご遠慮下さい」とし、出品物が海賊版であることを理解できる人だけに購入を呼びかけていた。男の銀行口座等には、海賊版販売を始めた2004年3月以降、約3,300回、合計1,300万円の振り込みがあり、これらが海賊版の売り上げであるかは、現在捜査中だ。
(2006/09/20 ネットセキュリティニュース)
■ヤフオクでカーナビソフトDVDの海賊版販売、男性を逮捕(ACCS)
http://www2.accsjp.or.jp/topics/news1.html
■ヤフオクでカーナビソフトの海賊版販売、男性を逮捕(ACCS)
http://www2.accsjp.or.jp/topics/news3.html