東京電力(東京都千代田区)と、同社の業務再委託先である沖電気工業(東京都港区)、沖電気工業の子会社である沖ウィンテック(東京都品川区)は20日、沖ウィンテックの社員の自宅パソコンから、顧客情報243名分等が、ファイル交換ソフトWinny(ウィニー)を介して流出したと発表した。
流出したのは顧客情報243名分、および東京電力の社内LAN施設工事に関連する業務関連情報(工事スケジュール、図面、工事完了報告書等)で、電力の供給に影響を与えるような保安管理上の機微情報は含まれていない。また現時点では、これらの情報の不正使用の事実も確認されていない。
沖電気グループでは、Winnyのインストール禁止および私有パソコンの業務利用禁止をグループ内に周知していたが、同社員は自宅で作業をするために業務関連ファイルを持ち帰り、Winnyをインストールした自宅パソコンにデータを保存していた。同グループでは、再発防止に向けて、私有パソコンの業務利用の厳禁、社外へのUSBメモリ等によるデータ持ち出しの制限強化、セキュリティ教育の再徹底等による情報管理の徹底・強化をはかっていくとしている。
(2006/09/21 ネットセキュリティニュース)
■「Winny」による個人情報および業務関連情報の流出について(沖電気工業)
http://www.oki.com/jp/Home/JIS/New/OKI-News/2006/09/z06095.html
■社内LAN施設工事等に関する資料の情報流出について(東京電力)
http://www.tepco.co.jp/cc/direct/06092002-j.html
■沖ウィンテック
http://www.okiwintech.co.jp/
■沖電気
http://www.oki.com/jp/