リクルート(本社:東京都中央区)の就職情報サイト「リクナビ」の取材原稿などが、ウイルスに感染した元スタッフのパソコンから「Winny(ウィニー)」ネットワーク上に流出していたことがわかった。リクルートは18日、業務委託先のクリーク・アンド・リバー社(本社:東京都千代田区)は20日、それぞれのホームページで経緯を説明し謝罪した。
リクルートなどによると、流出したのは「リクナビ2003」「リクナビ2005」「リクナビ2006」「リクナビ2007」の「先輩の仕事情報」コーナーで紹介した3,113名分の取材原稿や取材メモ、取材に関連した経費明細など。委託先のクリーク・アンド・リバー社が過去に契約していた業務委託スタッフの私有パソコンがウイルスに感染し、パソコン内に残されていたデータが流出したという。
同コーナーは掲載企業の社員を紹介するもので、流出情報には2005年11月以前に取材した当時の社員の氏名や年齢、会社名、部署名、出身学校、学部学科、年収帯、その他情報(今までにやった仕事、職歴、仕事内容、この会社を選んだ理由、仕事にまつわるエピソード)などが含まれていた。リクルートでは、当時の在籍企業を通じて該当者に連絡をとっている。
流出情報にはこのほかに、当該業務に関連するクリーク・アンド・リバー社の委託スタッフ104名分の氏名、会社名、住所、電話番号、FAX番号、メールアドレスも含まれており、クリーク・アンド・リバー社は今後、ファイル交換ソフトの使用禁止や過去の原稿などを含む不要な個人情報の廃棄などを実施し、再発防止に努めるとしている。
(2006/12/26 ネットセキュリティニュース)
■「リクナビ」の取材に関する書類の流出についてのお詫びとご報告(リクルート)
http://www.recruit.jp/info/info20061218
■個人情報の流出に関するお詫びとお知らせ[PDF](クリーク・アンド・リバー社)
http://www.cri.co.jp/crinews/press/2006/cripress.2006-12-20.2592988840/pdffile
■リクナビ
http://www.rikunabi.com/