ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は7日、同社の携帯型ゲーム機「PlayStation Portable(PSP)」のシステムソフトウェアの最新バージョン「2.81」をリリースした。同バージョンではセキュリティ上の脆弱性に対応したとしているが、対応した脆弱性の詳細は公表されていない。
PSPに関しては、フランスのFrSIRTとデンマークのSecuniaが8月31日、PSPのフォトビューアの未修正の脆弱性について発表した。この脆弱性は、細工されたTIFF画像をフォトビューアで表示するとエラーが発生し、任意のコードが実行される恐れがある。対象となるシステムソフトウェアは「2.0」から「2.8」。すでに実証コードも公開されている。
バージョン「2.81」では、4GBを超える大容量の“メモリースティック PRO デュオ”をPSPが正しく認識しないシステムソフトウェアの不具合にも対応している。
最新のシステムソフトウェアはPSPのネットワークアップデートや、パソコンを経由したアップデートで入手できる。
(2006/09/08 ネットセキュリティニュース)
■システムソフトウェアアップデート(PlayStation.com)
http://www.jp.playstation.com/psp/update/ud_01.html
■PSP「プレイステーション・ポータブル」システムソフトウェア バージョン2.80以前をお使いのお客様へ
バージョン2.81へのアップデートのお願い
(ソニー・コンピュータエンタテインメント)
http://www.jp.playstation.com/info/support/sp_20060907_ms.html
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